報告: 北畑幸二(日本協会 普及・競技力向上委員会小学生部門長)

四国のほぼ中心・紺碧の太平洋に面した高知県土佐町、高速道路網の整備が進み、四国各県・各地からのアクセスが大変便利になったこの地で、例年8月の第1土・日曜日に、「四国ラグビースクール連絡会が開催されており、今年は6日・7日の開催となりました。

四国全県から12ラグビースクールの指導者に加え、ミニラガー・小学生約200名が参加し、小学生達は各学年に分かれて合同練習や交流戦を行い、涼しさを求めて近くの川に泳ぎに行ったり、夜は土佐町主催で開催されたイベント「やまびこカーニバル2011」での花火鑑賞をしたりと、盛りだくさんのスケジュールを堪能し、夏休みの楽しい思い出を作ることが出来ました。

「四国ラグビースクール協議会」開催レポート 「四国ラグビースクール協議会」開催レポート
総会の様子 ゲームの観察

一方、指導者は、その間に総会が開催され、各スクールの1年間の活動報告、会員数の動向等を交えた情報交換を行い、今年度事業の確認に加え「第23回四国大会」の事前打合せを行った後、勉強会として、昨年度開催された「関西協会ラグビースクールプロモーション講習会」の報告及び、先日開催された「淡路島ミニラグビージャンボリー大会」の際実施したアンケートの調査等を基に、今後のラグビースクールの活性化に向けた有効な施策を模索し活発な意見交換が行われました。

100人を超す大所帯のスクールも有れば、11人という寂しいスクール等様々なスクールが有る中で、8000枚のリーフレットを配布し3名の新会員加入に成功したスクール、口コミを大切にして保護者との関係強化を図り、会員数を増やすことができたスクール、また、四国の競技レベルを何とか向上させようと、週2回の練習に励んでいるスクール等、それぞれの状況に応じて努力している現場の方達の姿勢には本当に頭が下がる思いがしました。
その中で非常に明るい兆しとして、中学生の会員数が増えて来ていることが挙げられ、中には中学校の選択授業に週1回学校へ出向き、ラグビーの指導をされている方もおりました。

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ハーフタイムのアドバイス ハーフタイムのアドバイス

勉強会2日目は、実技講習として交流戦のゲームを観察し、指導者それぞれが優勢なチームと劣勢なチームを受け持ち・観察結果から課題を抽出し、ハーフタイムで子ども達にアドバイスを与え、そのアドバイスがどのように後半のゲームで修正されたか、あるいは反映されたかを検証することでゲームの観察力を養い、また、プレゼンテーション能力の向上を図ることに努めました。

2日間の勉強会を通して感じたことは、非常に充実した内容で皆さん真剣かつ真摯に取り組まれており、大変有意義な勉強会の開催であったと思います。また、毎年開催されていることも有り、「四国は一つ」という意識が強く各スクールの指導者達が大変仲が良く、アットホームな雰囲気で開催されたことにも驚かされました。
この様な地道な努力が必ず将来何らかの形で花開く・報われること信じ、四国のスクールの今後の発展を期待し、協議会開催・参加報告の結びと致します。