高校日本代表
2011年3月14日~29日
スコットランド・ウェールズ遠征

高校日本代表メンバー試合結果
遠征レポート1/遠征レポート2
●3月20日(日)

第36期高校日本代表スコットランド・ウエールズ遠征第2戦
テストマッチ vsスコットランドU18

グラスゴー滞在1週間を迎えました。時差ぼけや慣れない土地での生活ではありますが、ホテルの方々、スコットランドのリエゾンの方には大変良くして頂き快適な生活を送っております。日本の情報も入ってきて福島原発や余震の件、停電やガソリンの不足、電車の遅れなどなど、どれを聞いても、改めて今遠征に来させていただいた事に心から感謝しております。なんとしても日本の方々に明るい話題をもたらしたい。そういう強い思いをスタッフ、選手全員が持って第2戦テストマッチ、U18スコットランド戦に臨みました。

毎朝、散歩、体操、朝食という流れで始まる一日ですが、心なしか朝から選手たちは、緊張しているのか、口数が少なかったです。恒例のプレマッチミール、ジャージ授与式の後、ホテルを出発しましたが、車内では全員が無言で緊張感が伝わってきました。
今回のプレマッチミールのおにぎりは在エディンバラ日本国総領事館の方が地元のお弁当屋さんに手配をしてくださいましたが、このお弁当屋さんは売上金を英国赤十字に日本の義援金として寄付してくださるとのことでした。本当に有難いことです。

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征   「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
試合前のロッカールームの様子 ウォーミングアップ

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征   「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
ウォーミングアップ

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ウォーミングアップ 試合前の黙祷

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
日本の方も応援に来てくださいました

グラウンドに到着してロッカールームへテーピング、ドレスチェック、ウォーミングアップと時間が経過していくとともに選手の表情から自信がみなぎってきました。
試合前は前回同様に日本の被災地で被害に遭われた方々を追悼する黙祷が全員で行われました。
その後両国の国家斉唱。我々スタッフも緊張感のあまり鳥肌が立ちました。

14時キックオフ。開始早々にジャパンはチャンスを得ます。スコットランドのペナルティからラインアウト、そのままモールを猛烈に押し込み2分に7番に西内の先制トライ(5-0)としました。この日もジャパンFWのモールは武器となり終始スコットランドを苦しめました。スクラムでも圧倒して16分には8番杉永のスクラムサイドアタックから4番山本が右中間に飛び込みトライをあげました(10-0)。
その後、何度もチャンスがありましたが、ミスやペナルティなどで得点には結び付けられない展開となってしまいました。
そんな中、前半のロスタイムに1PGと1トライを返され10-8としたところでハーフタイム。加えて繰り返しのチームペナルティから13番モセセが10分間のシンビンになってしまい、嫌な空気が流れました。しかし、選手の疲労度も表情もまだまだ余裕が伺えて後半の頑張りが期待できる雰囲気でした。

が、後半、先に得点をあげたのはスコットランド。20分に絶妙なキックパスから右隅にトライ(10-13)、逆転を許してしまいます。しかし、ここからジャパンFWのスクラム、モール、サイド攻撃、BKの物凄く早いラインDF、フラットアタックの精度と勢いが増してきます。25分には、スコットランドスクラムを猛烈なプッシュでターンオーバー、そこから9番村島-12番金-13番モセセ-11番山下とつなぎ左隅にトライを返し逆転に成功します(15-13)。
その後何度かピンチはあったものの全員の前に出る低く、激しいタックルで得点は与えませんでした。ロスタイム37分にペナルティからラインアウトモールを一気に押し込んでダメ押しのトライをあげて20-13とし勝利を決定付けました。

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
VS スコットランドU18

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
VS スコットランドU18

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
VS スコットランドU18

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
VS スコットランドU18

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
VS スコットランドU18

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
VS スコットランドU18

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
VS スコットランドU18

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
VS スコットランドU18

この日のスコットランドは明らかにスクラムのプレッシャーとモール、BKの早いプレッシャーと低く踏み込むタックルを嫌がっていました。全員が一丸となって最後まで強い気持ちを持ってプレーし続けたことが最大の勝因であると思います。とにかく我々の目標である4戦全勝をかなえるためにもスコットランド戦勝利は、大きなターゲットであったので勝利できたことにスタッフ選手も心から喜びました。また、日本の方々にも良い結果報告が出来てほっとしております。
この日のマンオブザマッチには藤田選手が選ばれました。

