■第7回近畿地区「女子セブンズブロックアカデミー」練習会
日時:2011年12月18日(日) 9:00~11:30

場所:神戸製鋼灘浜グラウンド人工芝

今寒風が吹く寒い朝となったこの日の練習には、神戸製鋼コベルコスティーラーズOBの平尾剛氏、高倉氏が参加し、SCIXラグビークラブ今村コーチ、武藤コーチとともに、“ボールを持ったときのランニングスキル”“ランをしながらのパススキル”に重点を置いた指導がありました。

軽いジョギングの後、2人1組となってイーブンの状態からのボールの取り合い、立った状態で組み合い、プッシュ・プルの合図で押し合い、引き合い、また両膝を地面につけたまま組んだ状態で倒しあうレスリングから練習開始となりました。レスリングで倒れるときは、顎を引いて決して頭から倒れないように注意すること。また、倒れるときに腕をつくと肩や肘の怪我につながるので注意するようコーチから呼びかけられていました。これは、タックルの際も同じことなのでしっかり頭に入れておくように、とのことです。

 

次に10mダッシュを、伏せや仰向け、その場で5回ジャンプをしてからなどさまざまな形のスタートで行いました。ただ走るのではなく、どんな体勢からでも素早くダッシュに入れるよう体で覚えるトレーニングです。

しっかり体が温まったところで、ボールを使っての練習に移りました。
コーチが縦3ヶ所に立ち、練習生たちは2人1組で抜いていきます。このとき、DFがどう動くのかを見るのではなく、自分からスペースに攻め込んでいき、相手を自分が動かして、2対1という数的優位を活かすよう指導がありました。また攻めるときは前傾姿勢で思い切りスピードを出していくことを指導していました。

次に、4人1組でショートとワイド、コーチの指示で使えるスペースを変えながらハンズパスの練習を行いました。その後、5人1組になり、笛の合図でボールを持っていた選手がポイントになるという練習に移りました。このとき、1番近くにいる人が“オーバー”に入り、もう1人がSHとなって、外の人にパスを出します。誰がオーバーに入って、誰がSHになるのか。声を出し合ってしっかり連携しないと、スムーズに攻撃が展開していきません。団子状態になるのではなく、外側にいる人はパスをもらえるスペースに走りこむなどしっかり連携を取るよう指示が出されました。

 

つづいて、SHから出たボールをインサイドに走りながらパスをする練習を行いました。パスの練習時、再三コーチから注意されていたのですが、「声が出ていない」と「声をかけるタイミングが遅い」ということです。声を掛けないと、パスを出す人は受け手がどこにいるか分からないし、声をかけるのが遅いと、パスのモーションに入っていても微妙にタイミングがずれてしまいます。パスは、受けたらすぐにまた次の選手へパスを送るのが理想なので、相手がパスを受ける前から声を掛けて自分の位置を知らせてあげるように、とのことでした。

その後、7分ハーフでタックルなしのセブンズの試合を行い、試合後、フィットネスを走って練習を終了しました。試合で走り回った後だけにきつそうでしたが、コーチからは、「試合後半残り5分でどれだけ走れるか! そういうことを意識して走ろう」と声がかけられ、練習生たちは最後の長い直線でダッシュをするなどしっかりと目的意識を持ってフィットネス向上に取り組んでいました。
練習終了後、各コーチから「今日の練習でやったこと、注意されたことを忘れず、必ず次に会ったときは今日よりうまくなっているように」と挨拶があり、年内最後の練習は終了しました。