全国地区対抗 マッチ&会見リポート

中京大学 48-18 武蔵工業大学
雨の中、序盤より武蔵工大が牽制しあいながらも前に出る。FKよりチャンスをつかむと好タックルよりキックをチャージし先制のトライ。中京大も14番がキックをインゴールへ蹴りこみ、そのまま押さえトライを返す。全体的に前に出る意識が強い武蔵工大、動きが堅く、ミスが多い中京大。
しかし、中盤過ぎ、堅さの取れた中京大がゴール前PKよりラックサイドを突きトライ。武蔵工大も高さのあるラインアウトよりモールをコントロールしトライとお互い一進一退の攻防で19-18と1点差で前半を終了。
後半、早々に中京大FWが前に出て圧力をかけ、相手ミスを誘いトライ。その後もハイパントよりFWを前に出し、モールを押し込み攻めるリズムができた中京大が3トライを追加し完勝し、2回目の優勝をした。

試合記録はこちらでご覧いただけます。

◎中京大学
○金澤部長
「勝つべくして勝った」

○中本監督
「感無量!よく頑張った。前半、雨の影響が大きく、攻撃プランがくずれた。また、相手のFWに踏ん張られモールがずらせなかった。後半、自陣でパスをするなとモールを左右に動かし、敵陣で試合が進められたのが勝因。選手に100点あげ一緒に喜びたい」
○中村主将
「うれしい!先制トライを許したとき東海リーグでの名城大戦がよぎった。ハーフタイムで前半の失点は自分たちのミスばかりと後半はミスをなくし仲間を信じようと話した。監督の話どおり敵陣で戦うことに徹底できた」

◎武蔵工業大学

○渡辺監督
「前半は理想どおりにFWも相手モールに良く対応していた。後半、最初のトライを許し、相手のリズムを崩せないし、うまく対応できなかった。攻撃もSOの目のケガでペースが作れなかった。個々の力も、相手の方が勝っていたように思う」

	中京大学 48-18 武蔵工業大学

	優勝した中京大学

	準優勝の武蔵工業大学

東北福祉大学 12-41 武蔵工業大学
序盤より武蔵工大がキックで敵陣深く攻め込むが、反則等で得点に至らず。反対に東北福祉が１チャンスよりゴール前に攻め込みラックサイドを突き先制トライ。武蔵工大は、１５番の突破力よりチャンスを作るがトライを取れず。東北福祉も相手のＦＷ圧力が強く前に出られない拮抗した状態が続く。前半終了間際、武蔵工大はラインアウトよりモールで前進しトライを返すも、その後のゴール、その直後のＰＫと立て続けに外し、前半を終了する。

後半、風上の優位もあり武蔵工大がＦＷ、ＢＫ一体となり４トライを奪い試合を決定した。終了際に東北福祉は１トライ返すのがやっとだった。
◎東北福祉大学

○田嶋コーチ
「ＰＫが多くリズムが作れなかった。後半、最初の相手の攻撃を受け、集中力が切れた」
○小川主将
「全体的に甘い。後半立ち上がりから気持ちが前に出ず、行けなかった」
◎武蔵工業大学

○渡辺監督

「前半、風下で、若いＢＫ陣に焦りからミスが出て自滅。ＤＦは良く耐えた。後半、ＦＷが前に出て、プラン通りに動いてくれた。退場者が多く緻密に動けなかったが、若い選手が修正しつつがんばったのが勝因」
○堀主将

「勝ててホッとした。昨年は準決勝で負けたが、４年生はラストゲーム。優勝で決めたい」

	東北福祉大学 12-41 武蔵工業大学

中京大学 62-5 北海道大学

中京が最初からＦＷ、ＢＫ一体となり攻め立てる。北海道は低いタックル、速い集散で食い止めるが、中京がモール攻撃で優位に立ち、セットの圧力も強く、トライを重ねる。後半、序盤から中京の力は衰えず、得点を伸ばす。中盤過ぎ、北海道もナイスタックル、ターンオーバーより１トライ返すも、中京のコントロールされたモールを崩せず、ＢＫに好球が渡りトライを重ね完勝した。
◎北海道大学

○山本監督

「悔しい、個々の接点の差。北海道のチームには大学選手権への道がある。来年につながる良い収穫が得られた」
◎中京大学

○中本監督
「相手の低いタックルに手こずったが、プラン通りで合格点。スクラム勝負で五分に持ち込み、完封したい。７，１５番をマークし、優勝を目指す」
○中村主将
「ＦＷで崩し、ＢＫで点を取る中京らしさが出た。相手の低いタックルに苦戦したが、ＢＫで勝つ自信があった。優勝しかない。キーマンを押さえ中京らしさを出したい」

	中京大学 62-5 北海道大学

東北福祉大学 40-5 大阪学院大学
開始早々よりＦＷの圧力も強く、セットプレーで優位な東北福祉がラックサイドを突きトライ。その後、大阪学院も踏ん張るが、東北福祉はＦＷ、ＢＫ一体となった攻めで追加点をあげる。前半終了間際、大阪学院もＢＫに展開し初トライをあげる。

