●6月6日(月)

24-31というスコアでしたが、スコア以上に実力差があった試合でした。「1点差でもいいから勝たなくてはならない」と元木HCから話がありましたが、後半30分過ぎまでは何とか同点で試合を動かしていました。しかし一瞬の隙を突かれ、トライを取られてしまいました。JWC復帰という使命を果たせなかったことに対し、また、応援、サポートいただいた多くの皆様に対し、『優勝』という恩返しができず、悔しさでいっぱいです。

約4カ月にわたるこの活動もこの日で最後となってしまいました。しかし下ばかりを向いてはいられません。2週間後には来年度のU20のアジア予選が早速始まります。来年も出場できる7人はこの経験を活かしてもらいたいと思います。

本日は12時より最終ミーティングを行い、その後、チームランチを取りました。そしてトビリシ空港からイスタンブールを経由して、関西空港に到着しました。途中機材のトラブルで1時間遅延ということもありましたが、日本に無事帰国することが出来ました。関東組の選手たちは国内線に乗り換えて、6月7日21時過ぎに羽田空港に到着しました。シェラトンホテルを出発して丸1日半、長い長い旅程でした。
日本が震災復旧で苦労をしている状況でしたが、関係各所そしてファンの皆様のサポートとご協力のおかげでU20全ての活動が無事終了できましたことに対しまして、この場をお借りし、御礼を申し上げたいと思います。誠にありがとうございました。

●6月5日(日)

いよいよ決戦の日を迎えました。前回のグルジア戦と同じ試合時間と会場であるため、前試合と同じルーティンで時間を過ごしていきます。午前中に、ホテル裏でストレッチとボールを使って体を動かします。在グルジア日本国大使館からは、再度おにぎりの差し入れをいただきました。心より御礼申し上げます。
天気はやや下り坂。グラウンドに到着し選手たちはアップ集合まで思い思いの時間を過ごします。ウォームアップは、素晴らしい緊張感をもってやり遂げ、あとは試合を待つのみです。

試合は4分、12分と彦坂兄弟のトライで流れをつかみ、中村のペナルティキックで、一時17-0と点差を付けます。しかし、個人技に勝るサモアは、キックミスやセットプレーのミスから、オフロードとステップでジャパンディフェンスを翻弄し、トライを重ねて追い上げてきます。ジャパンサイドに気が抜けていた部分は見当たりませんでしたが、スコットランド遠征や今大会では経験したことのない、フィジカルのうまさ、そしてアタックのうまいずらし方で、サモアのアタックが勢いづいてきます。試合終了の3分前まで同点という競った試合でしたが、結果、24-31での敗戦となりました。相手の圧倒的な攻撃力を止めきれなかったことと勝負どころでのミスが非常に悔やまれます。
試合後は悔しい気持ちを抑えながらのファンクションへの出席となりました。

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サモア戦前ウォームアップ サモア戦前ウォームアップ

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スクラムの最終確認 入場

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U20サモア代表との決勝戦に臨む

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U20サモア代表に残念ながら敗れた

●6月4日(土)

U20日本代表の活動も残すはあと1日。いよいよ翌日は決勝戦となりました。翌日のコンディションを整えるために午前中はストレッチを行い、体を起こしました。午後は16時からサモア戦用のセットアタックを中心に2時間のセッションです。ミーティングではサモア戦のチームポリシーやターゲットを発表しました。

メンバーに入る事が出来なかったサポート選手を始め、日本で優勝の結果を待っている多くの方々のため、また日本ラグビーのために何が何でも優勝し、JWCに昇格しなくてはなりません。最後の1戦が始まります。

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このチームでのラストセッション スクラム練習

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●6月3日(金)

サモア戦に向けたスカウティングミーティングの前に、ユニットごとに分かれて対ウルグアイ戦、対ロシア戦をそれぞれ見ました。その後コーチ陣からのレクチャーを行いましたが、選手たちだけでレクチャーポイントを確認し、その対策までしっかりと決めている様子で、この大会を通して選手たちの成長が感じられます。
午後はシェラヴァダニの人工芝のグラウンドで、対サモアを想定したDFやキックオフなど確認しました。
夕食時には、この大会中に誕生日を迎えた中村・オリベ選手にサプライズバースディプレゼントがありました。
2人とも感激している様子で、チームからもグルジアでお祝いの際に使う容器がプレゼントされました。

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村川選手 彦坂(匡克)選手

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トニシオ選手 メディカルスタッフ陣(右から井上ドクター、青野トレーナー)

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井上テクニカル サモア戦に向けて

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本日は中村選手・オリベ選手の誕生日 中村選手・オリベ選手

●6月2日(木)

午前は普段通り、下農S&Cコーチによるプールリカバリーのセッションが行われました。昼過ぎに選手5名と太田GM・中竹CD・岩渕HPMによるグルジア協会のレガシープログラムに参加しました。前日の試合で日本代表のDFを見たグルジアの方々の、「素晴らしかった」という声が聞かれました。 その後はチーム全員で日本食風レストラン「SAKE」でチームディナーとなりました。
プールBを1位で通過し、いよいよ6月5日にプールA1位のサモアとの決勝戦です。これでやっとスタートラインに立つことが出来ました。6選手(榎・彦坂圭・辻・彦坂匡・バイフ・内田)は、昨年度イタリア戦での悔しさを、身をもって知っています。そんな彼らを中心にU20日本代表が一つに固まることが出来れば、優勝という文字が見えてくるでしょう。決勝まで残すところもあと3日となりました。

