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9月29日(月) 香港

7人制日本代表男子チーム香港遠征5日目。昨日、トレーニングマッチを行った日本代表チームは、今日の午前中にビデオミーティングとプールリカバリーを実施しました。
ビデオミーティングでは、鈴木キャプテンを中心に、活発な意見が交換され、今よりステップアップするためには何が必要か、そして試合の中で何をしなければならないか等をつきつめました。

その後はプールに移動し、プールリカバリーを実施しました。トレーニングマッチの疲れをなるべく早く取り除き、万全の状態でこれからのトレーニング、そして4日・5日の本大会を迎えられるよう調整に余念がありません。朝食時は、疲れを残しているような感じを見せていた選手たちですが、今日きちんと動いたことによって、生き生きとした表情が見えるようになってきました。

午後は、夕方からチームビルディングを実施。香港某所にて村田監督考案のあるゲーム。選手たちを出身地域ごとに分けた3チームとスタッフ1チームの合計4チームによる対抗戦が行われました。このゲームがなかなか、白熱。子供のように皆で熱中していました。結果的には、鈴木キャプテン、小吹選手、成田選手、山口選手のEastチームが優勝。監督から豪華商品がプレゼントされました。さらに、山口選手には、監督特別賞もプレゼントされました。日頃、練習でコミュニケーションを培っていますが、遊びの要素も含まれた中でチームの一体感を強めることができました。

そして、そのまま夕食に出発。本日の夕食は、香港といえばここ。おなじみ「ラーメン札幌」です。いつもお世話になっている山田さんご夫妻をはじめ、スタッフの皆さんにも熱烈な歓迎を頂き、おいしい日本食を堪能させていただきました。
明日からの激しい練習の前に、休養と栄養をとった日本代表チーム、明日は、試合会場である香港フットボールクラブのグラウンドで午前・午後の2部練習を行います。

また、合流が遅れていた山根選手、ロコツイ選手、マフィレオ選手が無事合流。明日からトレーニングに加わります。

練習試合から一夜明けた今日は、ミーティングからスタート   山根選手は日曜日の試合後、そのまま香港に駆けつけ深夜に到着しました   いつもお世話になっている山田さんにジャージをプレゼント   香港ではおなじみ「札幌」の前で記念撮影
練習試合から一夜明けた今日は、ミーティングからスタート   山根選手は日曜日の試合後、そのまま香港に駆けつけ深夜に到着しました   いつもお世話になっている山田さんにジャージをプレゼント   香港ではおなじみ「札幌」の前で記念撮影

9月28日(日) 香港

7人制日本代表男子チーム香港遠征4日目。今日の日本代表は、香港代表とのトレーニングマッチを行いました。朝から本番の試合感覚を掴むためできる限り、当日の動きをシュミレーションしながらの準備をして、この試合に臨みました。

午前中は、試合に備えてゆっくりと休養して、朝食時間も幅を持って各自自分のタイミングで摂れるようにしました。プレマッチミールや昼食も、午後4時キックオフのゲームを計算しつつ食べ過ぎず、自分のエネルギーになるようにしっかりと摂りました。

そして、午後2時から試合に向けたチームミーティングを行い今日の試合のターゲット、これまで練習で取り組んできたことを確認して、試合会場となる香港大学のグラウンドへ向けて出発しました。

到着後、テーピングを巻いて、ウォーミングアップスタート。約35分で準備を整え最後の円陣を組みました。合言葉は「Hard Defense!」全員で声を出してピッチに向かいました。

今日の試合は、香港チームとの合意の上、タックル無しのホールドゲームで行われました。また、3本行ったうちの2本は、3分半でアタックとディフェンスが入れ替わるというやり方となりました。

ゲームの内容的には、失ったトライは一つだけで、香港のアタックに対し、日本代表のコンパクトなディフェンスが機能し、終始安定感を見せていました。ディフェンスの穴を埋め、自分のゾーンをしっかり守るという練習で取り組んできた形が十分に発揮されました。
アタックに関しても、空いたスペースに対して仕掛ける動き、自分からスペースを作り出す動きなどが多数見られ成田選手の2トライを含む5トライを上げアタック・ディフェンスの歯車がかみ合ってきました。

何よりもチームとしてのコミュニケーションが高まり、一段と力強いチームに成長してきました。試合中も終始声を掛け合う姿が見受けられ、試合を通してコミュニケーションによるミスはなかったと思います。
コーチ陣も今日の結果には及第点をあげており、本大会に向けての手ごたえを感じているようでした。

試合後は、すぐにホテルに戻り、アイスバスを行い早期疲労回復に努めました。夕食は、九龍島の中華レストランでチームディナーとなりました。香港島と九龍を結ぶスターフェリーで移動し、本場の中華を堪能しました。

