クラシック・オールブラックス
●5月30日(金) 東京

日本代表合宿6日目。クラシック・オールブラックス戦を翌日に控えた日本代表チームは、試合会場となる国立競技場で試合前最後の練習を行いました。

明日のキックオフ時間と同じ14時にグラウンドに登場した日本代表の選手たちは、各々、ストレッチで体をほぐし、全体練習に入りました。
全員でのウォーミングアップの後、ディフェンスコミュニケーションとラインスピードのドリルを行い、世界一早いディフェンスラインを再確認し、相互のコミュニケーションをチェックしました。

そして、FW・BKに分かれ、FWがラインアウト、BKはディシジョンメーキングを行いキャプテンランに入りました。

箕内キャプテン主導の下、キックオフからスタートし、各地域でのセットプレー等でのアタックを確認しました。スタジアムには、選手たちの声だけが響き、緊張感が漂う中でのキャプテンランとなりました。ラインアウトの高さ、スクラムの一体感、バックスラインスピード、オプション選択等、すべてにおいて、試合の準備は万端です。

終了後の円陣では、箕内キャプテンから「このようなチームと試合をする機会は、めったにない。しっかりチャレンジして、自分たちの力を示そう」と力強く語り、一本締めでトレーニングを締めくくりました。

明日は、生憎の空模様ですが、JAPAN XVの熱い試合を見に、スタジアムへご来場ください。そして、雨雲を吹き飛ばす応援で我々のサポートをお願いします。Believe!

相手をノミネートして   久々の登場で気合漲るマキリ選手   SH、田中選手   ドゥーリーコーチを囲んで
相手をノミネートして   久々の登場で気合漲るマキリ選手   SH、田中選手   ドゥーリーコーチを囲んで

しっかりとモールを組む   ラインアウトの安定をはかる   箕内キャプテンを中心に
しっかりとモールを組む   ラインアウトの安定をはかる   箕内キャプテンを中心に
●5月29日(木) 東京

日本代表合宿5日目。本日、日本代表は、合宿を行った千葉から国立競技場のある東京へ移動してきました。

その間、太田GM、カーワンHC、箕内キャプテンは、日本外国特派員協会(FCCJ)でクラシック・オールブラックスのシェルフォード団長、ジャスティン・マーシャルキャプテン、カール・ハイマン選手、ベン・ブレア選手と共に共同記者会見に臨み、試合への意気込みを語りました。

チームは、東京到着後オフとし、体を休めました。
メンバーも決定し、後は明日の国立競技場での練習を残すのみとなりました。箕内キャプテンが記者会見で語った「見ている方々が日本代表のラグビーは面白いと思えるようなラグビーをしたい」というように、ここまで取り組んできたものをすべて出し切って、来週から始まるIRBパシフィック・ネーションズカップに備えたいと思います。

引き続き、応援をよろしくお願いします。

●5月28日(水) 千葉・日本エアロビクスセンター

日本代表合宿4日目。クラシック・オールブラックス戦に向けた本格的なトレーニングも今日が最後。午前中にウエイトトレーニング、午後はグラウンドで練習を行い、千葉合宿を打ち上げました。

午前中は、FW/BKに分かれてウエイトトレーニングを実施。筋力強化に努めました。その間、FWはラインアウトコミュニケーション、BKはキッカーがキック練習を行うなど、貴重な時間を惜しむように取り組みました。

午後は、ジャパンラグビー トップリーグの強豪、今回の日本代表にも4名が選出されているNECグリーンロケッツを招きゲーム形式のトレーニングを実施しました。ビジョンドリル、パスレース、スピードトレーニング等のウォーミングアップを行った後、早速、ゲーム形式の練習がスタート。日本代表のアタック、ユニットトレーニング、NECのアタック、ユニットトレーニング、両チーム交互でのアタック・ディフェンスという形で、約1時間で行われました。
タックルではなく、ホールドで行うという決め事でしたが、実際に動いてしまうとそう簡単に相手が止まるわけもなく、密集サイドなどでは、かなり激しい攻防が行われました。

そんな中でも、日本代表のアタックでスタートした最初のユニットでは、日本代表が目指すワイドにボールを動かすアタックが見られ多くのチャンスを作ることができました。
ユニット別に行われたFWのラインアウトやBKのラインアタックでも、随所に集中したプレーが見られ、試合に向けた準備が整っていることを伺わせました。チームディフェンスにおいては、しっかりとコミュニケーションをとりながら、綻びを見せることなく強固なディフェンスラインを構築することができました。

