リポビタンD ソシエテジェネラル カンタベリー サントリー

●5月10日(木) 東京

昨夜の激戦から一夜明け、チームは神戸から第2戦の会場となる東京へ移動しました。昨日の試合に出場したメンバーは、ホテル内プールでリカバリーを実施し、体の疲れを取り除きました。その後、チーム全員で新幹線を利用し東京へ移動。午後3時過ぎ、都内宿舎に入りました。

昨日の試合結果は、選手全員が善戦だったとは思っていません。勝てる試合を落としたという悔しさが残っています。この無念を12日の試合で晴らすべく、試合出場メンバーは、気持ちを新たにしています。

夕食前には、FW・BKともにミーティングを行い、ゲームプラン等を再確認しました。中2日という厳しい日程ですが、9月のワールドカップでも同様の期間で試合を行わなければなりません。迫りくるW杯を見据え、しっかりと調整し、最高の状態でグラウンドに立ちたいと思います。

12日の試合では、さらにテンポアップしたラグビーを皆さんにお見せしたいと思います。このプレッシャーを乗り越え、さらに成長してパシフィック・ネーションズカップに臨みます

12日は、秩父宮を日本代表サポーターで埋め尽くしてください。日本代表を信じて、共に戦いましょう。多くのご声援よろしくお願いします。

●5月8日(火) 神戸・ワールド ファイティングブル グラウンド

「MasterCard スペシャルマッチ JAPAN XV vs Classic All Blacks」第1戦を明日に控え、本日は、キャプテンランを行いました。

練習前には、カーワンHCが選手を集め、今回のクラシック・オールブラックス戦の持つ意味等を語りました。

そして、ウォーミングアップから大野キャプテン主導のキャプテンランがスタート。短い時間でしたが、非常に集中したものになりました。一つ一つのプレーにミスがなく、各エリアでの攻撃オプションも意思統一され、流れるようなアタックで次々とトライラインを超えていきました。時間にして約20分程度でしたが、明日の試合への自信が漲るキャプテンランとなりました。

メンバー外の選手たちは、午前中にウエイトトレーニング、午後からグラウンドでトレーニングを行いました。午後のトレーニングでは、FWはスクラム、BKはディシジョンメーキングを行い、最後にフィットネストレーニングを実施しました。

◎ジョン・カーワン ヘッドコーチ

「明日の試合は、プレッシャーの中で自分たちのスタイルを出すことができるかを見たいと思います。日本のラグビーをプレッシャーの中で確立できるかがポイントになります。選手たちには、練習前にクラシック・オールブラックスとはどういうチームなのかということを話しました。彼らのほとんどの選手が過去2回のW杯に出ている選手たちです。非常に高いレベルのチームです。しっかりと自分たちのラグビーをして勝つためのプロセスを経た勝利を手に入れたいと思います」

◎大野均ゲームキャプテン

「明日の試合は、Japanのレベルを上げるためのゲームなので、気後れしないで最初からガンガン行きたいと思います。クラシック・オールブラックスはJKが、日本のラグビーのために呼んだチーム、JKの顔に泥を塗るわけにはいかない。JKを男にしたい。

春からやってきたJKのラグビーをやるだけです。CABに関しては、最初は豪華なメンバーだと思っていましたが、今は勝てる相手だと実感が沸いています」

ウォーミングアップを行う ストレッチで体を温める
ウォーミングアップを行う ストレッチで体を温める

カーワンHCが選手たちを集め明日の試合の意味を語った 選手たちのコミュニケーションは抜群
カーワンHCが選手たちを集め明日の試合の意味を語った 選手たちのコミュニケーションは抜群

様々なアタックオプションをチェックした スペアースクラムでCABを押す
様々なアタックオプションをチェックした スペアースクラムでCABを押す

●5月7日(月) 神戸・ワールド ファイティングブル グラウンド

「MasterCard スペシャルマッチ JAPAN XV vs Classic All Blacks」直前合宿5日目となった7日は、再びグラウンドをワールド ファイティングブルに移して練習を行いました。

トレーニングは、9日の出場メンバーと、メンバー外の2チームに分けて行われました。最初は、メンバー外の選手たちがグラウンドでトレーニングを実施。ディシジョンメーキング、ディフェンスラインの上がりを意識させるドリル、小さなラグビーボールを転がしながら低く強い姿勢を作るためのゲーム形式のドリル、長縄跳びを使ったコミュニケーションドリルで体を温めました。