試合後のアフターマッチファンクション終了後には通訳の野田さん・森元さんが日本への義援金活動をしているのに賛同して選手達も一緒に活動しました。

この日はグラスゴーでの最後の滞在日となりました。お世話になっているホテルやリエゾンさんからチームに色々とプレゼントをしていただきました。特に松井監督へはスペシャルなプレゼントがありました。後ほど写真で紹介します。

明日は、ウエールズに移動します。本当にグラスゴーの方々には良くして頂きました。ありがとうございました。遠征も後半に入ります。ウエールズに行って残り2試合もしっかり準備をして4戦全勝を目指してがんばりたいと思います。

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征   「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
マン・オブ・ザ・マッチの藤田選手 田良原総領事も応援に駆けつけてくださいました

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
田良原総領事とともに

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義援金募金活動 ホテルマネージャーから松井監督へのプレゼント

●3月19日(土)

午前中、明日の試合会場でキャプテンズランを行いました。一つ一つの切り替えをはやく、テンポ良く、明日への準備は整いました。

その後はシックスネーションズ スコットランドvsイタリア戦の観戦に行きました。スコットランドの民族衣装を着た人、フェイスペインティングをした人、国旗をマントのように羽織る人、スタジアムに向かう人々は大盛り上がりです。高校日本代表陣は、ウォーミングアップから見学をしていましたが、試合が始まると、6万8000人収容できるスタジアムは観客で埋め尽くされていました。
試合前に会場内にて行われます様々な紹介の中で我々日本の高校生が観戦に来ていることも紹介されました。

試合は21-8でスコットランドが勝利しましたが、世界レベルの試合を見学できたことや雰囲気を味わえたことは大変貴重な経験になったと思います。いつかこのような舞台にここにいる多くの選手が立ってほしいものです。

夜のミーティングでは、谷崎副団長・横田FWコーチ・紙谷BKコーチから明日に向けての言葉等をいただきました。本日から合流していただいた中竹コーチングディレクターからは今の日本の状況、そしてその中での彼らの1戦目の勝利がもたらしたもの、明日への心の持ち方について話していただきました。後は選手ミーティングを行い、明日の確認を行いました。

明日はいよいよU18スコットランド戦です。

今日の選手紹介はFWリーダー・北川選手(東福岡)とBKリーダー・金選手(大阪朝鮮)です。

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
左 BKリーダー金、右 FWリーダー北川

PR 北川 賢吾(FWリーダー・東福岡)
1 高校代表に選ばれたときの気持ち
高校代表に選ばれて頑張ろうと思うと同時に自信が持てた。
2 高校代表に選ばれてからの気持ち
選ばれたからには必ずスコットランドとウェールズに勝って帰りたいと思いました。
3 遠征の抱負
もう本番まで時間がないのでみんなでいいチームを作って全勝して帰りたい。
4 将来の自分、未来図(ラグビー選手として、それ以外も)
くわしくは分からないけど何らかの形でラグビーに携わりたい。
CTB 金 勇輝(BKリーダー・大阪朝鮮)
1 高校代表に選ばれたときの気持ち
高校入学からの目標だったので素直にすごく嬉しかったです。
2 高校代表に選ばれてからの気持ち
なりたくてもなれなかった子達の分まで思いを背負い、その中の代表として自覚し行動することに義務と責任を感じています。
3 遠征の抱負
同じ世代のラガーマンとして2019年Wカップで世界と戦う日本が勝たなければいけない相手(国)なので勝ちにこだわって頑張ります。
4 将来の自分、未来図(ラグビー選手として、それ以外も)
出来る限りラグビーと関わっている大人

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日本の情報に遅れないように 朝の体操

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キャプテンズラン

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
キャプテンズラン

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
キャプテンズランを終えて

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マレースタジアムにて

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マレースタジアム シックスネーションズ観戦

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試合前のバグパイプの演奏 スコットランドvsイタリア

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ミーティング 谷崎副団長より 谷崎副団長からのメッセージ

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横田コーチより 紙谷コーチより

●3月18日(金)

