■2013年4月5日(金)

最終日前日の夜はチーム全員で炉端焼きを食べ、少しリラックス。ピザ作りの体験もすることができ、早速五郎丸選手と田村選手がピザ作りにトライ。うまくできていました。

そして菅平合宿最終日。前日のリラックスした夕食から一転、最終日も早朝練習は5時半から行われました。まずはFW陣、室内でのウェイトトレーニングからスタートです。ジョーンズヘッドコーチがカウントする中、低い体勢でスクラムを組む練習。

 

室内でのウェイトトレーニングの後は、グラウンドに出てタックルセッションを行いました。この日は朝から快晴で、清々しいグラウンドでの練習でした。

続いてBK陣。BK陣は室内でのウェイトトレーニングです。

そして午前中の練習は、菅平プリンスホテルの体育館内で行いました。昨日はソリでのアクティビティーでしたが、今日はラグビーでバスケットボール。最後のシュート以外はすべてラグビーの投げ方でないと相手チームのボールになってしまいます。バスケット経験者は少なかったですが、持ち前の運動神経でゴールを量産していました。

 

そしてスクイーズボールの練習。新しいコンタクトスーツを着用しての練習です。

練習は約90分間の短いながらも集中したセッション。最後は円陣を組んで、合宿を打ち上げました。

次は9日、東京での合宿から始まります。

■2013年4月4日(木)

昨日とは打って変わって、青空と太陽が菅平での合宿4日目となった日本代表を迎えてくれました!
この日はFWとBKにわかれ、1グループがスプリントを繰り返し、持久力の能力をチェック、もう1グループはウェイトをどれだけの回数をあげられるか、ペアで競っています。

 

あげているウェイトはこんなに重いものです。

大野選手は別メニューで調整を行いました。

13対13で実戦形式のアタック&ディフェンスを行いました。
S&Cメニューが多い合宿の中で、約30分間のラグビーは選手たちも楽しかったのではないでしょうか。

最後はしっかりとリカバリー。宿舎の前に設置した足湯ならぬアイスバスで疲労の蓄積を防ぎます。
お風呂が大好きな小野澤選手がいるので、温かいように見えますが、菅平の自然でキンキンに冷えた水です!

 

午後はこの日のメインイベント?
ゾンタックの裏にあるパインビークオオマツゲレンデに行き、ソリ競争です!

4チームに分かれて、1人1人滑り、最後はチームでのポイントを競い合います。ただし、転んだらポイントはゼロ。
中腹くらいまで上るとテンションが上がってくる選手達。

 

最初からうまく滑る選手もいれば、コースアウトする選手もいました。
とはいえ、2本目になるとコツをつかんだのか、皆すごいスピードで滑り落ちていました。

 
 

最後は全員ですばらしい景色をバックに記念撮影。
昨日までの悪天候が嘘のような快晴の中、チームアクティビティーを終えました。

■2013年4月3日(水)

合宿3日目は残念ながら朝から雨という残念な天気でしたが、ジャパンは今朝も5時半からの練習を行いました。
その早朝練習組とは別に、この日の午前・午後の練習はスポットコーチの高阪コーチを迎えてのセッションということでその予習として、各グループ(タイト5、ミドル5、アウトサイド5)から1人ずつが朝5時半から高阪コーチと一緒に予習セッションを約1時間半行いました。

タイト5からは山下選手、ミドル5は菊谷選手、アウトサイド5は小野澤選手の3人。最後は汗だくの3人でしたが、「ほぼマンツーマンの指導だったので、すごくありがたいです」と小野澤選手。
この3選手は早朝の予習セッションも含めて、高阪スポットコーチのセッションを1日に3回も行うというタフさです。

その他の早朝練習は、ウェイトトレーニングがメインでしたが、雨が降りしきる中、短時間でしたがグラウンドに出ての練習も行いました。
真壁選手と北川選手が背中にのせているのは、70kgのウェイト。

タイト5組はスクラムをメインに。

ミドル5組は昨日に引き続きアタックのシェイプの確認を行いました。「1年目はゼロ、2年目は1年目でやれたことの復習と継続を行う必要があり、一番タフなシーズン」とジョーンズヘッドコーチが言うように継続することで身体に叩き込んでいきます。

 

そして午前練習は高阪スポットコーチによるS&Cセッション。高い体勢から低い体勢へ、低い体勢から高い体勢へいかに早く入れるか、のトレーニングです。

 

別メニュー組の長江選手、北川選手、木津選手はバイクで調整しつつ、S&Cセッションに注目していました。

午後も引き続き高阪スポットコーチによるS&Cセッション。午前中よりコンタクトを多く取り入れ、なおかつ午前中でやったことを織り交ぜながらの練習でした。

 

S&Cセッションが終わってからは、グラウンドに出て屋外での練習。朝のような雨は止みましたが、全面霧に覆われ視界が悪く、とても肌寒い中での練習となりました。

 

