■DAY3:2012年2月23日(木)

2月23日(木)午前中は、あいにくの雨で気温も低くグラウンド練習を中止し、宿舎でのミーティングとスキル講習を行いました。まずは個人インタビューとして、FW・BKのコーチ陣が個別に面談を行い選手とのコミュニケーションを図り、お互い共通理解を高めました。次にポジショナルミーティングを行い、ポジションコーチ陣が選手達との質疑応答によりレクチャーをされていました。それぞれのポジションごとで、映像や実技を用いてかなり専門的な知識を習得できました。さらにFW・BKにわかれ、横田FWコーチ・紙谷BKコーチを中心に映像を使ってミーティングを行いました。

合宿も3日目に入りコーチに任せるのでは無く、選手自ら意見を出し合い、かなりコミュニケーションがとれるようになり『遠征全勝』の意気込みが伝わってきました。
最後に元木コーチと中竹CDよりスキル指導があり、『日本で最も世界と戦った男』元木コーチより対外国人を意識した『おっつけタックル』を熱く指導して頂きました。部屋の中でのセッションでしたが、皆激しく「おっつけ」あい熱気に満ちておりました。
午前中予定は変更されましたが、スタッフ・選手とのコミュニケーションが図られ、共通理解できたことで、より一層チームが一つになりました。午後の天理大学とのマッチに期待したいです。

午後は予定通り天理大学との試合です。昨晩から降っていた雨も昼過ぎに上がりました。天候は決して良くありませんが雨中の試合は避けられて、また、選手たちにとってはセレクションマッチ以来の試合で、それぞれのモチベーションも高く気持ちも充実していました。

ゲームは両チームともにディフェンスが良く高校代表も今回の合宿テーマの一つであるディフェンスとタックルは大学生にも通用していました。アタックも選手たちの激しいプレーがみえ、今後チームが仕上がれば継続性が高まりチーム戦術から狙ってトライがとれます。

試合後には毎日行っているフィットネストレーニングで本日の練習を締めくくりました。また、天理クラブのご好意により激励会を開いていただき選手、スタッフともにおいしい夕食をたらふくご馳走になりました。

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試合前のラインアウト練習 試合
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試合 ハーフタイム、主将から
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試合後の松井監督と選手 試合が終わった後のラスト種目、走り込み
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最後の走りこみも終わりダウン 天理ラグビークラブによる激励会
■DAY2:2012年2月22日(水)

朝はコミュニケーション能力を高めるため、選手とスタッフ全員が握手と挨拶を交わすことから始まります。まだ薄暗い6:00宿舎玄関前にて下農S&Cコーチによるランニングスキルセッションが行われました。
各選手とも、昨日の疲れも感じさせず、代表選手という高い意識を持ち、積極的に取り組んでいました。
朝食終了後、宿舎でテーピングを終えて8:15、天理大学白川グラウンドへ向けて出発しました。午前の練習は8:30からスタートです。第37期高校代表のテーマは「あしかこ」。「あ」は歩かない、「し」は姿勢を低く、「か」は片手にならない、「こ」は声を出すことです。この共通理解のもと練習が始まりました。

新たなリーソースコーチである元木氏、中瀬氏、平尾氏、今田氏、後藤氏の5名を迎え、インディビジュアルスキルセッションを行いました。ポジションごとに分かれ、主に外国人選手への対策を学びました。
その後、セルフアップを各自で終え、高校日本代表の定番スキルアップメニューである通称"ごはんとみそ汁"を行いました。「はやく、低く、激しく、走り勝つ」ために必要なドリルです。日本人の主食である「ごはん」と「みそ汁」にちなみ、毎回行うことにより、意識しなくてもゲームで発揮できるようにするため松井監督が名づけたものです。
アタックセッションでは、キーワードを絞り、意識の統一化を図りました。
最後のセッションはユニット練習です。天理大学さんのお力添えをいただき、FWはスクラム練習をさせていただきました。
最後は大石トレーナーによるクールダウンをしっかりと行い、午前のセッションが終了しました。
日本選手権を3日後に控えるなか、ご協力いただいた天理大学さんにおいては、心より御礼申し上げます。明日の午後のゲームもよろしくお願いいたします。

2月22日午後のセッションは、基本スキルの徹底と、DFを中心としたトレーニングとなりました。昨日のミーティングの効果で意識向上が図られ、それぞれの選手が、自分自身の傾向と特徴を踏まえた、より効果的なセルフアップを実施することができました。
選手間のムードもトレーニングを重ねるたびにますます良くなってきました。コーチからの指導もより熱を増し、チーム一丸となって取り組む雰囲気を盛り上げています。基本スキルのセッションでは、選手同士が「練習に厳しさを」と声を掛け合っていました。
本合宿では、初めてのDFのセッションになりましたが、「イタリア・フランスを倒す」と意思統一がされ、日本代表としての自覚と誇りを持ちトレーニングに励みました。

FW・BKともにユニットセッションにおいても、積極的なコミュニケーションで、細部にわたり確認を行いました。
そして、最後のセッションは、下農S&Cコーチによる恒例のフィットネストレーニングです。全員が必死になって追い込み、励まし合いながら高校日本代表のレベルアップを図ることができたセッションとなりました。

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セルフアップも意識を高く 海外チームよりも高く
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練習中のコミュニケーション(細部の確認) ハードルを利用して「ひくく」を意識
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日本代表の誇りを持ってフィットネスに全力で臨む トレーニング終了の瞬間から次の準備が始まります
■DAY1:2012年2月21日(火)

本日より3泊4日の高校代表の強化合宿が始まりました。
U17からスカウティングを重ねセレクションされた26名の選手が集まりました。
結団式では前田団長、楢崎副団長、松井監督から代表に選ばれた誇り、責任そして選ばれた者の心構え、使命などが話されました。続いて木村キャプテン・坂手FWリーダー・紀伊BKリーダーの発表がありました。それぞれからチームの皆へ向け決意表明がありました。

合宿最初の練習はファンクショナルテストでスタート、セレクション合宿後にそれぞれにフィットネスに関する課題が与えられており、その成果を試す絶好の機会、コーチからも前回の記録を超えることが要求されました。結果はマルチの測定でほぼ全員が前回の記録を更新するなど、代表選手としての意気込みを感じさせる結果となりました。

ファンクショナルテスト後は、スキル練習を行いました。強化合宿のターゲットはフィットネスの強化と目指す戦術・戦略の土台となるスキルの強化。今日のスキル練習はこの土台となるスキルの共通イメージを掴むことが目的で、映像を用いたプレゼンテーションで目指すAT(アタック)/DF(ディフェンス)に必要なパーツの共通イメージを確認し、相手の背後でボールを継続するアタックの練習を行いました。
最後はフィットネストレーニングを行いました。フィットネストレーニングは、レスリングトレーニングとランニングトレーニングのミックス、レスリングトレーニングは自分の体重や相手の体重を利用してさまざまな運動を10種類行いました。ランニングトレーニングは50mのシャトルランを連続8本行いました。内容は非常にハードなもので40分間動き続けるメニューにさすがの選手たちも最後は顔を歪めていました。

夜のミーティングはまず、下農S&Cコーチからファンクショナルテストの結果とセルフアップに関する話がありました。特にセルフアップについては、もう1ランク上のアップ方法について話がありました。大石トレーナーからは、リカバリーの重要性について話がありました。その後星野テクニカルより、コンタクトエリアでのボール継続の具体例を挙げ、映像を用いて全員で良いプレー、目指すプレーのイメージを共有し明日の練習に備えました。

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