その後、FWとBKに分かれてFWはラインアウト、BKはラインムーヴの確認を行いました。FWは、ポジションスキルから、ライブラインアウトまでしっかりと取り組みました。ラインアウトは、相手のディフェンスを見てサインを変えていくなど、よりコミュニケーションが必要なものになっていますが、選手たちも順応し違和感なく実施しています。BKは、ラインアタックの精度を上げるために様々なオプションをチェックし、最後は、チームランを実施してグラウンド練習を締めくくり、ウエイトトレーニングに移り、体の強化に励みました。

9日の出場予定メンバーは、ウエイトトレーニングを実施してからグラウンドに入り、メンバー外と同様のウォーミングアップ、メニューを行いました。明後日に試合を控えているだけあり、緊張感に包まれ非常に集中したトレーニングとなりました。特にチームランでは、これまでトレーニングで取り組んできた数々のプレーが随所に現れ、試合での好パフォーマンスを期待させるトレーニングとなりました。

明日、ワールド グラウンドでキャプテンランを実施し、9日の試合に備えます。

◎ジョン・カーワン ヘッドコーチ

「選手選考に関しては、以前から話している通り、選手全員に公平なチャンスを与えるために選んだメンバーです。24人の登録選手は、ゲームの状況しだいですが、全員使うことになるでしょう。全員使いたいところですが、断言はできません。私にとってもチャレンジです。9日のメンバーには、とにかく練習でやっていることを出してほしいと思います。相手は、オールブラックスとして世界でプレーしていた選手たち。これまでとは違うプレッシャーになるでしょうが、そのプレッシャーに対応できるようにしてほしい」

コミュニケーションを取って一気に上がる 強いポジションをしっかり取る
コミュニケーションを取って一気に上がる 強いポジションをしっかり取る

カーワンHCも参加 正確なキックが持ち味のアレジ選手
カーワンHCも参加 正確なキックが持ち味のアレジ選手

素早いサポートでリズムをあげる 早い展開で取りきる
素早いサポートでリズムをあげる 早い展開で取りきる

強い姿勢でサポートを待つ ゴール前でのモールは大きな武器
強い姿勢でサポートを待つ ゴール前でのモールは大きな武器

●5月6日(日) 神戸・神戸製鋼コベルコスティーラーズ グラウンド

「MasterCard スペシャルマッチ JAPAN XV vs Classic All Blacks」直前合宿4日目。あいにくの雨となった本日は、神戸製鋼コベルコスティーラーズのグラウンドをお借りして午前中のみの練習を行いました。

冷たい雨の中でのトレーニングとなったため、入念なウォーミングアップからスタート。ストレッチ等で十分に体を温めてからトレーニングに入りました。

まずは、ラックテクニックとディフェンススキルを2チームに分けて実施。ドゥーリーAC担当のディフェンススキルでは、ディフェンスラインの素早い構築とラインスピードを念頭に置き、ラックシチュエーションからのディフェンスをチェックしました。

カーワンHCが担当したラックテクニックでは、ラックスキルのさらなる向上を目指し、低さを意識したステーション、ボールキャリアーが孤立したことを想定するステーション、自らが持ち込んだボールをラックにするステーションの3つを順にこなしていきました。日本独自のラグビースタイル構築のためには、ラックの強化は最重要ポイントです。さらに、素早いゲーム展開をするためにもラックからの正確な球出しは非常に重要となります。今日の練習では、ラックを世界レベルにするため、体をぶつけあう激しい練習となりました。

ウォーミングアップで体を温めて ラックの低さを意識する
ウォーミングアップで体を温めて ラックの低さを意識する

しっかりとクリーンアウト DFも激しいプレッシャーをかける
しっかりとクリーンアウト DFも激しいプレッシャーをかける

そして、今日も最後は、15対15のアタック・ディフェンスとなりました。キックオフ、ラインアウトなどのセットプレーからのAT・DFを確認しました。試合形式のため、ミスが起こればスクラム、反則があればペナルティーキックとより試合に近い状態で判断ができます。今日の練習では、雨の中、風などを計算に入れた攻撃選択やミスを誘うような出足の早いディフェンスラインなど、選手全員が日本代表の戦い方を理解し、その戦い方がチームに浸透しているため、チーム全体の意思統一ができています。今後の練習でさらに精度を高めていきたいと思っています。

明日は、再びグラウンドをワールド ファイティングブルに移し、トレーニングを行います。

本日、神戸製鋼コベルコスティーラーズのグラウンドでは、中学生の試合が行われており、多くの未来の日本代表に出会うことができました。彼らの試合の合間に羨望の眼差しで練習を見る姿や、練習終了後は、みんな緊張しながらも選手たちに「お疲れ様でした」など温かい言葉をかけてくれていたのが印象的でした。彼らに夢を与える日本代表になるためにも、しっかりとした結果を残さなければならないと改めて感じさせられました。

PS.

