ときを忘れて熱中したい 大震災の地、岩手県大槌町でタグラグビーを楽しみました。 3月29日から4月3日までの5日間、老若男女、約750名が避難している、岩手県立大槌高等学校テニスコートで、心身ともに疲弊した、小学生から高校生まで男女13名の生徒と先生方7名が参加して、タグラグビーを体験しました。 はじめて体験する種目で、指導者として不安を感じながらの取り組みでしたが、子どもたちの可能性を感じる展開がありました。当初は2日間の実施計画でしたが、5日間になりました。 最初は、しり込みしていた子どももなれてくると、力強く走りぬけるようになり、全員が一時期のことでしょうが、苦難のときを忘れ、エンジョイしていました。 ラグビーの持つすばらしさが印象づけられたのを強く感じました。 ラグビーが自己肯定感を高めるスポーツであることも確認できました。自分がそこにいる、生きている、存在している、人の役に立っていることをみんな感じていると確信しました。 ラグビーでは、体が小さくても、足が遅くとも、力がなくても、そのプレーヤーの存在がチームを形成している事実があります。このような施設の中ではいかに、自己を肯定する感覚を持つか、感情を持つかではないかと思います。ラグビーを通じて「自己肯定感」を高められれば、この難局も乗り切れるのではないかと考えています。 来週から、釜石シーウェイブスの方々が支援に来てくれます。 少しの時間ですが、ラグビーを通じて「笑顔」が戻ればと思います。 岩手県ラグビーフットボール協会 普及育成(中学生ジュニアラグビー担当) 徳田俊美