第1回 全国高等学校女子7人制ラグビーフットボール大会

初めての開催となった今大会は、参加者をAグループ(経験者中心)、Bグループ(初心者)の2グループに分け、それぞれのレベルに応じた競技・講習会を行いました。Aグループは、参加者を6チームに分け、7月27日に予選リーグ、7月28日に決勝トーナメントを行い、Bグループは、レベルに応じて7人制のタッチラグビーから、最終日はホールドゲームのエキシビションマッチを行いました。

「第1回 全国高等学校女子7人制ラグビーフットボール大会」 「第1回 全国高等学校女子7人制ラグビーフットボール大会」

7月26日、開会式後2グループに分かれラグビー講習会を行いました。Aグループは「7人制の特徴を理解する」というテーマでパウロ・ナワル氏(元7人制日本代表監督)、初心者が中心のBグループは「ラグビーの楽しさ、パスを繋いでトライを取る喜びを体験する」というテーマで前田嘉昭氏(高体連ラグビー専門部顧問)の指導のもとラグビー講習会を行いました。上手くなりたいという気持ちが強い選手たちは、とてものみ込みが早く、講習会終盤は見違えるほどに上達しました。

また、夜は「この大会からオリンピック選手を出そう」のテーマから、実際にショートトラックで冬季五輪に出場経験のある神野由佳氏を招き講演会をしていただきました。さらに、その後は女子ラグビーを盛り上げるためにどうしたら良いか? オリンピックでメダルを取るためにはどうしたら良いかなどを実際に選手たちに考えてもらうグループディスカッションを行いました。講演会を徹してオリンピックを身近に感じた選手の中には「女子代表になり、オリンピックを目指したい」という声もありました。同じ志を持つ同年代の選手たちと意見を交わす機会はとても良い経験になったと思います。

「第1回 全国高等学校女子7人制ラグビーフットボール大会」 「第1回 全国高等学校女子7人制ラグビーフットボール大会」

27日、28日に行われたAグループの試合では、各チームとも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。Bグループの選手たちも日に日に上達し、当初、タッチラグビーを予定していたプログラムもホールドゲームで行えるまでになりました。日頃、まとまった人数で練習する機会に恵まれていない選手たちにとって、同年代の選手たちと優勝を目指して戦うことは非常に価値のあるものだったようです。Aグループで優勝したEAST1の服部主将が決勝戦後に「優勝を目指したことが初めてで、勝つことがこんなにうれしいと初めて知った」と語ったように、高いレベルでの試合を望む声も各方面から聞こえてきました。

この大会をきっかけに全国各地で女子ラグビーの普及、強化の輪が広がり、彼女たちが活躍できる環境が増え、そして近い将来には日本代表として世界舞台で戦い抜ける選手になることを願っております。

「第1回 全国高等学校女子7人制ラグビーフットボール大会」 「第1回 全国高等学校女子7人制ラグビーフットボール大会」
「第1回 全国高等学校女子7人制ラグビーフットボール大会」
「第1回 全国高等学校女子7人制ラグビーフットボール大会」