■決勝 新潟大学 19-28 愛知学院大学(1月6日)

マッチリポート
雪雲たちこめる強風の寒い冬日。愛知学院のキックオフで試合が始まった。開始、セットスクラムの安定しない新潟大ボールを愛知学院はターンオーバーし攻めるが、ミスでスコアに至らない。4分新潟大は22m付近ラインアウトから9番が抜け出し、8番に繋ぎ左中間にトライ。5-0と先制する。愛知学院も攻め込むが、反則が多くリズムに乗れない。新潟大は、ラインアウトからモールを組み、押し込み、愛知学院に圧力をかける。愛知学院も低いタックルで応酬する。中盤、風下の愛知学院は耐えながらも9番が縦に抜け出しチャンスを作るが、スコアに至らず。新潟大は、8番中心にモールを組み仕掛けるがチャンスにならず。終盤にも愛知学院は、相手スクラムのボールを押し込み奪うとライン攻撃を仕掛けるが、ノッコンでチャンスを潰し、前半を終了し、5-0で新潟大がリードする。

後半、風上の愛知学院は大きなキックで敵陣に入ると、1分愛知学院は、ラインアウトでの反則で得たPKより9-8と繋ぎ、ゴール中央にトライ。12番のゴールも成功し、5-7と逆転する。5分新潟大は愛知学院のハイタックルの反則よりPKよりラインアウトに。ゴール前ラインアウトからモールをインゴールに右中間に押し込むとペナルティートライを得る。15番のゴールも決まり、12-7と再逆転。8分愛知学院は、自陣より14番が突進しチャンスを作ると8-12と繋ぎ左中間にトライ。12番のゴールも決まり、12-14と再度愛知学院が逆転。18分愛知学院は、22m付近ラックより9-10と繋ぎ中央にトライ。12-21とする。

21分新潟大は、22mラインアウトよりモールを押し込み9-10と繋ぎ中央にトライ。19-21とし、新潟大も追いすがる。しかし、30分新潟大4番は、不当なタックルでシンビンとなる。31分愛知学院は、ラインアウトからモールを押し込み、8番が左中間にトライ。12番のゴールも決まり19-28となる。終盤、新潟大も自陣から攻め続けるが、愛知学院が低いタックルでしのぎ、ノーサイドとなる。愛知学院が19-28で新潟大をやぶり、8年ぶり2回目の優勝を飾った。各地区の大学生がしのぎを削る大会として、好試合が続き、見ごたえのある3日間であった。(大久保 誠)

《愛知学院大 高田監督》
「新潟大はとても良いチームで、攻め、タックルに大変苦しんだが、我々の良さを引き出してもらった。今日の試合はある意味、自分たちへの挑戦でもあった。初めて地区対抗に出るメンバーも多く、戸惑いが多かった。前半、風で苦しんだが、後半ペースが作れた。前半はロースコアの中、タックルで、後半は展開重視で考えた。後半は、展開して有利になった。しかし、相手のタックルに苦しんだ。その分、良い勉強になった。東海地区の大学関係者、協会の方にお礼が言いたい。ありがとうございました」

《新潟大 田中ヘッドコーチ》
「選手はあきらめず、頑張ってくれた。やってきたことが全て出せた。スクラムで崩されるのは想定内。でもボールが動かせず、ブレーキがかかってしまった。今年のメンバーは、昨年の主力が残ったが、来年は一から組み立てなおして出直す」