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午前中はプールリカバリー 選手ミーティングでグルジア戦の課題と修正を話し合う

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コーチ陣を交え、サモアとの決勝戦にむけてのプレゼン 食事はいつも行列ができます

●6月1日(水)

中竹CDと岩渕HPMが駆け付け、いよいよ日本ラグビーの期待をされていることが伝わってきます。
試合時間の18時に備え、午前はコンディショニングを行いました。14時に日本大使館から頂いたプレマッチミールを頂き、各自調整です。
試合は地元のグルジアが大観衆の声援をバックに果敢に攻め続けますが、日本はグルジアの強みのフィジカルを活かした縦攻撃を、低いタックルで防ぎ、攻撃を寸断します。タックルでターンオーバーしたボールは早い展開と緩急をつけたアタックで、グルジアディフェンスを翻弄します。
結果は29-14での勝利となりました。
残り、1試合。今年度の目標であるJWRTの優勝にあと一歩となりました。最後の試合、今チームでの最高の試合ができるよう頑張ってまいりますので、応援よろしくお願いいたします。

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別メニューでノンメンバーのトレーニング ノンメンバーのコンディショニング。体を起します

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緊張感のある試合前ウォームアップ U20グルジア代表との第3戦

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いよいよキックオフ

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前半は14-9 29-14で見事に勝利。これでプールBを1位通過

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大使館の方々をはじめ多くの人がU20ジャパンチームを応援してくださいました

●5月31日(火)

本日未明に太田GMが到着され、「日本の多くの人たちが、君たちに期待している」と選手たちを激励しました。午後だけのセッションでしたが、「今までで一番いい練習だった」と元木HCが評したように、全員が集中しているのが伝わってきました。
ミーティングではU20が結成されてから、今までのグッドDFイメージのビデオを見て、またメンバー外になった選手からそれぞれ一言ずつメッセージを伝えました。「メンバーに入る事が出来なくてとても悔しい。でもここにいるメンバーが一番いいメンバーだから、全力でサポートしたい」「今ラグビーが出来ることにとても感謝しなくてはならない。出たくても出られない選手・日本で応援して下さっている人たちのためにも頑張ってください」など一人ひとりの想いでした。
U20に残された試合は泣いても笑ってもあと2試合。最高のパフォーマンスを出すための準備は出来ています。応援宜しくお願いいたします。

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視察に訪れた太田GMから激励の言葉 グルジア戦前の最後のセッション

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よいテンポでセッションが進みます 中瀬コーチから細かい指示が飛びます

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次の会場のアブチャラスタジアム 明日に控えたグルジア戦。メンバー外からメンバーたちへの激励の言葉

●5月30日(月)

この日、午前のセッションはなく、対グルジア用のスカウティングミーティングを行いました。前日に選手たちはユニットに分かれカナダ戦とジンバブエ戦を見て、グルジアの特徴と傾向を頭の中に入れていたので、そのイメージの共有と確認を行いました。午後はグルジアを想定したDF練習を中心に行いましたが、気温が上がったせいか集中力が切れている場面が多く、課題となりました。このことは夜のミーティングで議題となり、メンバーから外れている選手から「こんな練習でグルジアを倒せるように感じない」の厳しい一言で、改めて選手たちの目の色が変わったように見えました。

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ホテルの裏の芝生を使ってストレッチ グルジア戦のゲーム分析

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グルジアを想定してのセッション 4Hを意識して

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練習後はホテルのプールでリカバリー プールリカバリー

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プールリカバリー 疲れをしっかりとりのぞく

●5月29日(日)

午前中はプールリカバリーなど、コンディショニングを整えるメニューを消化しました。昼食前に約30分ほど、前日のカナダ戦のレビューを行い、コーチ陣と選手たちの意識を共有しました。午後は希望者でトビリシの郊外にある大型のスーパーマーケットへ行き、お土産を購入したり、ちょっとしたおやつを買うなどしたりしました。夜はFWとBKに分かれて、グルジアの試合映像を選手たちだけで視聴しました。けが人や体調不良者が出てきていますが、ここからが日本の底力を世界に見せなくてはならない戦いが始まります。勝利に慢心しないよう、練習に励んでいきたいと思います。

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試合の映像を見て、コーチ陣にプレゼン

●5月28日(土)

第2戦の対U20カナダ代表戦。本日もプレマッチミールに日本大使館より、おにぎりと卵焼きの差し入れをして頂きました。また在ロシアの日本人会「モスクワ楕円球の会」の方々より調味料などを頂きました。忘れかけている時の日本食の味は、大変体に沁みわたるものでした。ありがとうございました。

結果だけをみると30対15とダブルスコアでの勝利となりましたが、チームターゲットであった「タックル成功率85%以上」を達成することは出来ず、内容も満足いくものではありませんでした。グルジア戦は課題が出ないようなベストのゲームをしなくては、とても厳しい戦いになるということを認識しなくてはなりません。

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ノンメンバー、トレーニング キックオフ前のウォーミングアップ

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気持ちを高めていく

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国歌斉唱

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絶対負けられない試合です

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早いリサイクルでディフェンスを寸断します 中村のゴールキック

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U20ジャパンチームへのご声援ありがとうございます