「第31回 関西中学生ラグビーフットボール大会」「第12回 関西中学生ラグビーフットボールジャンボリー」後記

12.大会後記
今年もこの時期に、自然豊かな飛騨の数河高原には600名を超えるジュニアラガーが、日頃の練習の成果を発揮するために集いました。

12年前より同期間に並行して開催されているこの2大会の内、関西中学生ラグビーフットボール大会は各地区の予選を勝ち抜いてきた、府県や地域単位の選抜チームのトーナメント形式で行われており、その結果は全国ジュニア・ラグビーフットボール大会の組み合わせなどの参考となります。また、関西中学生ラグビーフットボールジャンボリーはオープン参加チームによる交流試合なっております。
今年の数河高原は大会開催中、天候にも恵まれ全試合とも選手達が熱い戦いを繰り広げました。また、今大会も多くの保護者やチーム関係者などが多数来られましたが、今年は例年とは少し違ったうれしい応援者達が来てくれました。それは、選手の兄弟達である男女の幼稚園から小学校低学年の子ども達で、例年に比べるとその数は数倍に達し、その子ども達が観客席で大きな声の応援を選手達に送ってくれたのです。これには大会役員一同、将来に向かって大きな希望を持つことになりました。これらのことからもこの2大会が、関西圏のラグビー関係者だけでなく一般の方々にも広く知られる大会に成長したことを実感いたしました。
今大会の試合結果は、戦前の予想通りここ近年、安定した力を継続する大阪府中学校選抜を中心にゲームが始まりましたが、決勝選で対戦した奈良県中学校選抜は一回戦から堅実なディフェンスを武器に無難に勝ち上がり、決勝戦では互いに一歩も譲らない好ゲームを繰り広げ同点のままノーサイドを迎え両チーム優勝という結果になりました。また静岡県スクール選抜も東海地区予選で愛知県スクールを下して念願の初出場を果たしましたが、チーム関係者がジュニア・ラグビーの活性化というしっかりとした目標をたて、長い時間をかけて計画的に取り組まれた結果だと感じました。またその戦いぶりからも、今後の成長が更に期待できるチームでありました。
一方、ジャンボリーでは大阪府スクール選抜Bと大阪府中学校選抜B、北河内中学校選抜Bが優秀賞に輝き各ゲームとも大いに観衆を沸かせました。中学校の2チームは例年通り高い得点力と層の厚さを見せつける結果になりました。また選手全員が2年生で編成された大阪府スクール選抜Bが抜群のチームワークと中学生らしいきびきびとした動きを見せたのが非常に印象的でした。
ここ最近の傾向としてチーム力の地域差が少なくなり、中学校とスクールの力の差が感じられなくなってきている、言いかえればジュニア層のラグビーの普及が順調に進んでいると言えるのではないかと思います。

また今大会で日本協会の立案により中学生ラグビーの実態調査として参加選手全員にアンケートの提出と「ラグビーファミリー」の一員であることを意識していただく為に「FOR　ALL」バナーと一緒に写真撮影をお願いし、協力いただきました。
最後になりましたが、大会を支えていただいた飛騨市、数河高原観光協会、流葉観光開発協同組合、ならびに岐阜県ラグビーフットボール協会をはじめ、運営に関わっていただいた役員の方々にあらためて感謝致します。本当にありがとうございました。

北河内中学校選抜B対岐阜県スクール選抜

大阪府スクール選抜B対兵庫県中学校選抜B

大阪府中学校選抜B対愛知県スクール選抜

奈良県中学校選抜B対兵庫スクール選抜B

北河内中学校選抜A対愛知県中学校選抜B