明日は、午前中に今日の試合を振り返るビデオミーティング、プールリカバリーを行い、午後はチームビルディングを行います。
本大会までいよいよ5日。日々成長を続ける日本代表チームにご声援をお願いいたします。

出発前のチームミーティング   松下選手・築城選手・岩本選手、みんなBKですが、7'sではFWです   村田監督からのメンバー発表   気持ちを一つに「Hard Defense!」
出発前のチームミーティング   松下選手・築城選手・岩本選手、みんなBKですが、7'sではFWです   村田監督からのメンバー発表   気持ちを一つに「Hard Defense!」

ウォーミングアップで体を温める   チームランで戦い方の確認をする   安定したスクラム   最後にタックルでウォーミングアップ終了
ウォーミングアップで体を温める   チームランで戦い方の確認をする   安定したスクラム   最後にタックルでウォーミングアップ終了

鈴木キャプテンを中心に最後の確認を行う   スペースに仕掛けていく日本代表   コンパクトなディフェンスで香港代表の攻撃をシャットアウト   試合後のバスの中。みんな元気です
鈴木キャプテンを中心に最後の確認を行う   スペースに仕掛けていく日本代表   コンパクトなディフェンスで香港代表の攻撃をシャットアウト   試合後のバスの中。みんな元気です

キンキンに冷えたアイスバスで疲労回復   美味しい中華に舌鼓をうつ選手たち  
キンキンに冷えたアイスバスで疲労回復   美味しい中華に舌鼓をうつ選手たち  

vs HONG KONG Training Match Member
  1st 2nd 3rd
1 岩本健一朗 岩本健一朗 築城昌拓(1T)
2 松下 馨 山本秀文⇒築城昌拓 松下 馨
3 マイケル・リーチ マイケル・リーチ 徐 吉嶺
4 鈴木貴士(1T) 鈴木貴士 成田秀悦(2T)⇒小吹祐介
5 小吹祐介 小吹祐介⇒成田秀悦 山本秀文
6 山本秀文 築城昌拓⇒山口哲生 山口哲生
7 徐 吉嶺 徐 吉嶺⇒長野直樹(1T) 長野直樹

9月27日(土) 香港

7人制日本代表男子チーム香港遠征3日目。本日の香港も快晴。連日猛暑が続いています。

日本代表チームの今日のトレーニングは、午前中のみでしたが、内容の濃い練習となりました。

まず練習前にチームミーティングを実施し、さらなるセブンズ理解に務めました。その後、施設内のフィットネスルームに移動し、ウエイトトレーニングを行いました。バイクや各種ウエイト、ダンベルなどを使用した13種目を40秒間で周るサーキットで身体作りに励みました。

そして徒歩でグラウンドへ移動。香港競馬場の中にあるHappy Valleyでの練習となりました。

グラウンドでは、ストレッチや、セブンズのコンタクトを意識したウォーミングアップを行い、村田監督によるスキルトレーニングに移りました。今日のスキルトレーニングは、コミュニケーションを意識した内容となり、チームを2つに分けたパスゲームなどを実施しました。競争意識を保ちつつ楽しみながらも負けたチームには罰ゲームが科されるなどメリハリのついたメニューとなりました。

続いて、ユニットに分かれFWはスクラム/ラインアウト、BKはセットプレーからのアタックを確認しました。FWに関しては、日頃BKとして活躍し、スクラムを組む機会がほとんどない選手たちですが、姿勢を意識した力強いスクラムが組まれ、HOを務めた松下選手、築城選手らが巧みなフッキングを見せていました。ラインアウトも複数の組み合わせが試されセットプレーを安定させるべく繰り返し行われました。BKは、アタックの方向性やスペースの使い方をチェック。プレーの合間に、小吹選手を中心に1プレー1プレーを確認しながらのものとなりました。

その後は、アタック・ディフェンス形式のトレーニングとなり、ゲームシチュエーションでの動きを確認しました。コーチ陣が挙げたキーポイントは、アタックは仕掛けること、ディフェンスはコンパクトにということ。非常にシンプルですが、アタックは、相手のスペースをしっかり見極め仕掛けること、ディフェンスに関しては、6人で相手のアタックに対応するということでコミュニケーションが重要になります。明日は香港代表とのトレーニングマッチも控えていますので、そういった部分を踏まえての練習となりました。

