10月31日、東京・辰巳の森海浜公園ラグビー場にて、第3回デフラグビーフェスティバルが開催されました。大型台風14号の北上により開催が危ぶまれましたが、無事実施することができました。

「ノーサイドの精神を日本へ、世界へ」。デフラグビーフェスティバルは、来年も開催します!
「ノーサイドの精神を日本へ、世界へ」。デフラグビーフェスティバルは、来年も開催します!

実は、デフラグビーと台風は深い関係にあります。95年9月、日本で初めてのデフラグビー合宿が行われた日に、大きな台風に襲われながらも中止せず、感動の一時を過ごしたのです。その時の苦労と感動を忘れないようにと、チームは「クワイエットタイフーン」(静かなる台風)と名付けられました。

さて、その感動の日から15年後のこの日、クワイエットタイフーンは新たなメンバーとともに、試合に挑みました。キャプテンの倉津圭太(日本福祉大学)は大学の公式戦のため不参加ながら、彼は大学の後輩を誘い3人の選手が参加。そのうちサッカー部出身の2人が試合に出場。また、早大アメリカンフットボール部出身の奥寺渉(早大大学院)も初試合に挑みました。

親善試合の相手は、昨年同様、東京外人ラグビークラブ。レフリーは、藤実さん(日本協会A1級)。
クワイエットタイフーンは、新人センター岩田篤典(日本福祉大学)を中心に攻め込みますが、トライには届かず。逆にミスから2トライを奪われ、0‐14で前半終了。後半、HO黒田義則(大阪教員)のトライで返すも、5‐35でノーサイド。

3年連続の敗戦となりましたが、試合後のアフターマッチファンクションでは、東京外人クラブから「年々スコアが縮まってきた。来年は危ないかもしれない」との声も出ました。来年8月のフィジー遠征に向け、若い選手に期待がかかります。

なお試合後に予定されていたキッズラグビー教室は、前日の悪天候のため中止となりましたが、その代わりに新人選手や高校生、中学生、スタッフ全員がタッチラグビーを楽しむなど、まさに「RUGBY FOR ALL」な1日となりました。

代表戦の最中にグラウンドを提供してくださり、さらにA1級レフリーを派遣してくださった日本協会の皆様、初めてのデフラグビーマッチを的確にコントロールしてくださった藤レフリー、ならびに東京外人クラブの皆様、どうもありがとうございました。

第3回デフラグビーフェスティバル

主催: 日本聴覚障害者ラグビー連盟
助成: 福祉医療機構
協力: 日本ラグビーフットボール協会
後援: 朝日新聞厚生文化事業団

初参加の若手選手たち。将来のデフラグビーを背負う人材です!
初参加の若手選手たち。将来のデフラグビーを背負う人材です!