今日の練習に関しては、コーチ陣も高い評価を与えており、「今日の練習は良かった。今日はまだ水曜日。今日の練習が100%ではなく、土曜日の試合で100%で臨めるよう、まずは、明日体を休めて、切り替えていこう」とJKの言葉で締め、千葉合宿の最後の練習を締めくくりました。

その後は、我々の練習のために来てくれたNECグリーンロケッツの皆さんに、箕内キャプテンからお礼の言葉を述べ、クラシック・オールブラックス戦の勝利を誓いました。これに返すように、NECグリーンロケッツ安藤バイスキャプテンからエールが送られ、細谷監督からも「土曜日はチーム全員で応援に行きます」と心強い一言を頂戴しました。
チームは、明日、東京へ移動します。

ミニ・ハードルを使ったミラードリル   ディフェンスラインスピードを意識したウォーミングアップ   回を重ねるごとに好タイムが出ているパスレース   練習前に気合を入れるカーワンHC
ミニ・ハードルを使ったミラードリル   ディフェンスラインスピードを意識したウォーミングアップ   回を重ねるごとに好タイムが出ているパスレース   練習前に気合を入れるカーワンHC

NECキックオフで練習がスタート   随所で激しい攻防が見られた   攻撃を仕掛けるCTB今村選手  
NECキックオフで練習がスタート   随所で激しい攻防が見られた   攻撃を仕掛けるCTB今村選手   状況に応じてキックオプションをつかう

内側からしっかりとディフェンス   DFライン全員でファイヤー   厚みのあるディフェンスで前進を阻む   ラックの両サイドを押さえる
内側からしっかりとディフェンス   DFライン全員でファイヤー   厚みのあるディフェンスで前進を阻む   ラックの両サイドを押さえる

NEC安藤選手からエールが送られた   全員で健闘を称えあい練習を終えた
NEC安藤選手からエールが送られた   全員で健闘を称えあい練習を終えた
●5月27日(火) 千葉・日本エアロビクスセンター

日本代表合宿3日目。本日も、輝く太陽がまぶしいくらいに照りつけ、非常に暑い中でのトレーニングとなりました。

今日の練習は、午前中のみ。午後は、1オン1ミーティングや、選手各自でウエイトトレーニングを行ったり、サウナや大浴場を使ってリラックスしたりと自由な時間を過ごしました。

午前中の練習は、短い時間でしたが、リアルラグビーという試合で想定される5つの要素を短いインターバルで次々にこなしていくトレーニングを実施しました。

最初に、キックオフやラインアウトからのチームアタックを実施しました。JKから次々に指示される各ポジションのセットプレーからのアタックオプションを確認し、15人一体となった攻撃が繰り返されました。

その後、1分間のブレイクを経て、スキルローテーションに移行。ディシジョンメーキング、キックキャッチ、ディフェンスドリルの基本スキルトレーニングを行いました。

次に行われたのは、チームディフェンス。15対11に分かれ、選手相互のコミュニケーションを図りながら、強固な組織ディフェンス構築を目指しました。ギャップが生じた場合には、すぐに円陣が組まれ修正を図ります。短い時間の中で、修正点を明確にし、次の機会に生かしていくことも重要なポイントとなります。各リーダーが中心となり、チームの対応力も高まってきました。

続いて行われたのは、ラックテクニックとラックディフェンスという共にラックに重点を置いたスキルトレーニングが行われました。低さ・早さ・激しさが求められる日本代表のラック。AT・DFともに、世界基準のラックを目指して行われました。

最後は、仕上げとなるチームAT・DFとウォールドリルを行って練習を終えました。ウォールドリルでは、15人のメンバー以外はスタッフも入ってディフェンスが多い状況でのアタックを2分間実施。ミスがなく非常に集中した内容で今日の練習を終えました。

明日は、午前中にウエイトトレーニングを実施し、午後はグラウンドでのトレーニングとなります。午後は、NECグリーンロケッツとの合同練習を行います。明後日が移動日となり練習を行わないため、実質最後の練習となる明日。実戦練習を行ってクラシック・オールブラックス戦に備えます。

ラダーを使ったウォーミングアップ   ミニハードルを使って瞬発力を養いながらウォーミングアップ   ボールが2つになったビジョンドリル   メディシンボールの反動を使ってランニングスキルをアップする
ラダーを使ったウォーミングアップ   ミニハードルを使って瞬発力を養いながらウォーミングアップ   ボールが2つになったビジョンドリル   メディシンボールの反動を使ってランニングスキルをアップする

アタックのリズムを上げる   角度をつけてキックキャッチを行う   ディフェンスのギャップをつく菊谷選手   ラックを見極めディフェンスラインをセットアップする
アタックのリズムを上げる   角度をつけてキックキャッチを行う   ディフェンスのギャップをつく菊谷選手   ラックを見極めディフェンスラインをセットアップする