昨日はナイトゲームでホテルに戻るのもかなり遅かったので、しっかりと疲れを取るために今朝は少しスロースタートでした。

午前中は昨日の試合を振り返り、良かった点、課題などを具体的に細かくあげていきました。そしてその課題を踏まえ次の試合に向けてチームとして何をすべきなのか、FWは何をするのか、BKは何をするのかをしっかりとあげていき、まずはリーダーとスタッフがじっくりと話し合い、そしてそのリーダーを中心に選手達で話し合い、皆がしっかりと理解し、共通認識を持った上で午後の練習を行いました。

午後の練習はウォーミングアップの後、4列パスの後セットアップスタートを行い、課題矯正練習として、1サポートが早くよる練習、2ブレイクダウンにおけるレッグドライブ、を行いました。その後はFW・BKに分かれ、それぞれインサイドサポートの練習を中心に行いました。
その後はインディビジュアルスキルを行い、練習の最後には昨日35分以上ゲームに出場していない者にはエキストラトレーニングとしてフィットネストレーニングを行いました。

本日より選手紹介を順にしていきたいと思います。
トップバッターはSO布巻キャプテン(東福岡)、NO8杉長バイスキャプテンの紹介を行います。

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
布巻キャプテン(左) 杉永バイスキャプテン(右)

SO 布巻 峻介(キャプテン・東福岡)
1 高校代表に選ばれたときの気持ち
とても嬉しかった。去年悔しい思いをしたので次は勝ちたいと持った。
2 高校代表に選ばれてからの気持ち
スコットランドに絶対勝つという気持ちになった。楽しんでやろうとも思った。
3 遠征の抱負
リーダーとしてしっかりみんなをまとめて一つにしたい。全試合勝って日本に帰りたい。
4 将来の自分、未来図(ラグビー選手として、それ以外も)
尊敬される選手。プレー面・生活面で一流の選手。
NO8 杉永 亮太(バイスキャプテン・長崎南山)
1 高校代表に選ばれたときの気持ち
素直に嬉しかった。選ばれたからには精一杯自分を出していきたい。
2 高校代表に選ばれてからの気持ち
日本代表としての誇りを持った行動を心がけたい。
3 遠征の抱負
まずはスコットランドに勝つことを常に考えている。外国人相手にチャレンジしていきたい。
4 将来の自分、未来図(ラグビー選手として、それ以外も)
将来ラグビーで仕事ができるようになりたい。

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本日の報道 矯正練習

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
インディビジュアルスキル

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インディビジュアルスキル

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
エキストラトレーニング

●3月17日(木)

第36期高校日本代表スコットランド遠征第1戦
vs グラスゴーホークスU20

いよいよ待ちに待った第1戦の日を迎えました。1年間かけてセレクション・強化をしてきた第36期高校日本代表(布巻主将)の真価が問われる試合となるため前日の練習、ミーティングから選手達の決意が伺えました。当日の朝は午前11時から近くの体育館をお借りしてコンディショニングを吉田トレーナーのもと行い、FW・BKで簡単な確認をしました。

午後の「ジャージ授与式」では日の丸と日本ラグビーフットボール協会の旗を掲げて厳格な雰囲気で前田団長から「今日が2019年ワールドカップのスタートと考えてもらいたい。数多くの人の思いを背に受けて頑張ってもらいたい。いかにいい結果を残すか。一人ひとりが絆を切らず、4Hをしっかり胸に刻みプレーを見せてください。期待しています。逞しい日本代表、強い日本代表、感動を与える日本代表になることを期待します。日の丸を背負って、日本の皆様に感動を与えられるそんな試合を繰り広げてください」とのメッセージの後、選手一人ひとりにジャージが手渡されました。

松井監督からは「今日のこの日まで来れたことへの感謝。日本では地震、原発、さまざまなことが起こっている。ここにいる25人一人ひとりが日本に向けて何をすべきなのか、何をしたらいいのか。同じ高校生で被災した人もたくさんいるはずである。日本にいる人達に『勇気』『元気』『
感動』を送らなければならない使命がある。一人ひとりが勇気を持ち勇猛果敢に戦ってほしい。1時間体を張り続ける。全員一丸となりすばらしいゲームが出来ることを期待したい」との決意表明がありました。

