●3月28日(月)

昨夜は遅くまで、大会主催でパーティーが開かれており、朝のプールリカバリーに集まった選手達はさすがに眠そうな顔をしていました。プールリカバリーでしっかりと身体を起こし、次に向けての準備を始めています。

夜のフライトのため、それまでフリーとなりましたが、ほとんどの選手はホテルに残り眠り続けていました。
いよいよ、素晴らしい経験ができた香港を後にし、本日シドニー経由でアデレードに向かいます。気を引き締め直し、アデレードで新たな戦いに臨みたいと思います。

●3月27日(日)

昨日、中国に逆転勝ちして勢いに乗っている村田JAPAN。いよいよ今日はボウルトーナメントに臨みます。初戦の相手はスコットランド。JAPANは7人制の大会で1999年以来勝てていない相手です。体も大きく、スピードもある素晴らしいチームです。しかし、選手は気負うことなくいつも通りのリラックスした雰囲気です。

今日もJAPANを大歓声が後押ししてキックオフ! 試合はスコットランドが攻め込み、JAPANは苦しい時間となります。しかし、成田選手がスピードあるトライで切り込み7-14と7点のビハインドで前半を終えます。
後半はJAPANの良いところが全て試合に出ました。激しく前に出るDFとスピード溢れる攻撃を仕掛けていきます!まずは再び成田選手のトライで同点に追い付きます。スコットランドの必死のアタックもJAPANの素晴らしいディフェンスで食い止めます。そして、後半5分、とうとう坂井選手のトライで逆転!そのまま、リードを守り切り19-14で勝利!素晴らしい勝利でした。

ボウルトーナメント準決勝は予選プールで負けているアメリカとなりました。アメリカもハードなコンタクトが持ち味のグッドチームです。
キックオフ直後より、前半はディフェンスの時間が長くなります。先制され、追加点を奪われ、0-12で前半を終えました。JAPANの快進撃はここまでか…。しかし、選手も村田監督も慌てることが全くありません。むしろ、このチャレンジを楽しんでいるようです。ハーフタイムで自分達がやるべきことをしっかりと確認して、後半を迎えます。

後半はむしろリードしているアメリカの運動量が落ちてきました。後半2分にトゥキリ選手のトライで5点差に詰め寄ります。ここがチャンス!JAPANは前に出るディフェンスでアメリカにプレッシャーをかけ続けます。そして、ついに後半4分。坂井選手のトライで同点に追い付き、坂井選手自身がゴールを決めて14-12と逆転します!会場も大歓声です!しかし、アメリカももちろん諦めていません。ここまできたら、意地と意地のぶつかり合いです。そして、JAPANはその2点のリードを守り切ることができました。14-12でまたしても逆転勝ちを収めることができました。最後まで諦めない姿勢、本当に素晴らしいです。

ボウルトーナメント2試合を終えて、満身創痍の選手たち…。南川トレーナーは昼食もそこそこに、選手のケアをしてくれています。あと1試合で初のボールトーナメント優勝。香港セブンズという最高の舞台、超満員のスタジアムでこのメンバーでもう1試合できることに本当に嬉しく思います。

決勝の相手はカナダです。選手の入場の際には、今までで一番の大歓声です!試合はカナダが体格の利を活かして、効果的に攻め込んでトライを重ねます。前半は5-19で終えました。これまで全ての勝利を逆転勝ちで収めているJAPAN。14点のビハインドなど、必ずひっくり返す!と後半に臨みましたが、やはり少し疲労も見え、トライを一つ返すのが精一杯。12-33で負け、ボウルトーナメント準優勝となりました。

今回、日本が震災で大変な状況の中、大会に参加できたことにまずは選手・スタッフ一同、心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。勝利は全て逆転勝ちで収めた香港セブンズ。決して最後まで、諦めずにプレーし続け、「日本のために」プレーし続けた選手達を誇りに思います。現地では多くの日本人の皆さんから熱い声援をいただいただけでなく、会場全体が声援を送ってくれました。この声援は一生忘れることができない経験となりました。
全ての方に感謝いたします。本当にありがとうございました。
チームは翌29日にシドニーを経由して、オーストラリアのアデレードに向かいます。
引き続き、「絆」の村田JAPANにご声援をよろしくお願いいたします。

