●11月10日(日) DAY4

HSBCアジアセブンズシリーズ第4戦「シンガポールセブンズ」第2日、男子7人制日本代表はカップトーナメント決勝で香港を24-19で下し、シンガポールセブンズの優勝と、HSBCアジアセブンズシリーズ2013の優勝を決めましました。

朝から降っていた雨も、大会2日目の試合が始まる前には止み、時間が経つにつれて蒸し暑い天候になりました。今日の試合会場には地元の子供たちも多く観戦に訪れ、大きな声援を送っていました。

男子7人制日本代表シンガポール遠征レポート

日本の第1試合、カップトーナメント準々決勝のマレーシア戦は今大会初めての失点となるトライを許しましたが41対5で勝利し、続くカップトーナメント準決勝では中国を0点に抑え、26-0で決勝へ進みました。決勝の相手は、HSBCアジアセブンズシリーズのシリーズポイントで2位につける香港です。

決勝戦、日本代表は小澤大のトライで先制しますがその後香港に3トライを許し、前半を5-19とリードされて折り返します。

後半は日本のペースで試合は進みます。1分に渡邊昌紀、6分に小澤がトライして19-19の同点となります。後半の日本はボールをよく動かして、香港陣内でプレーし続けます。そして後半7分、相手ペナルティから鶴田諒が速攻を仕掛け、最後は原田季郎がトライして24-19とリードします。日本は残り3分も相手陣内で攻め続けて、そのまま試合は終了となりました。

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チームを牽引した坂井キャプテン
Photo by RJP H.Nagaoka

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経験を活かし中心選手として活躍した鈴木
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決勝で2トライの小澤
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力強いプレーで優勝に貢献 トゥキリ
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決勝戦勝利の瞬間
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日本はシンガポールセブンズ優勝により、シリーズポイントを47としてHSBCアジアセブンズシリーズの優勝を決めました。

日本代表にご声援そしてサポートをしていただいた皆様、ありがとうございました。

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次は世界に向けてチャレンジ
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坂井克行

「皆の優勝を目指す気持ちが強かった。優勝できた事は嬉しいが我々が目指すのはアジアNO.1ではないので、この優勝を世界への通過点としてステップアップしていきたい」

鈴木貴士

「優勝しなければならない大会で優勝できたのは、チームワークのおかげ。誰が欠けてもだめだったと思う。優勝できてうれしい」

ロテ・トゥキリ

「チームがワンチームになれた。次のステージに向けてさらにレベルアップしていきたい」

橋野皓介

「勝利にこだわり優勝すると言い続けてきて達成できたことは満足している。これからはどんな環境でも戦えるタフさを身につけて世界と戦いたい」

鶴田諒

「決勝ではやるしかないと思っていた。大会2日目はようやく自分らしいプレーができて少しはチームに貢献できたと思う。今回の優勝を次につなげていきたい」

ロマノ・レメキ

「優勝できてよかった。自分自身はミスが多くて満足していない。チームとしてのパフォーマンスは大会を通してよかった。また日本代表に選ばれたらさらに頑張りたい」

小澤大

「アジアチャンピオンになれたことを本当に嬉しく思う。チームとしても、自分自身としてもレベルアップすることができた。この経験を今後に活かしていきたい」

渡邊昌紀

「初めての代表で優勝できて嬉しい。他の選手のサポートのおかげで前だけを見て全力で走ることができたと思う」

正海智大

「インドセブンズは準優勝だったので、この大会は必ず勝ちたかった。またチーム全体の勝ちたいという気持ちが、優勝につながったのだと思う」

ジェイミー・ヘンリー

「決勝ではシンビンで一時的退出となり残念だったが、それ以外はミスをしないでチームプレーができたと思う。最後は苦しかったが優勝できて嬉しい」

原田季郎

「優勝を目指し、最後勝ちきることができたのは嬉しい。途中出場が多かったがゲームの流れを少しは変えることができたと思う。最後にトライを決めて結果を残せてよかった」

園中良寛

「インドセブンズは悔しい結果だったので、今回は優勝に貢献できてよかった。個人的にはまだまだ成長していなかなければならない」

●11月9日(土) DAY3

HSBCアジアセブンズシリーズ第4戦「シンガポールセブンズ」第1日、男子7人制日本代表は初戦の中華台北戦を31-0、第2戦はタイに54-0で勝利してプールD1位となり、第2日はカップトーナメント準々決勝でマレーシアと対戦します。

試合会場へ出発する前に、試合ジャージーのプレゼンテーションが行われました。「勝つために来た。勝ち以外はいらない。セブンズは何が起こるかわからない。初戦の中華台北戦から自分たちのできることを出し切ろう」と瀬川智広ヘッドコーチは話し、坂井克行キャプテンは「ここには優勝しに来た。これまでサポートしてくれた人たちの分も、みんな身体を張って頑張ろう」と話しました。

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試合ジャージを受け取り決意表明をする橋野

第1戦の中華台北戦は雨の中の試合となりました。試合開始1分に相手ペナルティから素早く仕掛け、ディフェンスの間を抜け出したジェイミー・ヘンリーからパスを受けた坂井が先制のトライを決めました。その後、橋野皓介もトライし前半は12-0で折り返すと、後半3分、7人制日本代表初出場の渡邊昌紀が自陣から約90mを走りきってトライするなどリードを広げ、31-0で中華台北を完封して初戦を勝利しました。
続く第2戦のタイ戦は試合開始からキックオフのボールを連携よく獲得し、早いテンポでボールを動かして得点を重ねます。最終的にはロマノ・レメキの3トライを筆頭に合計8トライを奪い、54-0で2戦連続の失点0で大会第1日を終えました。

