2月28日、日曜日は、いよいよ決勝戦。東京・秩父宮ラグビー場(14時キックオフ)で、三洋電機ワイルドナイツとトヨタ自動車ヴェルブリッツが対戦します。
日本選手権大会組合せ

日本選手権大会プレビュー

2月28日(日) at 東京・秩父宮ラグビー場
14:00キックオフ
三洋電機ワイルドナイツ vs トヨタ自動車ヴェルブリッツ

2009年のラグビーシーズンも「第47回日本ラグビーフットボール選手権大会 決勝戦」を残すだけとなった。半年に渡るシーズンを戦い抜いた三洋電機ワイルドナイツとトヨタ自動車ヴェルブリッツが激突する。
TL準優勝の三洋電機ワイルドナイツは、準決勝のNEC戦でプレーオフファイナルから3週間空いた試合勘をなかなか取り戻せず苦戦を強いられたが、コンタクトエリア、安定したディフェンスで耐え、3年連続の日本選手権制覇に王手をかけた。

FWは不動の8人が並んだ。アイブス、ヒーナンの高くて強い両LOに、機動力抜群のFL劉、若松、爆発的な突破力とリーダーシップを兼ね備えたNO8龍コリニアシと他が羨むメンバーが顔を揃えた。中でもPR相馬の献身的なタックルやサポートプレーはチームを支える大きな要素だ。
霜村主将がリードするBKは、SH田中、SOブラウンのHB団が軸になるが、WTB三宅、CTB入江が戻り安定感が増した。WTB北川(智)、FB田邉と得点ができる選手がいるのは心強い。3連覇に向け万全といった印象だ。

対するトヨタ自動車ヴェルブリッツは、今季2敗を喫した相手に対しリベンジを果たす最高の舞台が整った。負傷者が目立ったFWだが、危機感が増しチーム力はさらに高まった。準決勝では、LOに入った中山が持ち前の機動力で、懸念された高さを補い余りある活躍を見せた。開幕から安定した力を発揮する3人が最前線で体を張り続けているのも大きい。ペネトレーター、リンクプレーヤーとして獅子奮迅の活躍を見せるNO8菊谷の存在も心強い。
BKは、SOアイイがキーとなるのは間違いない。アイイが見せる変幻自在の動きはファンを魅了する。いぶし銀の輝きを見せる最年長の難波とルーキー山内とのCTBコンビの堅実な守備にも期待がかかる。また、ベンチを暖めるインパクトプレーヤーの谷口、局面を打開できるWTB遠藤らが、どういったタイミングでピッチに入ってくるのかにも注目したい。

両チームともチーム力に大きな差がなく、タイトなゲームが予想される。三洋電機の3連覇か、それともトヨタ自動車の23年ぶりの優勝か、今シーズンを締め括るに相応しい好ゲームを期待したい。