マッチリポート 「第63回 全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会」
東京学芸大学 26-0 信州大学
【準決勝 2015年1月4日(日)/愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】
準決勝進出4チームのうち3チームが国立大学となった今大会。国立大学同士の対決は、信州大学のキックオフで始まった。
風下の東京学芸大学は、自陣からボールを回し相手陣深く攻め込むが、信州大学の必死のディフェンスに阻まれ、たまらずオーバー・ザ・トップ。
一進一退の攻防が続き、信州大学のミスからスクラム、左へ展開し、東京学芸大学11番猪狩がトライしそうになるものの、信州大学ディフェンスに阻まれインゴールノックオン。
しかし、そのスクラムで信州大学がコラプシング、東京学芸大学がペナルティーキックより攻めて、前半14分、8番保坂が左中間にトライ、5-0。
前半22分、信州大学が相手陣22m付近ラインアウトより左に展開し、15番浮津があと5mまで攻め込んだが、ターンオーバーされる。
信州大学はFWで攻めようとするが、なかなか攻め込めず数多くターンオーバーされる。一方、東京学芸大学もターンオーバーより攻めるが、ミスが起き、攻められない。
前半終了間際、東京学芸大学がスクラムをターンオーバーし、キックしたボールを信州大学15番浮津がノックオン、東京学芸大学10番山崎がこぼれ球を拾い、14番谷口が50mを走り切り右中間トライ、12番篠原がコンバージョン成功し、前半12-0で折り返す。

後半、風上に立ったはずの東京学芸大学だが、一瞬風向きが変わりキック合戦となり、更にお互いハンドリングエラーが多く、なかなか攻め切れない。
後半15分、ハイパントキックのボールをキャッチしに行った信州大学9番夏目が危険なタックルでシンビン。
人数の少なくなった信州大学が必死にディフェンスするも、後半19分、東京学芸大学がゴール前ラックより左に展開し10番山崎が左中間トライ、12番篠原コンバージョン成功で19-0。
後半22分、東京学芸大学が攻め込み、最後は大きく右に展開し22番池谷が右中間トライ、12番篠原のコンバージョンも決まる。
後半31分、東京学芸大学12番篠原がハイタックルでシンビンになるも、選手を5名入れ替え、その後お互いに得点できず、26-0で東京学芸大学が2年連続決勝へ進出した。

(志水慎治)