本日は、大野均選手の29歳の誕生日。夕食時にチーム全員でお祝いしました。大野選手、誕生日おめでとうございます。

フィットネスチェックを行う杉浦・猪口の両選手。復帰は間近 指示するドゥーリーAC
フィットネスチェックを行う杉浦・猪口の両選手。復帰は間近 指示するドゥーリーAC

ディフェンスラインをコントロールする 早くて、高いラインアウトを
ディフェンスラインをコントロールする 早くて、高いラインアウトを

雨のなか、激しい練習が 一体となってモールを押し込む
雨のなか、激しい練習が 一体となってモールを押し込む

この日、29歳の誕生日を迎えた大野選手
この日、29歳の誕生日を迎えた大野選手

●5月5日(土) 神戸・ワールド ファイティングブル グラウンド

「MasterCard スペシャルマッチ JAPAN XV vs Classic All Blacks」直前合宿3日目。本日もワールド ファイティングブルのグラウンドをお借りして練習を行いました。

視野を広く持ち、正確なパスを放る 意地と意地のぶつかり合いとなったスクラム
視野を広く持ち、正確なパスを放る 意地と意地のぶつかり合いとなったスクラム

この日は、午前のみのトレーニングとなりましたが、非常に強度の高い練習となりました。最初に、FW・BKに分かれて7ミニッツドリルを実施。これは、4月の日本代表合宿に行ったもので7分間の間に無酸素運動と有酸素運動を繰り返すというフィットネスメニューです。前回のトレーニング後、太田正則フィットネス&ストレングスコーチ、そして、マーティン・ヒューメコンサルタントと面接を行い、ワールドスタンダードと現在の自分の状況、次回のターゲットを設定しました。
今回は2回目となり、この1ヶ月間でどれだけレベルアップできたか、そして自分で設定したターゲットをクリアできるかということを目的に実施しました。結果的には、FWのトップは佐々木選手、BKは小野澤選手でした。各選手ともに、若干の負傷を抱える選手以外、大幅に記録を伸ばしました。特にスタンドオフの4人は、ともに同記録で終えるなど、競争意識が芽生え、相乗効果が生まれています。その他のポジションの各選手たちも大幅に記録を上げています。W杯前にはワールドスタンダードを上回ってくれると思います。

その後は、FWはスクラム。BKはラインムーヴ&ディシジョンメーキングを行いました。FWはトニー・フィルプ スポットコーチ主導によるスクラムを実施。日本代表が取り組んでいるスペアー(槍)スクラムの完成を目指すべく、スクラムマシーンからライブスクラムを行いました。ライブスクラムでは、双方の意地と意地のぶつかり合いとなり、激しいものになりましたが、8人のコミュニケーションが取れ、インパクトスピードも徐々に上がってきました。BKは、新たなラインムーヴに取り組み、アタックに厚みが増しました。

最後には、15対15のアタック・ディフェンスを実施。試合形式のトレーニングの中で、ゲーム感覚を養いました。ブレイクダウンなどでは激しいプレーも見られ集中力のこもった練習で一日を締めくくりました。

午後は、各自オフとなり、リラックスした時間をすごしたようです。
明日も午前中のみのトレーニングとなります。練習会場は、神戸製鋼コベルコスティーラーズのグラウンドをお借りする予定になっています。
本日も、多くのサポーターの皆さんが見学に来てくださいました。この場をお借りして御礼申し上げます。

低く、鋭いスクラムになってきた トニー・フィルプ スポットコーチがポイントを指摘
低く、鋭いスクラムになってきた トニー・フィルプ スポットコーチがポイントを指摘

相手をひきつける カーワンHCの厳しい声が飛ぶ
相手を引きつける カーワンHCの厳しい声が飛ぶ

ワールド時代は神戸でプレーしていた大西選手。神戸は馴染みの街 アイスバスで足の疲れを取る
ワールド時代は神戸でプレーしていた大西選手。神戸は馴染みの街 アイスバスで足の疲れを取る

●5月4日(金) 神戸・ワールド ファイティングブル グラウンド

CAB戦直前合宿2日目。本日からグラウンドでの練習がスタートしました。今回の合宿では、ワールド ファイティングブルのグラウンドをお借りして練習を行っています。青々とした芝生のグラウンドやウエイトルームなど素晴らしい施設をご提供して頂いております。ワールドの関係者の皆様にお礼申し上げます。

