■3月6日の結果はこちら、7日の女子の結果はこちら。 ロシア戦のハーフタイムで指示を出すドゥーリーHC(右から2人目) 女子代表はターゲットにしていたロシア戦に10-31で敗れた(写真は首藤妙主将) vs ロシア戦 vs ロシア戦 史上初めて女子も同時開催されることになった7人制ワールドカップ。 7人制女子代表にとって記念すべきW杯初戦の対戦相手はロシア。 最終的にプレート優勝するイングランド、そしてカップ戦で準決勝に進んだ米国という強豪と一緒のプール分けとなった日本としては、予選3試合の中で一番のターゲットと考えられていた試合でもあった。 「DFでプレッシャーをかけていく」(ドゥーリーHC) 守りからリズムをつくっていくゲームプランが考えられていたが、その守りが崩れて、開始2分にラックサイドを突破されてロシアに先制トライを奪われてしまう。 この後、ロシアのスピードランナーたちに外を振り切られるかたちで、後半1分までに3連続トライを許し、スコアは0―26に。 それでも、勝敗はほぼ決してしまったとはいえ、ここから日本は反撃を始める。 日本女子にとって記念すべきW杯初トライが飛び出したのは後半3分。山口の突破でロシアゴールに迫った後、最後はペナルティから坪井が飛び込んだ(5―26)。 5分に再び山口がロシアDFを振り切る快走を見せて、連続トライ(10―26)。 試合終了間際にロシアに1トライを加えられ、結局10―31のスコアで初戦を戦い終えた。 vs イングランド戦 vs イングランド戦 vs イングランド戦(写真はイングランド戦の山口) 女子代表も予選プール3戦3敗。ボウルトーナメントへ 「トライを取れたのは嬉しかったけど、DFではプレッシャーが弱くて、ロシアに外を抜かれてしまった。女子ラグビーをもっと知ってもらうためにも、結果を残したい」(山口) 自分たちの歴史は自分たちでつくってみせる――。 そんな意気込みで臨んだ、続く米国戦、イングランド戦だったが、世界トップレベルの壁は厚く、0―38、0―47と、2試合とも1トライも取れずに零封された。 「選手たちは、この厳しい予選プールでよく戦ってくれたが、ワン・オン・ワンのタックルの弱さや、ちょっとしたミスをつかれてトライを重ねられてしまった。それでも、チームは今日の戦いでまた進歩した。明日からが本当の勝負」と、ドゥーリーHCは予選プール3連敗も、内容的にはポジティブな面が多かったと評価。 首藤主将も「ボールは良く動いている。コンタクトのところで負けて、ターンオーバーされるケースが多かったので、サポートでもっとボールキャリアーに寄るようにしていけば、明日は同じレベルの相手との対戦なので、勝ち上がっていけると思う」と、最終日のボウルトーナメントでの勝利を誓っていた。 vs ロシア戦 vs ロシア戦 vs イングランド戦 一夜明けた7日、「歴史に残る1勝を」との思いで臨んだボウルトーナメント初戦で対戦したのは中国。 アジアのライバルを倒して上位進出を果たしたかった女子ジャパンだったが、1対1の強さ、スピードでは中国の方が上だった。3個のトライを記録した中国に対して、日本は後半2分の岡田のトライのみに抑えられ、5―21で完敗。W杯での勝利を記録することはできなかった。 「選手たちは頑張ってくれたし、素晴らしい経験を積めたはず。継続的なプログラムをつくっていくことが今後に向けて重要だ」(グラントHC) 4年後にW杯初勝利を記録するためにも、「ひとりひとりの気持ち、日々のトレーニングへの取り組み方が重要になる」(首藤主将)ということを実感して、女子7人制日本代表は帰国の途についた。