しっかりとボールキャリアにサポートする   サポートの厚みがトライを生む   ラインアウトからのアタックを確認
しっかりとボールキャリアにサポートする   サポートの厚みがトライを生む   ラインアウトからのアタックを確認
●5月26日(月) 千葉・日本エアロビクスセンター

日本代表合宿2日目。昨日までの雨がうそのように晴れ渡った今日は、気温も上がり、非常に暑い中でのトレーニングとなりました。日本代表チームは、本日から本格的なトレーニングがスタートしました。実質初日となった今日は、午前中にフィットネステストとユニットトレーニングを行い、午後もユニットごとにトレーニングを実施しました。

フィットネステストでは、セブンミニッツテストを行いました。合宿のスタート時に行っているこのテストですが、今回は4月16日に行った結果を一つの基準としました。結果的には、前回の記録を上回った選手たちがほとんどで、この一週間のオフの中でもしっかりと体を作ってきたことを証明して見せました。

その後は、FW/BKに分かれてのユニットトレーニングを行いました。FWはラインアウト、BKはパススキルを実施。FWは、ラインアウトの各ポジションスキルから、最後はゲーム形式までセットプレーのさらなる安定を目指し、BKは、パンチパスを中心に、ハンドリングスキルを養って午前の練習を終えました。

午後もユニットでのトレーニングが行われましたが、練習のはじめに全員で取り組んだスキルトレーニングでは、ラックテクニックとディシジョンメーキングを交互に実施。香港戦を含めアジア五カ国対抗で課題となったラックに重点が置かれました。昨年取り組んだ低さを意識して行われました。ラックからのディフェンスにおいてもしっかり相手をノミネートし、DFラインを乱さず一気に上がる練習を繰り返しました。

その後、FWはスクラム、BKはカウンターアタックや2チームに分かれてのAT/DFが行われました。FWのスクラムでは、コアトレーニングから一人用スクラムマシーンを使っての姿勢のチェックを行った後、スクラムマシーンに移りました。マシーンに対しては、8人で組むことを意識して数こそ組みませんでしたが、わざとエンゲージコールをかけずサインにあわせてタイミングを取るなどどんな相手にもしっかり自分たちのスクラムを組むことができるよう、集中したトレーニングが行われました。
BKは、カウンターアタックからのオプションをチェック。今後想定されるキックゲームへの対応をしました。そして、パススキルの後、2チームに分け実戦トレーニングに移行。アタック側は、ディフェンスラインをギャップを効果的に攻める判断力を養い、ディフェンスは、ギャップを作らない出足の早いライン構築をするために、コミュニケーションを図りながら調整していきました。

練習後には、次の日に疲れを残さないよう施設内の屋外プールを使ってリカバリーを行って一日を終えました。

全員でのストレッチから練習がスタート   セブンミニッツテストでフィットネスチェック   スローワーのスキルトレーニング   サポーターのスキルトレーニング
全員でのストレッチから練習がスタート   セブンミニッツテストでフィットネスチェック   スローワーのスキルトレーニング   サポーターのスキルトレーニング

BKのパススキルトレーニング。3人のパスの時間を計測   実戦形式で行われたラインアウト   低さを意識したラックテクニック   ボールに絡む選手を捻る
BKのパススキルトレーニング。3人のパスの時間を計測   実戦形式で行われたラインアウト   低さを意識したラックテクニック   ボールに絡む選手を捻る

DFラインスピードを意識   FWのコアトレーニング   一人用スクラムマシーンで姿勢をチェック   8人で意思統一されたスクラム
DFラインスピードを意識   FWのコアトレーニング   一人用スクラムマシーンで姿勢をチェック   8人で意思統一されたスクラム

練習後は屋外プールでリカバリー
練習後は屋外プールでリカバリー
●5月25日(日) 千葉・日本エアロビクスセンター

本日、5月31日に行われるクラシック・オールブラックス戦と、6月8日からスタートするIRBパシフィック・ネーションズカップに向けて、日本代表が集合しました。

集合日となった今日は、17時30分に東京駅に集合し、合宿地・千葉へ出発。19時前には、宿舎に到着し、夕食をとり、メディカルチェックを行ってドクター・トレーナーが選手それぞれの体を確認しました。
コーチングスタッフも到着早々、ミーティングを開始。これから始まる厳しいシリーズのトレーニングスケジュールを再確認しました。

チームは、明日午前中から早速トレーニングを開始。午前中はフィットネステスト、午後はユニットトレーニングを行います。

いよいよスタートする世界との真剣勝負。熱い戦いをご期待ください。