7月23日、日本協会において記者会見が行われ、ワールドカップに向けた日本代表メンバー36名が発表になりました。会見には森会長、太田GM、ジョン・カーワン ヘッドコーチが出席、多くのプレス関係者が訪れました。
日本代表は8月6日に集合し、8月10日のアジア・バーバリアンズとの壮行試合を経て、8月13日にはワールドカップの最終メンバー30名プラス、バックアップメンバー6名が選出されます。そしてポルトガル、イタリアとの試合を経て、9月のワールドカップ・フランス大会の開幕を迎えます。詳しいスケジュールはこちらをご覧ください。

  右から森会長、ジョン・カーワン ヘッドコーチ、太田GM
 
右から森会長、ジョン・カーワン ヘッドコーチ、太田GM

会見は森会長の挨拶でスタート。
「4年に一度のワールドカップが迫ってまいりました。前回のオーストラリア大会では、ブレイブ・ブロッサムと呼ばれ、世界の背中がみえたが、今度は日本の勝利が期待されています。
先の中標津合宿は、たいへん有意義な内容であり、着実に成果が上がっていると報告を受けています。日本代表の強化は、日本協会の最重点事業であり、これからも全面的にバックアップをしていきます」

次いで、ジョン・カーワン ヘッドコーチから、日本代表36名の名前が、ひとりずつ、はっきりと読み上げられていきました。その36名については、こちらでご覧いただけます

カーワン ヘッドコーチは「合宿を通して、日本代表へのコミットメント、勇気を示してくれた選手たちに、この場をお借りして感謝したい。また、今回選にもれた選手たちにも同様に感謝したいと思います」と述べ、今回のセレクションがたいへん難しかったと語りました。

太田GMからは、グレン・マーシュ選手のエリジビリティ(日本代表としての資格の有無)に関してIRBに照会中であること、代表選手のオフィシャルスーツとして、株式会社レナウン様にご支援をいただくことが決まったことなどが報告されました。

以下、会見での質疑応答です。

  会見会場
 

――選考基準について確認させてください。

カーワン ヘッドコーチ

「2つあります。ひとつは我々が目指すジャパン・スタイルに合致しているかどうか。もうひとつは、ワールドカップで2チームを編制するその体制にフィットするかどうかだ」

――大畑選手が最終の30名に残る可能性は?

カーワン ヘッドコーチ

「競走馬は、ときには手綱をひかないと走り過ぎてしまいます。北海道合宿での大畑選手はそんな感じでした。大畑、落ち着けと(笑)。大畑に関しては、選手としての能力と人間的な資質については問題ない。アジア・バーバリアンズとの試合での調子とけがからの回復具合をみながら、判断していきたい」

――(5月9日のクラシック・オールブラックス選で脛骨と腓骨を骨折した)スタンドオフのアレジ選手は間に合うのか。

カーワン ヘッドコーチ

「長く実戦から遠ざかっているが、彼の経験・プレーのクォリティについては不安はない。それに彼はサムライの魂をもっている。すべてを日本代表に捧げたいといってくれている。可能性は低いが、他の選手のけがということもあるので可能性はあると考えています」

――2チーム編制は、ベストのチームともう一方なのか、それとも対等な2チームにするのか。

カーワン ヘッドコーチ

「2チームをしっかり分けるのか、ミックスするかはまだ決めていませんが、難しい判断が求められると思っています。いずれにせよ、15人でなく、30人で団結していくことが重要だと考えます」

――新たに選ばれた選手について。

カーワン ヘッドコーチ

「バツベイは突破力のあるボールキャリアとしてチームに必要。オトはフィジカルの強さ。インサイドセンターとしてゲインラインを越えていく能力に期待しています。また若い杉浦、猪瀬、金は、将来性を見据えて呼びました。ATQとの連携も考えてのことです」

  握手で記念撮影