早稲田大学 48-18 京都産業大学【セカンドステージ 2013年12月15日(日) /愛知県・名古屋市瑞穂公園ラグビー場 】 冬の寒空の下、早稲田のキックオフでゲーム開始。序盤から早稲田は積極的に自陣から展開。それに対して京都産業はよく前に出るディフェンスで応酬する。均衡が破れたのは6分。早稲田は連続攻撃から15番藤田がトライをし、この試合最初の得点をあげる。早稲田はここからさらに積極的に展開をするが、強風もあってミスが目立つ。そのミスを京都産業がうまくつき、PGを2つ返して点差を詰める。ここからさらに京都産業の前へ出るディフェンスが目立つようになるが、早稲田も22分にFWの縦突破の連続からトライをあげ突き放しにかかる。しかし、京都産業もここから積極的に連続攻撃を仕掛け、29分に待望のトライをあげこの試合始めてリードを奪う。このまま前半終了かと思われた39分、早稲田はゴール前のラインアウトからモールを押し込んでトライをあげ、17-13の早稲田リードで前半終了。 後半は、開始早々京都産業がキックオフから連続攻撃をし、最後は4番小川が右中間にトライをあげ、再逆転。ここから早稲田の攻撃がテンポアップし、何度も京都産業ゴール前に攻め込むが、京都産業もしつこく激しいディフェンスでゴールを割らせない。しかし14分、早稲田がラインアウトからモールを押し込んでトライをあげ再々逆転をすると、少しずつ京都産業のディフェンスが甘くなっていき、そこを早稲田がついて4トライを追加。最終スコアは48-18と大差がついたが、京都産業のひたむきなタックルとそれに対する早稲田の多彩な攻撃が見られ、お互いの強みを出し切った好ゲームであった。 (大林直之・名倉康平) photos by RJP Kenji Demura 早稲田大学の後藤監督と垣永キャプテン photo by RJP Kenji Demura 早稲田大学 ○後藤禎和監督 「前半風下でしたが、積極的にボールを回しました。京産大のデイフェンスに押され、ミスを連発してしまいました。後半の中盤からはリズムよく攻撃できたことは評価できます。しかし反省点の多い試合でした」 ──今日の試合の反省点は? 「もう一度ラグビーの根本的な部分を見直したい。しっかりと反省していい準備をして来週の試合に望みたいです」 ──相手のディフェンスはどうでしたか? 「元木さんがコーチになり、激しくくることは想定済みでした。アグレッシブなディフェンスでした」 ──京産大のスクラムはどうでしたか? 「私自身も学生時代に京産大とはスクラムを組みました。伝統的にスクラムは強いチームですのでやはり強いと感じました」 ○垣永真之介キャプテン 「前半風下でしたが、アグレッシブに攻撃しました。相手のプレッシャーを受けてミスを連発してしまいました。反省点が多い試合でした」 ──後半相手にトライを取られたときはどのような声をかけましたか? 「もう一度早稲田のラグビーをしよう。落ち着いて攻めようと声をかけました」 ──京産大のスクラムはどうでしたか? 「とてもまとまりのあるスクラムで、すごくプレッシャーを受けました。すごく強かったです」 photos by RJP Kenji Demura 京都産業大学の大西監督と三原キャプテン photo by RJP Kenji Demura 京都産業大学 ○大西健監督 「本日はありがとうございました。 勝つつもりで望みました。前半から後半の序盤までは狙い通りでしたが、ミスで自滅してしまい、早稲田につけ込まれてしまいました。さすが早稲田でした」 ──本日の試合の敗因は? 「キックミス、ラインアウトミス、ミスが全てです。早稲田のモールにやられてしまいました」 ──元木ヘッドコーチが指導されてチームに変わった点は? 「ファイティングスピリットがついた。戦う集団になれたのは元木コーチのおかげです。コンタクト練習が増えたので、ディフェンスがよくなった」 ○三原亮太キャプテン 「前半から後半の最初にかけては勝てると思いました。自分たちのミスからリズムを崩し、早稲田のスピードのあるラグビーにやられてしまいました」 ──早稲田はどんなチームでしたか? 「FW・BKが一体となり、少ない人数で球出し、スピードのあるラグビーをしてくるチームでした」 ──京産大が通用した所は? 「ディフェンスでは前によく出ることができた。FWの早いランナーを止めることができなかった」