第46回 全国大学選手権大会
「第46回 全国大学ラグビーフットボール選手権大会」は1月2日(土)、場所を国立競技場に移して準決勝が行われます。ベスト4の激突、果たして見どころは。各チームの監督のコメントとともに紹介します。
全国大学選手権大会組合せ
全国大学選手権大会プレビュー

1月2日(土)at 東京・国立競技場
12:15キックオフ 第1試合
慶應義塾大学 vs 東海大学

2大会ぶりの国立に歩を進めた慶應義塾大学は、1回戦の反省を2回戦の法政戦でしっかりと修正してきた。試合を重ねるごとにチームとしての総合力が高まってきている。FL松本主将、FL阿井、No.8小澤の第3列はサイズこそ大きくないが、密集周辺での運動量は豊富でチームにとって欠かせない存在だ。決定力あるWTB三木がトライを取るとチームは勢いに乗る。
対する2年連続の国立となった東海大学は、1・2回戦と強力FWで圧倒してきた。日本代表FLリーチの存在感に加え、No.8マウが荒木主将不在の間、リーダーシップを発揮しチームをまとめている。SO阪本も1年生とは思えないゲームメイクを見せる。勝負は、やはりFW戦になるだろう。セットプレー、ブレイクダウンの攻防に注目したい。

慶応義塾大学 林 雅人監督
「2年ぶりに準決勝に出場することができ、部員、スタッフ一同大変嬉しく思っております。国立競技場という舞台で、145名の部員が1年間積み重ねてきた練習の成果を存分に発揮したいと思います。チャレンジャーらしく最後まで攻め続け、何が起こっても諦めない学生らしい熱いラグビーをします。
ディフェンスでは低く鋭いタックルを最大の武器とし、熱量で相手を圧倒したいと考えています。また、アタックではボールをダイナミックに動かしゲインラインを突破、抜群のフィットネスにより得点するまで攻め続けます。
創部110周年の記念の年に最高の結果を残すべく、持てる力を全て出し切り頂点を目指します。引き続き熱いご声援をくださいますようお願い申し上げます」

東海大学 木村季由監督
「第46回全国大学選手権大会準決勝に進出することができ部員一同とても嬉しく思っております。昨年、この準決勝での早稲田大学戦での敗戦が、今年のチームのスタートでした。自分たちの力を大舞台で出し切る難しさを経験し、今年こそ国立の舞台で最高のパフォーマンスを全員が出し切れるように、チャレンジャーにふさわしい戦いを挑んでまいります。
この1年間積み重ねてきた自分たちの力を余すことなく出し切り、攻守にわたり激しく、スピーディーな熱いラグビーをお見せできるよう部員・スタッフ一丸となって臨んでまいります。『東海大学SEAGALES』に引き続き変わらぬご声援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます」

1月2日(土)at 東京・国立競技場

14:00キックオフ 第2試合
明治大学 vs 帝京大学

2回戦で関西王者・関西学院大学を下して国立へ勝ち上がってきた明治大学は、FWの動きがいい。FL西原主将、No.8杉本に加え、1年生FL堀江が抜群の強さを誇る。SO田村も周囲を上手く使いながら自分で勝負したりと司令塔にふさわしい働きを見せている。準決勝の相手は対抗戦で圧倒された強力FW擁する帝京大学だけに、前に出るディフェンスでリズムをつかみたい。
対する帝京大学は、1回戦で関東学院、2回戦で早稲田大学に勝利し、最高の状態で国立に乗り込んできた。大学屈指のFWは破壊力抜群。チームのキープレーヤーの1人FL吉田光治郎の運動量、SH滑川のリードに注目したい。
眠れる獅子・明治大学が11年ぶりのファイナリストになるのか、昨年に引き続き帝京大学が大学日本一に王手をかけるのか。

明治大学 吉田義人監督
「大学選手権に出場し、国立の舞台で戦えることを部員、スタッフ一同大変うれしく思っています。1回戦の拓殖大学戦、2回戦の関西学院大学戦とそれぞれ力のあるチームとの対戦で選手たちは多くのことを学びました。そして再び帝京大学と戦うことができる。たくさんの方々の温かい声援に勇気づけられた選手たちが、フィールドで力を出しきった結果、我々はここに立っているのだと強く感じています。我々が目指してきた、明治の『前へ出る』ラグビーで戦い抜きます。チャレンジャーとして、魂を込めて自分たちのラグビーをやりきるだけです。明治大学ラグビー部の応援をよろしくお願いいたします」

帝京大学 岩出雅之監督
「新年明けましておめでとうございます。
新春のスタートゲーム、大学選手権準決勝に進出でき素晴らしいステージでプレーできることをチームメンバー一同とても嬉しく喜んでおります。また、多くの皆様への感謝の気持ちで一杯です。
帝京大学ラグビー部はここまで、EnjoyとTeamworkをスローガンに活動を積み上げてきました。この大会では、積み上げてきた『全ての事を出し切る』、そして、『全ての事を楽しもう』とメンバー一同、一戦一戦のゲームに臨んできました。幸いに一回戦(関東学院大)二回戦(早稲田大学)を勝ち越すことができ、チームに自信と粘り強い逞しさが増してきたと実感しています。準決勝では、これまで通り帝京のラグビー、自分たちのできることをしっかりとやりきり、厳しく戦い、我々を逞しく鍛えてくれた対戦チームの分も国立の舞台で頑張りたいと思います。どうか多くの皆様の温かいご声援を賜りますよう心からお願いいたします」