─ FOR ALL, FOR EARTH. ─
「エコキャップ運動」にご協力をお願い致します

  秩父宮ラグビー場、南スタンドに設置された、キャップ回収ボックス
秩父宮ラグビー場、南スタンドに設置された、キャップ回収ボックス

日本ラグビーフットボール協会では、管理委員会に環境部門を設置して3年目を迎え、ラグビーを通じた環境保全の啓発・実践活動を社会貢献の1つと捉えて推進しています。これまでの具体的な取組みとしては、広報委員会との連携・協力体制による環境PR 活動推進や、試合開催時の「チャレンジ25キャンペーン」デスク設置によるファンへの参加協力呼びかけ等、いわゆる啓蒙・啓発を目的とする活動をはじめとして、トップリーグ参加チームと日本協会による「TRY for GREEN プロジェクト(トライ数に応じた寄附による北海道網走市の植林活動ならびに森林保全活動支援)」の展開等、環境保全に係る実践活動にも取り組んでまいりました。

そして今年度は新たに、従来から行ってきた試合開催時のゴミ分別回収による資源再利用の促進に加えて、昨年10月30日の日本代表対サモア代表戦より秩父宮ラグビー場におきまして、「エコキャップ運動」をスタート致しました。
これは、来場者のご協力を得てペットボトルのキャップを外して集めることによって、「資源のリサイクルを促進(再資源化)」することで「CO2排出量の削減」を実現するとともに、「キャップの再資源化で得る売却益」を以って、「発展途上国の子どもたちにワクチンを届ける活動への協力」を可能にするという、言わば「環境」「資源」「福祉」といった現代の社会的テーマにチャレンジする極めて意義の高い取り組みです。

例えば、ペットボトルのキャップ400個を焼却した場合に発生するCO2は3,150gです。すなわちキャップのリサイクルは、資源の有効活用であると同時に、CO2排出量の削減に貢献することになります。また、ペットボトルのキャップ800個の売却益で、1人分のポリオワクチンを購入することが出来ます。ワクチンさえあれば命が助かる子どもたちは、世界で一日に約6000人にも達しているそうです。キャップのリサイクルを通じて、こうした子供たちにワクチンを届けることが出来れば、これはまさに「FOR ALL, FOR EARTH」精神の実現と言えます。

秩父宮ラグビー場で回収したキャップは、定期的にNPO法人エコキャップ推進協会に贈呈し、同協会の事業スキームに乗って「リサイクルメーカーへ売却→売却益をワクチン寄贈団体へ寄付→ワクチンが発展途上国の子どもたちに届く」ということになります。
本年1月15日現在、キャップの回収実績は約6千個になりました。今後も回収したキャップ総数、それを焼却した時に発生するCO2の量、提供できるワクチン数をホームページ等で報告させて頂きますので、ペットボトルのキャップ回収につき、引き続き皆様のご協力をお願い致します。