練習後は、キンキンのアイスバスに浸かり、しっかりとリカバリーを行いました。

午後は、フリーとなりホテル周辺を散策したり、ゆっくりとホテルで休んだりと各々自由な時間を過ごしたようです。

また、夕食後には選手だけでミーティングを実施し、選手同士でポイントを確認しあいました。同時にスタッフミーティングも行い、ゲーム当日の役割を再確認しました。

明日は、香港代表と練習マッチを行う予定です。鈴木キャプテンが練習後の円陣で「明日の試合は練習試合ではなく、本番の気持ちで戦おう。絶対に勝とう」と皆に語り掛けました。既に臨戦モードに突入です。

テーピングを巻いて準備をする山本選手。後ろの築城選手カメラ目線です‥‥   練習スタートの円陣のリードは、今回はリーチ選手   全員でランニングをしてウォーミングアップ   しっかりボールをプロテクト
テーピングを巻いて準備をする山本選手。後ろの築城選手カメラ目線です‥‥   練習スタートの円陣のリードは、今回はリーチ選手   全員でランニングをしてウォーミングアップ   しっかりボールをプロテクト

3つのボールをジグザグにパスして速さを競うスキルレース   15人制ではBKの選手たちが組む不慣れなスクラムも安定してきた   村田監督の指示を聞くBK陣   ラインアウトも一段と高くなった
3つのボールをジグザグにパスして速さを競うスキルレース   15人制ではBKの選手たちが組む不慣れなスクラムも安定してきた   村田監督の指示を聞くBK陣   ラインアウトも一段と高くなった

選手が考えてチームを組み立てる。アタックについて説明する小吹選手   キックオフの陣形を確認   ボールキャリアーに対してDFはコンパクトに   ATはスペースがあったら仕掛けて前へ
選手が考えてチームを組み立てる。アタックについて説明する小吹選手   キックオフの陣形を確認   ボールキャリアーに対してDFはコンパクトに   ATはスペースがあったら仕掛けて前へ

狭いスペースを有効に使ってアタックする   激しい練習を終えれば皆リラックスです。写真は、三浦総務のサングラスをかける成田選手   練習後のひとコマ。本日のベストショットです  
狭いスペースを有効に使ってアタックする   激しい練習を終えれば皆リラックスです。写真は、三浦総務のサングラスをかける成田選手   練習後のひとコマ。本日のベストショットです  

9月26日(金) 香港

村田監督が練習メニューの説明
村田監督が練習メニューの説明

7人制日本代表男子チーム香港遠征2日目。香港は快晴。朝方ぐんぐん気温が上がり、午前8時過ぎには、既に28度を超えていました。練習会場へ向かうだけで汗が吹き出ます。

そんな中、チームは午前・午後の2部練を敢行。厳しいトーナメントを戦うべく、しっかりとチーム作りに励みました。

本日の練習テーマは「ディフェンス」。7人制では、15人制と同様のグラウンドを7人で守らなければならないため、選手相互のコミュニケーションや個々の判断が非常に重要なポイントになります。練習出発前には、チームミーティングを行い、組織ディフェンスを確認しました。

午前中の練習は、当初バスで移動して行う予定でしたが、出発時間になってもバスが現れず、急遽練習グラウンドを比較的大きな運動スペースがある近くの公園に変更しました。思わぬアクシデントでしたが、日頃から様々なトラブルを乗り越えている7人制日本代表チームにとっては、笑顔を見せながら「アウェイの洗礼か?」なんていう軽口が出るくらいまったくといっていいほど動揺はありませんでした。

公園で行われた練習は、強い日差しが照りつける中、非常に厳しいトレーニングとなりました。木村耕フィットネスコーチによるウォーミングアップの後、瞬発力を養うスキルトレーニングを行い、ディフェンスドリルを行いました。このディフェンスドリルは、常にアタック3、ディフェンス2の局面を作りながら、コミュニケーションと判断を確認するためのものです。ディフェンスの一人は、常に動き続けなければならないので、誰が誰を見るのか、ボールに行くのか、もう一人のディフェンスを待つのかといった部分を守るもの同士で確認しなければなりません。今日の練習では、最初のほうこそ声が出ていませんでしたが、徐々に体が疲れている中でも仲間を呼ぶ声、確認しあう声が響き渡りました。グラウンドを縦割りにした人数の少ないものから、ゲームシチュエーションまでしっかりと確認しました。