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中華台北戦 ランで多くのチャンスを作ったヘンリー
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初戦の先制トライを決めた坂井キャプテン
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身体の強さを発揮した鶴田
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ライン際のトライ 正海
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スピードある走りを見せた原田
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タイ戦で3トライ レメキ
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10日はいよいよ今シーズンのHSBCアジアセブンズシリーズのシリーズチャンピオンを決する大会2日目。日本はカップトーナメント準々決勝でマレーシアと対戦します。

渡邊昌紀

「セブンズは15人制よりさらに一人一人の責任の重さを感じる。自分のトライはリーダーたちのサポートと、スペースを作ってくれた周りのプレーヤーのおかげ。細かいことを何も考えず走りきることができた」

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初めての代表戦でトライを決めた渡邊
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●11月8日(金) DAY2

シンガポール遠征2日目の男子7人制日本代表は、午前中にジムでのウェイトトレーニングからスタート。

試合で必要な「早くて強い力」を出すためのメニューが組まれ、器具や自体重を使ったトレーニングを行いました。定められたメニューが終了した後は各個人の強みを活かすトレーニング。
例えばロマノ・レメキは、試合中のハンドオフを意識した上半身のメニューを追加するなど、選手それぞれ試合に備えて取り組みました。

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セブンズではフォワードを務める小澤

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体幹を意識しながら正しくトレーニング

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上半身をさらに強く レメキ

 午後は坂井克行キャプテンが大会のフォトセッションに参加しました。
地元シンガポール代表のキャプテンや、HSBCアジアセブンズシリーズのシリーズ優勝を争う香港代表のキャプテンと一緒に、翌日大会が行われるグラウンドでフォトセッションは行われました。

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シンガポール代表を中心に 坂井キャプテン

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このシリーズチャンピオンのカップを目指して

 試合を想定して夕方に行われたグラウンドの練習では、6対6や5対7などでアタックとディフェンスを確認。
コミュニケーションを密にし、これまでやってきたポジショニングの確認、スペースにボールを運ぶことの意識を徹底し、大会前最後の練習は終了しました。
「チーム全体で厳しいトレーニングができた。優勝を目指し、初日から日本代表らしいハイテンポのラグビーを見せたい」と瀬川智広ヘッドコーチは話しました。

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プレーごとに円陣でチームトーク

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夕食後にはチームミーティングが行われ、瀬川ヘッドコーチからブレイクダウンのプレー確認や、選手同士でサインプレーの再確認などが行われました。
最後に原田季郎が「準備すべきことは準備できた。優勝して笑顔で日本に帰るためにも、初日しっかり勝ちましょう」と締めて、ミーティングは終了しました。

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チームミーティングで最後の確認

HSBCアジアセブンズシリーズ第4戦「シンガポールセブンズ」、男子7人制日本代表の初戦は対中華台北、現地9日16時15分キックオフです。

坂井克行キャプテン

「アジアチャンピオンになるための、いい準備、練習が最後にできた。後は自分たちのラグビーを信じてやるだけ」

●11月7日(木) DAY1

HSBCアジアセブンズシリーズ第4戦「シンガポールセブンズ」に向けて7人制日本代表は日本を本日出発し、シンガポールに到着しました。

日本の早朝に出発した選手たちは皆元気にシンガポールの空港に降り立ちましたが、到着時の気温は31℃ということもあり、想定していたとはいえ温度差には少し戸惑っている様子。
2日後に始まる大会に向けて、コンディションの維持と環境への適応が重要です。

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出発前の東京では長袖の選手たちも…

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シンガポールでは半袖に

ホテルに到着後、早速練習グラウンドで選手たちはボールを使ったゲームや7対4、最後にキックオフやラインアウトなどセットプレーのユニットトレーニングを行いました。ウォーミングアップでは、選手たちの身体から大量の汗が流れ出ました。

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ウォーミングアップでは.笑顔も

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移動後の身体をほぐします

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高温下 大量の汗が

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試合の時間帯も考慮したポジショニング キックオフキャッチの練習

瀬川智広ヘッドコーチは「我々は勝つためにここに来た。クオリティーを下げることなく、しっかり取り組もう」と選手に声をかけ、チーム最年長唯一の30代、そして2006年アジア競技大会の7人制ラグビー金メダリストでもある鈴木貴士は「暑さはイメージの通り。移動初日はやはりしんどい。ただ暑い暑いと言っていられないし、目標はシンガポールセブンズで勝ってアジアセブンズシリーズ総合優勝することしかない。明日からコンディションを戻して、大会に向けて準備したい」とトレーニング後に話しました。

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ベテラン鈴木貴士

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プールリカバリーで身体をクールダウン

今日のトレーニングでは、地元クラブチームでラグビーをプレーしているナキッブ君10歳が荷物運びなどをお手伝いしてくれました。
ポジションはフッカーという彼は早速日本代表のメンバーの人気者です。

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ナキッブ君を中心に記念撮影