流通経済大学 57-0 大阪体育大学【セカンドステージ 2012年12月9日(日) /京都・西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場】 全国大学選手権B組のセカンドステージがスタートした。 流通経済大学は関東大学リーグ戦1部を2位(アドバンテージポイント3点)で通過。対する大阪体育大学は関西大学Aリーグ5位としている。又、大阪体育大学は坂田好弘監督が今シーズンで勇退を決めており、特別な大会となった。 流通経済大学のキックオフで試合が開始された。前半6分、流通経済大学は22mL中央ラックのサイド攻撃で前進すると、SH児玉が持ち込みFB合谷へ繋ぎ中央へトライ。GもFB合谷が自ら決め先取する(7-0)。 18分、再び流通経済大学が22mL左ラインアウトから左LO今野がキャッチし、そのまま押し込む。そこからSOオペティと左WTB伊禮へ繋ぎ右端へトライ。FB合谷が右端の難しい角度からGを決め14-0とリードを広げる。 大阪体育大学もラックサイドからFW攻撃を試みるが次のプレーへと展開できない。 前半24分、流通経済大学は22mL中央ラックからSOオペティが持ち込み、右WTB廣瀬へ繋ぎトライを奪う(19-0)。31分にもゴール前中央ラックサイドからHO植村が飛び込みトライ。Gも決まり26-0と点差を広げ前半が終了した。 流通経済大学は安定したフォワードの球出しと、ラックサイドから展開する速攻が際立った。 後半も流通経済大学の勢いはそのまま続いた。前半からFWを引っ張るHO植村が後半13分、ゴール前中央を突破したSOオペティにうまくフォローしトライを挙げ、FB合谷のGも決まり33-0となる。 後半、右WTB廣瀬から入れ替わったリリダムが19分、22mL左ラックから繋いだパスを受け取りトライ(38-0)。その後も右WTBリリダムは2トライを挙げる。 このまま終われない大阪体育大学は終盤、相手の反則等でゴール前まで攻め込むがトライを奪えず、逆にマイボールラインアウトから相手に得点を与えてしまった。 大阪体育大学の坂田監督(右)と蔵守キャプテン 大阪体育大学 ──セカンドステージ第1戦を終えての感想は? ○坂田好弘監督 「気持ちの面では負けたくありませんでしたが、相手の方が気持ち・プレー共に勝っていたと思います」 ○蔵守吉彦キャプテン 「全てにおいて相手が上手でした」 ──後半の立て直しにどのような指示を出したのか? ○蔵守キャプテン 「相手のプレッシャーが厳しかったので、前半はプレーヤーが倒れてしまいました。後半は立ったままプレーするように指示を出しました」 ○坂田監督 「前半はキックを使ったがカウンターで攻め込まれました。ターンオーバーもできませんでした。後半はボールを動かして長く維持したかったが確保できませんでした」 ──12月16日第2戦に向けて。 ○坂田監督 「あと2試合。私自身最後となりますが、選手には悔いのない試合をして欲しいと思います」 ○蔵守キャプテン 「FWが前に出てセットプレーから仕掛けたいです。又、監督が最後のシーズンなので残り2試合も頑張りたいです」 流通経済大学の内山監督(左)と児玉キャプテン 流通経済大学 ──セカンドステージ第1戦を終えての感想は? ○内山達二監督 「自分たちのテーマを持って戦えました。又、今シーズンで勇退される大阪体育大学 坂田監督と選手権で戦えたことは大変光栄でした」 ○児玉大輔キャプテン 「自分たちのテーマをやりきれました。次に繋がる試合でした」 ──この試合のテーマとは? ○内山監督 「今日はディフェンスをテーマにしました。相手を0点に抑えられたのが成果でした。アタックについてはボールの継続にチャレンジしましたが、まだまだ足りない部分もありました」 ──後半は点差をみて戦術を変えたのか? ○内山監督 「特に変えなかったが前半はペナルティが多かったので見直しました。攻撃のテンポも基本的な所から見直しました」 ○児玉キャプテン 「ペナルティの多さを見直しました。又、BKがスペースを見過ぎてしまったので、しっかりと強いコンタクトを行うよう指示しました」 ──12月16日第2戦に向けて。 ○内山監督 「今やっていることの精度を上げるのが一番重要だと思います。チームが一戦一戦成長しています。進化した試合を見せていきたいです」 ○児玉キャプテン 「次戦ではペナルティを減らし、プレーの精度を高めたいです。又、少ないチャンスをものにしていきたいです」