報告: 南部尚文(福井不惑ラグビークラブ)

去る3月11日(日)、元NZ代表(オールブラックス)ヴィクター・シンプソンさんを招いたラグビー教室が、福井県三国市の「テクノポート福井運動公園・スタジアムサブグラウンド」において開催されました。

 
今回のラグビー教室、地元新聞社より取材があり、「NZ代表、本場の技」として記事が掲載された(福井新聞 平成24年3月13日付)

オールブラックスの選手が福井県内で指導するのは初めての事、参加者は「伝説のプレーヤから直接指導を受けられると感激!」、シンプソンさんの一挙手一投足から学びたいと真剣な眼差しで、指導に聴き入る・見入っておりました。

今回のシンプソンさんの福井県訪問は、昨年より息子さん(スティーヴン・ブレット選手)が「トヨタ自動車ヴェルブリッツ」のスタンドオフとして活躍しており、息子さんの激励にご夫婦で来日され、併せて、25年来の友人で元日本代表・スクラムハーフの渡邊晴弘さん(福井不惑ラグビークラブ・キャプテン)を訪ねて福井県に訪れました。
この絶好の機会を捉えて、渡邊さんがキャプテンを務める福惑クラブが中心となって日曜日の練習時間帯を利用した、即席のラグビー指導・教室を開催していただきました。

シンプソンさんのコーチングは、2対1で相手のディフェンスをかわすのに効果的な体の使い方や、パスのタイミング等実践的なテクニックを中心とした簡潔なコーチングに、参加者は「目から鱗」、その後のタッチラグビーにはシンプソンさんも加わり、渡邊さんとコンビを組んだパスワークで一同を魅了すると共に、シンプソンさんは時折大きな笑い声を響かせながら、世界の頂点を極めたステップワークも見せておりました。

最後に、「ハカを見たい!」とのリクエストにも快く応えていただき、戦う相手に敬意を表するマオリの踊りを披露してくれました。目の前で見る本物のハカに一同圧倒され、同時に本場のラグビーに触れられる喜びと感動で、その場は厳粛な雰囲気に包まれておりました。

最後に、参加者一同に対して、シンプソンさんからは、「ラグビーを通じて新しい友人ができて大変嬉しい!」、また、渡邊さんからは、「シンプソンさんは言葉でなくプレイで周りを引っ張る人。プレイに派手さはなく地味ではあるが、そんな彼にコーチングを引き受けてもらって、本当に幸せでした!」との挨拶で、ラグビー教室が締め括くられました。