プレマッチミールには昨日訪問した在エディンバラ総領事館の方が声をかけてくださり、おにぎりの差し入れをして下さいました。一人分ずつ丁寧にパックしていただき本当に有難かったです。日本を離れて数日しかたっていませんが、懐かしい日本の味に選手たちは大喜びでした。

ホテル出発前には、布巻主将ら各リーダーの申し入れで17時から自主的に選手ミーティングを行い今日の試合の最終確認をしました。今年のチームの特徴的な一面でした。

予定通り17時50分にグラスゴーハイスクールに到着。芝生のグラウンドが5~6面ありスダンド、クラブハウス、ロッカールームと充実した施設に驚かされました。
コーチ、トレーナー陣のリードのもとテンポ良いウォーミングアップを行い、選手の表情にも闘志がみなぎってきました。試合開始直前、松井監督の檄のもと選手はグラウンドに飛び出しました。試合前に日本の被災者の人々をしのんで両チーム選手、関係者で黙祷を捧げました。

19時30分グラスゴーのキックオフで試合開始。ジャパンは開始早々からテンポよくボールを動かし前半40秒自陣から11番山下が走りきり左中間にトライ、5-0と先制して最高の試合の入りをしました。その後前半11分にゴール正面のPGを15番藤田が決めて8-0。23分にはゴール前ラインアウトを低く強いパックで押し込み6番西内がトライ15-0(ゴール成功)。その後も何度かチャンスがあったが、ボールのつなぎの部分でのミス等でなかなか攻めきれずにいました。前半の37分(本当は35分の予定であったがレフリーの勘違い?)にこの試合唯一、ジャパンのディフェンスが乱れた時にオープンにボールを動かされトライを返されて前半終了、15-5。

10分のハーフタイムでは、吉田トレーナーのリカバリー、ユニットミーテイング、布巻キャプテントーク、松井監督の檄のもと後半に突入。お互いに前半よりもコンタクトの激しさが増して、ボールが動き、一進一退の攻防が続きましたが、24分にカウンターアタックから自在にパスをつないで15番藤田がトライ22-5(ゴール成功)として試合を決定づけました。その後も何度もピンチがあったが、この日のジャパンは本当に良くタックルをしてターンオーバーを連発して切り替えして攻める場面があって、課題も出たが、初戦としては、まずまずの試合であったと思われます。試合前のミーティングで選手達が口々に「日本の人々に勇気と感動を与えられるような試合にしたい」と言っていたが、それを体現してくれた試合でした。

その後はアフターマッチファンクションが催され、最初はなかなか会話も出来ませんでしたが、次第に片言の英語や身振り手振りですっかりと打ち解けていきました。

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日本の状況の報道 グラスゴー大学。ハリーポッターの撮影場所にもなったようです

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ジャージ授与式、前田団長挨拶 ジャージ授与、布巻キャプテンへ

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松井監督決意表明 布巻キャプテン決意表明

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差し入れのおにぎり ホテルマネージャーのJimさん。我々の要望は何でもかなえてくださいます

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一昨日工場見学でお世話になった港さん、野口さんたちも応援に駆けつけてくださいました 入場前のバグパイプの演奏

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黙祷 vs Glasgow Hawks U20戦

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vs Glasgow Hawks U20戦 vs Glasgow Hawks U20戦

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
vs Glasgow Hawks U20戦

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
vs Glasgow Hawks U20戦

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アフターマッチ・ファンクション

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「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
チームソングの披露

●3月16日(水)

日本での様子はこちらでも連日ヘッドライン・トップニュースで繰り返し伝えられており、我々もリアルタイムで情報を取り入れています。選手がよく集まるトレーナールームにも最新情報をインターネットから取り入れたものを貼り出し、東北地方太平洋沖地震で日本ががんばっている様子を伝え、高校代表選手たちも被災地の皆さんの元気の活力となるよう、戦う気持ちをさらに高めています。

本日午前中は滞在するグラスゴーから約1時間半ほど離れたスコットランドの首都・エディンバラの日本国総領事館で歓迎レセプションを催していただきました。田良原総領事より「スポーツを通じて君達ががんばっている姿が今の日本に元気を与える」とのお言葉をいただき、我々の責務を再認識しました。
団長の挨拶の後、選手一人ひとりが自己紹介と一言ずつ話しました。ほとんどの選手がこちらでの4戦全てに勝利すること、そして日本の皆様に元気と勇気を与えられるよう頑張りたいとの決意を表明していました。
20日のテストマッチには総領事夫妻も我々の応援に来てくださるとのことでした。