スローワーのスキルトレーニング ラインアウトでは、早さ、高さを追求
スローワーのスキルトレーニング ラインアウトでは、早さ、高さを追求

今日のトレーニングは、午前・午後の2回。午前は、FWとBKにチームを分け、ウエイトトレーニングとミーティングを交互に実施し、グラウンドでのトレーニングを行いました。ミーティングでは、香港戦のレビューを行い修正点を浮き彫りにし、今後の練習課題を明確にしました。

グラウンドでは、FWはラインアウト、BKはパスドリルを実施。FWは、ラインアウトのポジション(スローワー、ジャンパー、サポーター)ドリルを行い、実戦形式のトレーニングに移行しました。カーワンHCが求めるのは、"早さ"。ラインアウト形成の早さ、スローイングのボールの早さ等です。今日のトレーニングでも、クイックジャンプ、クイックサポートなどのトレーニングに励みました。チームとして生活する期間も長くなるにつれてグラウンドでのコミュニケーションも格段に良くなり、日本最高の高さと早さを持ったラインアウトが完成しつつあります。まずは、CABという今までにないプレッシャーがある中で、どれだけコントロールできるかがキーポイントになります。

BKはディシジョンメーキングとパスドリルを実施。その後、2チームに分かれアタック・ディフェンスを行いました。アタックは、アングルとスペースをしっかり見極めオプションを選択すること、ディフェンスは、相互のコミュニケーションを図り、面で抑えることを重点的にチェックしました。

午後は、ディシジョンメーキングドリル、パスキャッチ&パスドリル、2対1からコールナンバーでのアタック・ディフェンスの3種のドリルで体を温めて、ラックテクニックとセットピースからのアタック・ディフェンスを行いました。ラックテクニックでは、日本代表が世界と戦う上で不可欠な低さと激しさを意識し、激しいものとなりました。カーワンHCからは何度も「高い! もっと低く!!」という声や、上手くボールを獲得できなければ「いまのは、なぜですか?」と選手に問いかけ意識させる声がかけられました。

最後は、15対15のアタック・ディフェンスが行われ、グラウンドの様々なポジションからオプションなどの確認を行いました。ラストワンプレーでは、カーワンHCから「フィジー17点、日本17点。ラストプレー」との局面を提示され、勝利を手にするべくトライを争う激しい攻防が行われました。最終的には、仮想フィジーのペナルティーゴール失敗からカウンターアタックを仕掛けた日本チームがトライを上げ勝利を収めました。途切れぬ集中力と、コミュニケーションの高さがうかがえた1シーンでした。

練習を終えても、選手たちは黙々と個人練習を行い、さらなる自らのレベルアップを目指しました。

今日の練習は、ゴールデンウィーク中ということもあり、多くのサポーターの皆さんが見学に来てくれました。お越し頂きました皆様ありがとうございました。次は、スタジアムでお会いしましょう。

明日は、午前のみの練習となり、午後はオフとなります。新たな強敵を迎えるJAPAN XVに応援のほどよろしくお願いいたします。

アングルとスペースを意識する ディフェンスラインを見て的確なオプションを選択する
アングルとスペースを意識する ディフェンスラインを見て的確なオプションを選択する

相手をひきつける ラックは低く・激しく
相手をひきつける ラックは低く・激しく

2人目のタックルはボールを奪いにいく 15対15のアタック・ディフェンスでは激しい攻防が
2人目のタックルはボールを奪いにいく 15対15のアタック・ディフェンスでは激しい攻防が

●5月3日(木)

香港戦から中3日。本日3日、再び日本代表が集合しました。今回は、5月9日・12日に神戸・東京で行われる「MasterCard スペシャルマッチ JAPAN XV vs Classic All Blacks」戦に向けた合宿となります。

本日は集合のみとなり、グラウンドでの練習は明日からとなります。束の間の休息でしたが各々リフレッシュできたようです。今度のCAB戦は、日本代表の真価が問われる試合です。

今まで以上のサポーターの皆さんにスタジアムにお越しいただき、熱い応援をいただきたいと思います。

引き続き、ご声援のほどよろしくお願い申し上げます。

なお本日、お台場「デックス東京ビーチ」にて日本代表イベントが行われました。参加したのは、相馬、佐藤、大野、広瀬、有賀、北川、ロアマヌの7選手。子供たちを中心に多くの皆様と交流させていただきました。

この場をお借りして、本イベント開催にご尽力いただきました皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。