9月3日(金)~9月5日(日)、長野県・菅平高原で開催された「2010年 学生クラブ東西交流ラグビーフェスティバル・イン・菅平」における、各種講習会・研修会報告が参加した学生から届きましたので、ご紹介します。 テーピング講習会概要 講師:流通経済大学Lifesaving Club Trainer Team 流通経済大学さんのご協力のもと、テーピング講習会を開催しました。各チームからマネージャーを中心に多くの方にご参加いただきました。当日、出席者にはテキストとテーピング各種が配布され、説明を聞いて実際にテーピングを巻く実技形式で講習は行われました。参加者は2人1組になり肩、肘、膝、足首の4ヵ所について講師の方のお手本を見ながらパートナーにテーピングを施しました。テーピングをする際も随時流通経済大学の方々にサポートしていただきながら細かく指導を受けていました。テーピングの基礎を学ぶいい機会となり非常に有意義な講習会になりました。(佐藤) レフリー講習会実技編概要 今年からレフリー講習会は午前中に実技、午後に座学の二部に分けて開催しました。実技では実際にグラウンドに出てトップレフリーの方々に指導していただきました。今年度からルール解釈の仕方が変わった点(ラインアウト、スクラム、タックル、オフサイド)を中心にどのような基準でレフリングをすればよいか詳しくご指導いただきました。 プレーを見る際に注意する点、あるいはどの立ち位置からプレーを見れば公平な判断を下せるかなど実際の試合で非常に有用な知識を教えていただきました。参加者にとってはレフリング能力向上とともに所属チームにルールの解釈を伝えるいい機会になりました。(佐藤) キャプテン・コーチ研修会概要 講師 競技力向上委員会 山田先生 1、ラグビーにおける外傷 死亡事故 ・頸椎損傷、脳出血が原因のことが多い。 ・日本は各国に比べ死亡事故の頻度が高い。 ・タックル時に頻発している。 死亡事故を防ぐには? 2、安全なタックル 危険なタックルの例 チームごとのディスカッション ・タックルの意味 ・ハイパフォーマンスなタックルとは? ・タックルを指導するときの安全面のポイント ラグビーとは「継続と争奪」 タックルとは「継続」から「争奪」へ 安全なタックル→ハイパフォーマンスなタックル ・タックル時の目線と重心の関係 ・パワーフットと首周りの筋緊張の関係 ・タックル時の姿勢 ・シュラッグ、亀 ・スクエア マウスピース、ヘッドギアの有用性 (内田) スキルアップ講習会概要 講習会内容 基礎体力 ・体感トレーニング 亀の姿勢での歩行 ・首の筋トレ ポイントサイドのディフェンス 接点 ・ボールの確保 オフサイドを注意し、まっすぐ入る意識 ・タックル 安全で強いタックル・パワーフットとシュラッグ・背筋を伸ばした姿勢 体の当て方・1対1 2010年学生クラブ東西交流の一環として行われたスキルアップ講習会。年々、本格化している本企画に、各チームも積極的に参加していた。今年は流経大の山田先生と黒岩先生を講師に迎え、流経大ドラゴンズの協力も得て34チーム、100を超える参加者が集まった。今回は接点でのトレーニングを中心に、約2時間の練習をこなした。あまり指導者に恵まれていない学生クラブであるため、本企画のようにしっかりとした指導を受けられることに参加した人たちは、興味深く講習を受けていた。特に怪我の多い学生クラブにとって、怪我の多い接点のトレーニングを実際に練習で体感することは分かりやすく、今後各チームの出席者が持ち帰り、チームに還元することで、学生クラブ選手権での怪我の減少につながるはずである。(内田) 安全講習会概要 講師:流通経済大学小粥先生、 Lifesaving Club Trainer Team 安全講習会は流通経済大学小粥先生とLifesaving Club Trainer Teamの方々にご指導を仰ぎ、今年度も東西交流に参加する全チームからマネージャーを中心に参加者が集いました。講習会ではラグビーで想定されるケガや症状について、座学と実習を通して学びました。 実習では止血・アイシング・三角巾の使い方や心肺蘇生法について学びました。心肺蘇生法の実習は試合中を想定しており、レフリーに呼びかけるなど実際の試合に即して実習を行いました。座学では熱中症・脳振盪や突然死についての講義を受けました。突然死の映像を見て衝撃を受けた参加者も多かったようで、チームにおけるマネージャーの役割というものを再認識する場になりました。 2時間という時間の中で大変多くの事を学ぶことができ、チームにとって安全に対する意識が大きく向上した講習会でした。(慶應JSKSクラブ 岡田阿佑子)