追記

第36回香港セブンズ
JAPANチーム(選手選考)
MVP:成田選手
準MVP(監督賞):坂井選手
 
香港セブンズ大会に大活躍だった豊島選手は日本に帰国しましたが、中濱選手、シリバ・アヒオ選手(サニックス)が合流します。

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下農コーチのリードでリカバリー 会場からも大きな声援が

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声援が選手の背中を押します 日本代表からも力が届くように

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日本代表の力に ボウルトーナメント準優勝

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成田選手とラトゥイラ選手が旗を持って歩きます

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日本に笑顔を

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選手スタッフが一緒に

●3月26日(土)

昨日の初戦は残念ながら惜敗した村田JAPAN。今日もイングランド、中国と強い相手との試合です。午後から試合のため、朝はプールで軽く身体を動かしながら目を覚まし、試合の準備をしていきます。
イングランドは今大会の優勝候補でもありますが、選手達は本当に強いチームと試合できることにワクワクしているようです。

前半は日本のディフェンスがよく前に出てイングランドのアタックを止めています。大きくて速いイングランドにも臆せず向かって行き、ジャパンのDFを会場の大歓声が後押しします。7-14で前半を終了します。
後半途中から、疲れの見え始めたJAPAN。イングランドに立て続けにトライを取られ、残念ながら敗れてしまいました。しかし、次につながる素晴らしい試合でありました。試合後は会場に設置してあるバイクを使い、次の試合に向けて準備していきます。

絶対落とせない中国戦の前、選手達には少し疲労の色が見えていました。試合開始直後より、動きが鈍く中国に先制点を奪われた後も立て続けにトライを取られてしまいます。そのままハーフタイムとなり、ここで村田監督から檄が飛びます。これで選手達が生き返りました。後半は中国の運動量が落ち、JAPANにチャンスの時間が多くなっています。
JAPANはスピードのあるアタックを取り戻し、17-12で逆転勝ちを収めました。今大会の初勝利に会場も大盛り上がりです。

予選プールの試合結果により、JAPANはボウルトーナメントに進むことになりました。トーナメントの初戦はスコットランドです。
引き続きご声援いただきますようお願いいたします。

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プールでクールダウン 村田監督のキャップにもメッセージを

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エアロバイクで汗を流します

●3月25日(金)

いよいよ、本日の20時38分 KO 村田ジャパンの香港セブンズ初戦を迎えます。午前中は1時間程で軽めの調整を行いました。18時からのミーティングでは岩井テクニカルが作ってくれたビデオを見て、やるべきことを再確認しました。ジャージを村田監督から受けとった選手達の顔は、キリッと締りチームを程よい緊張感が包んでいます。
香港スタジアムに到着した選手達は、想像以上の大観衆に驚きはしましたが、気負うことはまったくありません。むしろ、ワクワクして早く試合がしたいという雰囲気です。試合前はロッカールームで日の丸にメッセージを書き込んだり、ストレッチをしたり、それぞれの時間を過ごし、チーム全体でストレッチをしました。

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勝利だけではない想いも 山内主将 右腕には喪章 日本のみんなのために

キックオフ25分前から香港スタジアムのインゴールでウォーミングアップスタート!大観衆の地鳴りのような歓声で、5mも離れれば声が全く聞こえません。しかし、動じることなく素晴らしい集中力でウォーミングアップは進んでいき、いよいよキックオフ(対アメリカ)となりました。
試合はレプハ選手、豊島選手が素晴らしいランニングでトライを奪い、坂井選手が難しい角度のゴールキックも成功させました。しかし、ミスから失点に繋がり一歩届かず、19-24で初戦に勝利することはできませんでした。
残念ですが、次につながる素晴らしい試合内容であったと思います。

今回は選手・スタッフ全員が喪章をつけて試合に臨みました。アメリカチームにはサントリーサンゴリアスでプレーするトッド・クレバー選手が出場していました。クレバー選手はハーフパンツに、ホワイトテーピングに赤インクで日の丸を作ったものを着けてくれていました。クレバー選手の気持ちは選手達も感動していました。日本でプレーするクレバー選手も今回の震災で心を痛め、その想いを表してくれていたようです。クレバー選手、ありがとうございました。
会場には多くの日本人ファンが応援に駆け付けてくださいました。本当にありがとうございました。明日はイングランド、中国との試合です。1試合ずつ着実に成長している村田JAPANにご声援の程、よろしくお願いいたします。

