報告:佐々木文昭(日本協会・事業委員会)

「ねんりんピック」と言う、60歳以上の競技大会をご存じでしょうか。
本大会は、厚生労働省・石川県・(財)長寿社会開発センターの主催による大会で、正式名称を「第23回全国健康福祉祭いしかわ大会」と称し、愛称として今年の開催地が石川県と言う事から「ねんりんピック石川2010」と呼ばれており、体を動かすスポーツ以外にも、囲碁・将棋・俳句・かるた(百人一首)・マージャンが種目に入っており、競技大会と言っても一味違った全国大会になっております。

ねんりんピック開会式選手宣誓   ねんりんピック開会式・交流会
ねんりんピック開会式選手宣誓 ねんりんピック開会式・交流会

福井県敦賀市に在住する私は、嶺北地域の「福惑クラブ」と嶺南地域の「若惑クラブ」が主力となって編成された福井県の代表選手として参加しました。
地元敦賀市からは、かるた・なぎなた・ラグビーの種目に5名の選手が参加し、大会前には市役所で激励会が催され市長から金一封をいただき、その模様が、新聞報道に加え市の広報ケーブルテレビで何度も放送され、引くに引けない状況下での参加となりました。

10月9日に開会式・交流会が開催され、翌10日・11日の両日に渡り石川県内各地において様々な競技が繰り広げられました。
9日のラグビーの開会式・交流会には、日本協会から森会長及び真下副会長にもご出席いただき、盛大かつ和やかな開会式・交流会が開催されました。

ねんりんピック、試合   ねんりんピック
ねんりんピック、試合
ねんりんピック、森会長応援
ねんりんピック、森会長応援

試合会場は、小松空港のそば、能美市の「石川県サッカー・ラグビー競技場」が用意され、この大会に向け手入れが行き届いた、青々・フサフサの天然芝の2面で開催されました。
試合本番の10日・11日の両日共に前線の影響で雨模様の天気予報が出ておりましたが、全国の熟年ラガーの思いが通じたのか、夜から朝にかけて降った雨もキックオフ直前には上がり、眩しい日差しの下で熱い戦いが繰り広げられました。

全国の府県・政令指定都市から36チーム・約900名、60歳代の選手が赤パンツ、70歳代の選手が黄パンツ、80歳代の選手が紫パンツを履いた元気な熟年ラガーが集い、試合時間は15分ハーフ、競技規則は日本協会競技規則を準用する事となっておりましたが、スクラムは無理せず押し合わない、黄パンツ及び紫パンツの選手に対しては、敬意を表し下への厳しいタックルに入らない等の紳士のルールが適用されておりました。
また、どのチームも2日間で2試合が行え、かつ、対戦相手には普段交流が出来ない離れた地域のチームと対戦するよう大会事務局の配慮が見られ、開催地の石川県からはA・B2チームが参加し、北陸3県(石川県・福井県・富山県)からなるオール北陸のチームが編成され参加しました。

ねんりんピック、試合
ねんりんピック、試合

大会初日、森会長の出身地・石川県Aチーム対鹿児島県チームの試合は、森会長自らピッチサイドでの応援のお陰で、石川県Aチームが好成績を収める事が出来ました。

私の所属する福井県は、1日目の対戦相手は宮崎県、2日目の対戦相手は鹿児島県と遠く離れた九州の強豪チームとの対戦でした。
元気の良い紫パンツ・黄パンツのラガーも沢山試合に出場しており、スクラムの一列目・フッカーとして出場した84歳の紫パンツのラガーには敢闘賞が贈られ、赤パンツの私などは、まだまだひよ子だと痛感させられました。

私は学生時代のスクラムハーフとして、福井県の試合に加えオール北陸の試合・都合3試合に出場し、思う様にパスは伸びませんでしたが、スタンドオフの好キャッチにより何とか試合を壊さずにノーサイドの笛を聞く事ができ、久しぶりに爽やかな汗と、若干の痛みを味わいましたが、それ以上の幸福感に浸る事が出来ました。
お陰で、暫くの間油の切れたロボット状態となり、職場でおとなしくしている日々が続きました。

ノーサイド
ノーサイド

最後に、ラグビー交流大会の準備等から運営全般に渡り尽力された能美市役所はもとより、地元自治会・婦人会・石川県ラグビー協会役員等皆さん総出で、温かいコーヒー・豚汁・そば等を振舞っていただき、大会を盛り上げ支援していただきました事に対し、この場を借りてお礼申し上げます。
また、60歳以上の大会と言うことで、血圧・心拍数・骨密度・体脂肪等の測定コーナーも設けられており、お陰で心身の健康を確認する良い機会にもなった事を報告し、開催・参加報告の終わりと致します。

福井県チーム、試合を後えて
福井県チーム、試合を後えて

●ラグビー競技結果
ラグビー競技結果

ラグビー競技結果