そして、練習の最後にフィットネストレーニングを行い午前の練習を終えました。

午後は、やっとラグビーピッチを使用して練習することができました。今回の試合会場のすぐ隣にあるHappy Valleyのグラウンドを使って練習を行いました。こちらのトレーニングもフォーカスはディフェンス。午前中に行った3対2から、グラウンドを大きく使った7対6まで、組織としていかに守るのかという部分を徹底的に確認。練習後の円陣でも、DFのキーポイント、AT(アタック)のキーポイントが選手たちの口から次々と発言され、日本代表の戦い方が徹底されてきました。コーチからは、「一番しんどいときに動けなかったら負ける。大会2日目の第1試合は本戦出場を決める大切な試合であり、1日目の疲れがある中でしっかりとコミュニケーションをとることが最も大事なこと」と選手たちに語りました。セブンズの怖さ・楽しさを知り尽くしたコーチのコメントにチーム一同気を引き締めなおしました。

練習後は、プールで一日の疲れをリカバリーして2日目を終えました。

明日は、午前中にトレーニングを行います。

日々、ステップアップする7人制日本代表チームにぜひ、ご期待ください。

PS.午後の練習中には、かわいくて力強い応援団が練習に来てくれました。それは、香港日本人学校サッカークラブの子供たちです。サッカーの練習終了後にチームのグラウンドに立ち寄ってくれました。グラウンドの外から大きな声でエールをもらいました。新たなパワーをもらってさらにステップアップです!

しっかりとしたウォーミングアップが最高のパフォーマンスを生む   一瞬の瞬発力を養うスキルトレ   コミュニケーションを取り内側のスペースを埋める   午前の締めくくりはフィットネストレーニング
しっかりとしたウォーミングアップが最高のパフォーマンスを生む   一瞬の瞬発力を養うスキルトレ   コミュニケーションを取り内側のスペースを埋める   午前の締めくくりはフィットネストレーニング

練習後はストレッチで疲れを残さない   午後のW-upは試合会場のHKFC   香港らしい高層ビルの真ん中にあるグラウンドでのトレーニング   ATはスペースがあれば、まず前へ
練習後はストレッチで疲れを残さない   午後のW-upは試合会場のHKFC   香港らしい高層ビルの真ん中にあるグラウンドでのトレーニング   ATはスペースがあれば、まず前へ

練習の合間に指示を送る村田監督   一直線に並んだディフェンスライン   今日は香港日本人学校のサッカークラブの子供たちが応援に駆けつけてくれました   香港日本人学校の子供たちと。練習中には、大声で「頑張れ、ニッポン」と熱いエールをおくってくれました
練習の合間に指示を送る村田監督   一直線に並んだディフェンスライン   今日は香港日本人学校のサッカークラブの子供たちが応援に駆けつけてくれました   香港日本人学校の子供たちと。練習中には、大声で「頑張れ、ニッポン」と熱いエールをおくってくれました

9月25日(木) 香港

7人制日本代表男子チームは、10月4日・5日に香港で開催される「ワールドカップセブンズ2009アジア地区予選」のために、昨日の壮行会を経て、羽田空港より香港に入りました。香港到着は、午前0時(日本時間午前1時)になり、午前中にハードな練習を行っていた選手たちは、一様に疲れきった表情をしていました。

移動日翌日となった今日は、午前中は、フライトリカバリーのため、ホテル近くの公園で、ストレッチや歩きながらのタッチフット、スキルトレーニング、FW/BKのユニットに分かれてのトレーニングを行い、「8割以上の力を出さないように」と村田監督からの指示を受けつつも、鋭いパスや、巧みなステップが時折見られるなど、選手たちの調子も上がってきています。まずは、体を動かしながらこちらの気候にフィットさせていきました。

こちら、香港は気温が高く、さらに湿度も毎日80%を超えています。一歩宿舎から出ただけで、じっとりとした空気に体が包み込まれます。脱水症状を避けるためにも、村田監督以下、コーチ陣からも水分補給の徹底が指導されました。

午後は、ゆっくりと体を休ませ、夕食前にプールリカバリーを行いました。リラックスしつつも、体のケアをきちんとして試合に向けて準備を重ねていきます。

試合までは、残すところ9日。練習時間も限られています。鈴木キャプテンも「一日一日を大切に」ということを常日頃からチームに意識づけています。

アジア地区予選に臨むどのチームよりも早く香港入りした日本代表は、明日から本格的なトレーニングをスタートさせます。

7人制日本代表への熱い声援をよろしくお願いします。

鈴木キャプテンがチームを鼓舞する   練習のスタートは円陣から   歩きながらのタッチフットで体を温める   体を解しながらコアトレーニングもしっかりと
鈴木キャプテンがチームを鼓舞する   練習のスタートは円陣から   歩きながらのタッチフットで体を温める   体を解しながらコアトレーニングもしっかりと

楽しみながら瞬発力を養うトレーニング   高さあるラインアウト   最後はチームランで終了  
楽しみながら瞬発力を養うトレーニング   高さあるラインアウト   最後はチームランで終了