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ロッカーでのウォーミングアップ 徐々に埋まり始める観客席

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日本のために 絆を

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試合直前の円陣 大観衆

●3月24日(木)

今日は練習前に試合会場である『Hong Kong Stadium』をチームで視察しました。ロッカールームやグラウンド、試合会場の雰囲気などを確認します。芝の状態は最高ですし、選手の想像以上にスタジアムも大きく立派であったようです。選手達は、最高の舞台で試合ができることに気持ちが高ぶっているように思いました。本当にこの場所に立てることに改めて感謝したいと思います。

『Hong Kong Stadium』を後にしたチームは練習会場に移動しました。いつもの通り、村田監督がリードしてウォーミングアップから練習スタート。練習は軽く1時間程で終わりました。練習後もいつもの通り、プールリカバリーを行いました。試合前もいつもと同じペースで調整し、試合への準備は順調にできたと思います。
午後はフリーとなりそれぞれが思い思いの時間を過ごしました。
明日、いよいよ開幕です!
「絆」の村田JAPANにご声援の程、よろしくお願いいたします。

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試合会場にて

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グラウンドの感触を確かめます

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練習取材 試合に備えます

●3月23日(水)

今日は午前の練習のみになります。ウォーミングアップ直後からしっかりと「走ること」が求められるメニューが続きます。また昨日の練習の課題であった「パス回数を増やすこと」を意識したメニューが多く行われました。試合翌日で少し疲れもみえますが、お互いに声を掛け合い、コミュニケーションは欠かさないようにしています。練習は2時間弱で終了し、ホテルに戻りプールリカバリーを行いました。ランチ後はオフのため、それぞれの時間を過ごし、明日以降に備えます。

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練習メニューを監督自ら書き込む 全員でウォーミングアップ

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震災についても注目されます 取材を受ける山内主将

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出場チーム主将が揃って記念撮影

●3月22日(火)

今日は午前・午後の二部練習です。午前のトレーニングはフィットネスで始まり、DF練習が中心になりました。選手は移動の疲労も見せず、積極的にメニューに取り組んでいました。練習は2時間程で終了し、ホテルに戻ってチーム全員でプールリカバリーを行います。

午後はフィジー代表との練習試合が行われました。グラウンドに到着した選手達からも適度な緊張感が感じられます。ユニットプレーの確認や1対1などのドリルを行い、試合に備えていきます。
準備が整い、16時にキックオフ!試合はフィジー代表がフィジカルの強さを全面に出してアタックしてきますが、ジャパンも粘りのDFで対抗します。攻め込まれる時間帯もありますが、JAPANも積極的にマイボールでアタックしてトライを重ねていきます。

7分×3本のゲームでトライ数3-8で敗れてしまいました。しかし、随所に素晴らしいアタック・ディフェンスが見られました。3月のフィジー遠征からチームで積み重ねてきたものが機能し、チームが成長したことが感じられたゲームとなりました。

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笑顔もこぼれます ディフェンスを中心に

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香港セブンズ試合球 フィジー代表との練習試合前

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セブンズの強豪 フィジー代表 キックオフボールへの働きかけ

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ホテルに戻ってプールリカバリー

●3月21日(月)

前日の3月20日に成田空港近辺のホテルに7人制日本代表 選手・スタッフが集合しました。香港・アデレードセブンズに参加できることに、「感謝の気持ち」をもつことが村田監督より改めて話されます。

フライトが午後便のため、午前中はホテル内のジムにてタオルを使ったペアトレーニングと体幹トレーニングを行い、軽く(?)汗を流します。
空港でチームランチ後、香港に向かい旅立ちました。約5時間のフライトで香港に到着しました。夕食後、疲れを取るために選手は早めに体を休めます。明日より香港セブンズに向けたトレーニングが始まります。
「絆」の村田JAPANにご声援の程、よろしくお願いいたします。

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タオルを使ったペアトレーニング しっかり汗を流します!