■第5回近畿地区「女子セブンズブロックアカデミー」練習会
日時:2011年10月23日(日) 12:00~14:30

場所:神戸製鋼灘浜グラウンド人工芝

今回、新たにセレクションに参加した19名を加え、計29名でスキルの測定と練習を行いました。女子でたくさんの人数が集まって練習する機会は少ないので、月に1度のこの練習会をぜひ有効なものにして欲しいと今村コーチから挨拶があり、アップの後、さっそくスキルの測定に移りました。

2グループに分かれ、それぞれ60mスプリント、5段跳び、たち幅跳び、マルチステージフィットネス(20mシャトルラン)を測定していきます。特に、マルチステージフィットネスは、この数字が悪いと代表に選ばれないということで、しんどいから止めるのではなくギリギリまで頑張るようにとコーチからも喝が入れられていました。初参加者たちも、80回を超えてもなんとか頑張っていましたが、90回を超えてからは徐々につらそうになり、最高111回で終了となりました。代表の平均が110回ということなので、もう少し頑張らないといけないようです。

 

スキルの測定が終わったところで、練習に移りました。

今回は、(財)日本ラグビーフットボール協会 女子セブンズアカデミーの吉岡麻里子コーチが指導に来てくださいました。
「みんなにセブンズの基本的なことを知ってほしくて来ました」と、よく通る声で挨拶されると、キックの練習からスタートしました。セブンズでは、前に転がすグラバーキックを活用することがよくあり、トライに繋がるケースが多いそうです。

まず、グラバーキックとそれをキャッチする練習から。慣れてきたところで、5人1組になり、4人目までがパスでつなぎ、4人目がグラバーキックを蹴り5人目がキャッチする練習にうつりました。トライラインを越えるくらいまでキックで転がし、そのボールをそのまま押さえ込んでトライという形が理想的ということですが、右に蹴ったつもりが左に転がったり、なかなかうまくいきません。それでも、お互いが一生懸命声を掛け合い、熱のこもった練習となっていました。

次に、「ナロウ(狭い)・ワイド(広い)・ボウス(両方)」と吉岡コーチに言われたスペースと人数でアタックの練習。とっさの判断が難しく、攻撃側が数的には有利にもかかわらずなかなかトライまでいけません。まず1人目がどこに走ればスペースを使えるのかDFの動きを見て判断。あとは、お互いがコミュニケーションを取って! と激が飛んでいました。

タックルの練習では、「ティガー」という掛け声で、すぐに起き上がるよう指示されました。タックルをした後、すぐに立ち上がる練習です。

女子は、手でタックルに行ってしまいがちですが、肩をしっかり当てないと脱臼につながるので気をつけるようにとのことです。顔の頬と相手のお尻の頬が合うよう腕を回したら、自分の手首を掴んでしっかりと倒す。倒したら「ティガー」ですぐに立ち上がりボールを取る。倒された方が早く立てたらボールを取ってもよい。この練習を繰り返し行いました。
なぜティガーの動きが大切なのか? 7人しかいない中でタックルしたときは、アタックもディフェンスも1人減っています。なので、素早く立てば一瞬でも数的優位に立てるからです。タックルをしたからそれで終わりではなく、その後にもまだやることがあるということを意識してこれからも練習に取り組むように、とのことでした。

最後に吉岡コーチから、「今日はいい練習ができたと思う」けれど、「マルチステージフィットネスの数字が高くないと代表には選ばれない。インターバルトレーニングを週2~3回すれば体力は上がる。1人でもできることだからぜひ頑張って」と挨拶がありました。

その後、練習生たちは吉岡コーチに質問に行くなど、代表入りに向け熱くなっているようでした。