後半、大阪学院もＤＦが立ち直り、拮抗したゲームとなった。中盤、大阪学院のＰＫより東北福祉のＦＷが押し込みトライ。その後もＦＷ、セットプレーで優位な東北福祉が追加点を重ね試合を決めた。
◎大阪学院大学

○田代監督

「残念！ＦＷの接点、セットで相手を優位にさせてしまった。人数は少ないが、Ｂリーグ目指して立て直していきたい」
○吉川ゲームリーダー

「後半のように前に出ることが最初からできていれば・・・。４年生が少ないので、来年につなげていきたい」
◎東北福祉大学

○田嶋コーチ

「リーグ戦が終わり、１ヶ月空いたが、その割には良くできた。でも、コンタクトが甘い。リーグ戦では、もっとやれた。試合になれればと思う」
○小川主将

「勝ったが修正することが多い。改善していきたい」

	大阪学院 vs 東北福祉

	大阪学院 vs 東北福祉

武蔵工業大学 89-12 九州産業大学

いきなり、武蔵工業がＢＫの走力を生かしノーホイッスルトライ。その後もＦＷ、ＢＫ一体となり得点を重ねた。九州産業もＢＫで活路を見いだすが、継続できず。1トライ返すのみ。

後半も武蔵工業の勢いは続き、得点を伸ばした。九州産業は、終了間際、こぼれ球よりラックサイドを突き、１トライ返すのがやっとだった。
◎九州産業大学

○星野監督

「相手は、接点も強く、こちらは人数も少なく、体も小さいなか、よく頑張った。来年度にこの経験を生かしていきたい」
○野上主将

「ＦＷの圧力が強いなど、相手が上だった。ＤＦの目標は３トライ以下だが、速いテンポで崩された」
◎武蔵工業大学

○渡辺監督

「最初に簡単にトライは取れたが、過信しすぎ、相手のブレイクダウンも速く、攻めあぐんだ。後半自分たちのペースに持ち込めたが、８、３番がケガをしＦＷが機能しなかった。先は考えていないが、毎日が決勝戦の気持ちでのぞみたい」
○堀主将

「序盤良かったが中盤、ミスが多く、相手のほうが良いラグビーをされた。修正して、優勝をのぞみたい」

	九州産業 vs 武蔵工業

	九州産業 vs 武蔵工業

	九州産業 vs 武蔵工業

中京大学 33-7 新潟大学

地元中京大登場で、小雨の中、観客も増えた第３試合。序盤よりキック中心の組み立ての新潟大。得点力の高いＢＫ中心に果敢にライン攻撃を仕掛ける中京。接点の攻防も激しく、見応えのある好ゲームになった。前半早々、中京が速いライン攻撃より先制トライを奪った。前半終了間際、ゴール前ラックを連取し攻める中京、新潟も激しいタックルで応じたが、中京の中央付近ラックより15、７と渡りトライ。

後半、中京はモールを多用し、コントロールされたモールよりＢＫにボールを供給し２トライをあげる。その後、中京ラインのパスミスを突き、新潟が１トライ返すも運動量の多い中京が１トライを追加し試合を決めた。
◎新潟大学

○橋本監督

「強かった。持てる力を出し精一杯がんばれた。スコア以上に善戦したが、またこの地で成果が上げられるようがんばりたい」
○宮原主将

「中京の集散に付いていけず、劣勢になった。低いタックル等ＤＦにこだわってきたが相手を上回れなかった」
◎中京大学

○中本監督

「予想以上に激しいＤＦで選手が慌てた。選手も良く成長し、後半は、モール中心のゲームプランも良かった」
○中村主将

「勝ててホッとした。優勝しか考えていない」

	新潟 vs 中京

	新潟 vs 中京

北海道大学 31-7 岡山大学

お互いに手の着かない序盤。相手ミスをターンオーバーしトライ。その後もセットプレーで上回る北海道がゲームを支配し、トライを重ねた。前半終了間際、リズムの戻った岡山だったが、トライに結びつかない。

後半、お互いにノッコン、スローフォワードなどが重なり、得点が取れない。後半、セットプレーを連取した北海道がトライを取る。守っては、岡山がリズム良く攻めるが北海道のＤＦも堅くノーサイドを向かえた。
◎岡山大学

○坂本主将

「岡山のチームカラーの速い展開とモールが相手に潰され、相手の力が上回った。全国のレベルを知れて良い経験となった。地区対抗でがんばることで中・四国を盛り上げたい」
◎北海道大学

○山本主将
「走ってＤＦしてと目標を上げたが、４年生が抜け、チーム力を維持するので精一杯。勝てたことは良かった。次の試合のターゲットとなった」

	北海道 vs 岡山

	北海道 vs 岡山