午後は明日の試合を想定し、夜にナイターでの練習を行いました。こちらも少し前まで暖かくなってきていたそうですが、また寒さが戻ってきて日本での1月くらいの気温だったように思います。寒い中ですので短時間でキャプテンズランを行いました。

本日はチームについていただいている通訳さんとリエゾンさんを紹介します。
我々のチームには2名の通訳さんがついてくださっています。森元愛さんと野田絵里子さんです。お二人とも早稲田大学の2年生(4月から3年生)でこちらへは交換留学で来ておられます。こちらへ来られてまだ半年ということですが、彼女たちは我々チームのためにとても精力的に動いてくだりとても頼りになります。
リエゾンさんはJohnさんでとても大きな方です。Johnさんも我々が少しでも動きやすいように各所で調整いただき、我々は練習・生活においても不自由なことはなく過ごせています。

明日はいよいよ第1戦目です。

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朝はランニングセッションから 朝のランニングセッション

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総領事館 我々のサインをした色紙を渡しました

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総領事館で

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田良原総領事 田良原総領事と談笑

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総領事館前で

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リエゾンさんと通訳さん(左から森元さん・Johnさん・野田さん) キャプテンズラン

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キャプテンズラン 午前は体育館で練習

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
日本の様子はヘッドラインで報道されています

●3月15日(火)

東北地方太平洋沖地震で被災をされました皆様には、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈り申し上げます。

流通経済大学での直前合宿中の11日午後に突如、東日本(東北地方、関東地方)を中心とした大地震が発生しました。我々もグラウンドでの練習真っ最中での出来事に一体なにが起きたのか、わからないくらいの大きな揺れに全員が驚愕しました。練習を中止にして宿舎に避難した際に、今回の地震の規模や津波による大きな被害等をスタッフ、選手達も知り事態の深刻さを認識しました。茨城県龍ヶ崎市にある流通経済大学でも物凄い地震の揺れと、停電や断水などといった事態になってしまいました。そんな中でも、流通経済大学の皆様には、皆様にお手伝い、ご尽力頂いたことを大変感謝しております。この場をお借りして、御礼申し上げます。

東北地方を中心とした深刻で大きな被害や、ライフライン全てがストップしてしまい、寒い体育館等に避難している方々の情報を映像や新聞で知り、改めて今回の災害の大きさを知りました。

日本国内がそのような状態にも関わらず今回の遠征を決断していただいた、日本ラグビーフットボール協会、全国高校体育連盟ラグビー専門部の皆様には、心から感謝を申し上げます。
高校日本代表のスタッフ・選手、合計33名は、13日に成田空港を無事に出発し、14日にスコットランド(グラスゴー)に到着いたしました。

「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征
第36期高校日本代表遠征メンバー

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出国に向けて

翌日15日の朝の体操の前に度重なる地震、津波、福島原子力発電所の事故などで、ますます被害が拡大している日本に向かい全員で「黙祷」を捧げました。
まだまだ予断を許さない状態の日本でありますが、「今我々に出来ることは何か」という話を松井監督から選手に問いかけられ、「我々が頑張って良い戦績を残すことが、少しでも日本を元気にすることにつながるのではないか」ということが全員の一致した考えでありました。

さて、本日15日は終日練習を行いました。午前中から現地でもこの時期には珍しいという雪が降り、急遽午前の練習場所を近くの体育館に変更しての練習となりました。「時差ぼけ」等も心配されましたが、選手の雰囲気も良く、動きは軽快でチームとしての成長が見られました。午後は市内のラグビーグラウンドをお借りして雪の中でのディフェンスを中心とした激しい練習ができました。
練習後はサントリーのウイスキー製造工場を見学してホテルに戻りました。今のところ体調不良の選手もなく、第一戦に向けて良い準備ができております。明日も頑張ります。

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黙祷 午前は体育館で練習

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午後は雪の中で練習ー湯気が立っています 基本からしっかりと

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グラウンドも真っ白になってきました

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「2010年度 高校日本代表」スコットランド・ウェールズ遠征

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午後の練習の様子

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