「手話で学びたい。」
明晴学園中学部設立へのご支援のお願い

ラグビーファン並びに関係者の皆様へ

学校法人「明晴学園」中学部設立に向けての設立資金準備活動に、関東ラグビー協会および同クラブ委員会、東日本トップクラブリーグより多大なるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

2月1日に秩父宮ラグビー場で開催されました全国クラブラグビー大会決勝における募金チラシ配布活動にはじまり、2月7日、15日、28日の日本選手権の全試合にて、関東ラグビー協会の皆様と東日本トップクラブリーグのタマリバ、駒場WMM、三鷹オールカマーズ、高麗、北海道バーバリアンズ、戸田オーバーザトップ、ドラゴンズのほか、ぜんかいビアーズの各クラブチーム、東日本聴覚障害者ラグビーチームのイースタンクワイエットタイフーンの皆様のご協力を賜り、総数1万枚の募金チラシの配布、総額62万802円の募金をいただくことができました。また2月21日のトップクラブリーグノーサイドパーティ・表彰式で行われたチャリティ抽選会の浄財9万円、2月22日の東日本マスターズ大会での募金2万1,511円を合わせますと、現在までに総額73万2,313円のご寄付をいただいております。金額の大きさだけでなく、一緒にチラシを配り、募金の呼びかけに声を嗄らしていただいた皆様の大きなご支援に、感謝のことばが絶えません。

これらの活動の様子は毎日新聞や読売新聞、都政新報、毎日小学生新聞に掲載され、私たちの活動を多くの方々に知っていただくことができました。

これからも3月20日の東日本トップクラブリーグ・ラグビー祭、3月22日・28日の日英大学ラグビーフットボール交流試合(三ツ沢)、4月4日・5日の高校選抜大会(熊谷)、4月5日のYCACセブンズ(YCAC)、4月11日の高校ジャパンセブンズ(葛飾)などでの募金活動を予定しております。今後とも支援いただけますよう、よろしくお願いします。

学校法人 明晴学園は、日本で初めての日本手話で授業を行う私立のろう学校として、2008年4月に幼稚部と小学部にて開校いたしました。開校までの道のりは長く、すべてのろう学校で行われていた「口話法」という手話を禁止した教育方法に疑問を抱いた青年ろう者や聞こえない子をもつ親たちが集まり、1999年4月に前身であるフリースクール龍の子学園を開設しました。

日本のろう教育は諸外国に比べ70年以上も遅れていると言われています。すでに欧米諸国やアジア諸国でも普及している「バイリンガルろう教育」と呼ばれる、ろう者の母語である日本手話と第二言語となる書記日本語での教育を実現するために、幾度となく行政と交渉し、難題を克服し、設立資金4500万円の寄付を募り、東京都の教育特区として学校法人として正式に開校に至りました。

開校してもうすぐ1年になりますが、母語である日本手話で学ぶ子供たちは、水を得た魚のように、自然にそして楽しく学んでいます。
手話の環境で育つ子供たちの中に「障害」は存在しません。

現在の5年生が中学生になる2010年4月には、何としても中学部を設立しなくてはなりません。中学部設立に必要な資金3000万円を6月末までに準備になければなりませんが、3月7日の時点で集まった資金は目標額の32%に当たる961万円です。

多くのご支援や励ましの言葉をいただいた秩父宮ラグビー場での募金活動を通して、私たちの中学部設立への意思はさらに固いものとなっています。ろう児の明るい未来のために、引き続き皆様の温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。

2009年3月14日
学校法人 明晴学園校長 斉藤道雄
明晴学園中学部設立準備委員会 一同
NPO法人 バイリンガル・バイカルチュラルろう教育センター 一同

※明晴学園中学部設立へのご寄附については、ホームページで詳細をお伝えしています。
「明晴学園中学部設立 ワンピース募金」では、インターネットからのご寄付も可能です。