「今シーズンでは10日間ほど、3週間に1度くらいは高阪コーチに来てもらう予定。大きい相手にどのように戦うかというのを選手たちも考えるようになった。ジャパンの秘密兵器のように思っている」とジョーンズヘッドコーチ。
JAPAN WAYを突き詰めるためにも重要なセッションが今後も続きます。

※ 高阪コーチの「高」は正しくは「はしご高」

■2013年4月2日(火)

日本代表合宿では恒例となっている早朝練習。早速合宿の2日目からスタートしました。
この日は朝5時30分からタイト5、ミドル5、アウトサイド5と分かれてのセッションを行いました。
頭にウェイトをつけてのトレーニングをやっているのは浅原選手。
ジョーンズヘッドコーチも目を光らせてチェックしていました。

また、身体の状態をチェックするためにも上半身の写真撮影。
これからどのように変わっていくか楽しみですね。

その後はボールを取られないように組むトレーニングを1対1で行いました。
写真では楽しそうにやっているように見えますが、終わった後は高地ということも影響するのか選手たちの息があがっていました。

 

午前中の練習も早朝練習と同じ3組にわかれ、ミドル5だけはグラウンドに出てアタックのシェイプの確認。
タイト5はボールが止まったときのシェイプ、アウトサイド5は1対1での抜き合いの練習を行いました。
写真はミドル5がグラウンドに出た際のウォーミングアップ。昨日ラグビーボールでやっていた、円を作って真ん中から予期せぬ方向に飛んでくるボールを落とさないようにキャッチする、ということをテニスボールで行っていました。

午後は、菅平プリンスホテルの体育館を使い、いろいろな項目の測定を行いました。
スピード系は5m、10m、20mの測定。

5kgのボール!を背面(メディシンボールバックスロー)にどれだけ飛ばせるかを測定。

最大筋力の測定で、ウェイトをつけての懸垂。
写真は今回のメンバーで最年少の中村選手と廣瀬キャプテン。選手のほとんどが30kg前後をつけての懸垂ができていました。

 

最後は宿舎のゾンタックのグラウンドに戻り、連続攻撃の中でのシェイプの確認。
山が雲で覆われ、肌寒い中での練習となりましたが、約30分間、集中した練習ができました。

そして、今回合宿を行っている長野県上田市さんからいただいたりんごをかじる畠山選手と浅原選手!
1日に3部練習を終えた後とは思えない、元気な姿を見せてくれました。

「アジア五カ国対抗もウェールズ戦もあるので、ここが一番大事な準備となるところ。合宿集合の前日はあまり寝れなかったくらい緊張感がありました」と廣瀬キャプテン。

明日はスポットコーチの高阪剛(*)コーチによるTKセッションが午前午後の2回行われる予定です。

(*)高は正しくは「はしご高」

■2013年4月1日(月)

2013年に入り、初めての日本代表合宿が長野県上田市の菅平高原で始まりました。
日本代表が宿泊するゾンタックさんではフラッグを飾っていただき、歓迎していただいています。
後ろにはまだ雪の残る菅平のスキー場です。
昼間は暖かいですが、朝と夜はかなり冷え込みます。

昨年11月のヨーロッパ遠征が終わり、それ以来の集合となったこの日、まずはチームミーティングからスタート。

エディー・ジョーンズヘッドコーチや昨年に続いてキャプテンを務める廣瀬キャプテンからの
あいさつがあり、まずは4月20日と直近に迫るアジア五カ国対抗に向けて、 しっかり今日の練習でも100%出してやっていこうとの話がありました。

 

そして、今回の日本代表合宿が初めてとなる新メンバーの安井選手、三上選手の2人も前に出て挨拶しました。

 

午後の練習は菅平プリンスホテルの体育館を使って行いました。

  

3つのグループにわかれ、アタックのシェイプの確認、キャッチ、パス、サポートなど基本となるスキルの確認、身体より先に手でボールを取るアーリーキャッチの練習、体幹の強化などを行いました。

 

グループの1つはジョーンズヘッドコーチによるセッション。選手は円になり、真ん中のヘッドコーチからあらゆる角度に飛んでくるボールを落とさないようにキャッチし、素早く戻します。
落としてしまうと、腕立て伏せ2回!選手も楽しみながらやっていました。

最後は全員でストレッチをしながらリカバリーを行いました。

「菅平は施設も整っていて、日本ラグビーにとってはスピリチュアルな場であり、ここで合宿をすることは意味がとても深い。菅平ではチームビルディングというよりストレングスをしっかりやり、準備をしたい。2年目というのは1年目でやったことを強化して、習慣化させるための難しいシーズン。A5Nで優勝し、(6月の)ウェールズ戦に勝利することが一番の目標。」とジョーンズヘッドコーチ。

春シーズンだけで10試合を行うタフなスケジュールですが、それに負けない身体作りで2013年の幕開けです。