大会スケジュール

3月の昇格大会もにらみ世界トップにチャレンジ
プール戦はアルゼンチン、フィジー、カナダと対戦

12月4、5日、アラブ首長国連邦のドバイでHSBCワールドラグビーセブンズシリーズ 2015-2016 第1戦 ドバイ大会が行われる。

再びチームを引っ張ることになった坂井主将をはじめ経験豊富なメンバーも

再びチームを引っ張ることになった坂井主将をはじめ経験豊富なメンバーも
photo by Kenji Demura

昨シーズン、コアチームの一角として全9大会に参加した日本だが、シーズン総合成績でコアチーム中の最下位となり、再びコアチームから脱落。
今回は11月のオリンピック予選でアジア代表としての出場権を獲得したことにより、16番目の招待チームとして出場することになった。

「我々にとっては、大きなイベントが2つ控えている。4月の昇格大会とオリンピック。
昇格大会のレギュレーションは通常のワールドラグビーの出場資格と同じで、日本パスポートのない選手でも出場できる。代表資格のある選手の層を厚くしていかないといけない」
瀬川智広ヘッドコーチがそう説明するように、11月7、8日に香港で行われた「7人制ラグビーアジア予選」とは、全く異なると言っていいメンバー構成でドバイ大会に臨むことになる。
1ヵ月前に香港でプレーした選手のうち、今大会もメンバー入りしているのは、坂井克行、トゥキリ ロテ ダウラアコ、大島佐利、後藤駿弥の4人。小澤大は香港への遠征メンバーではあったが登録メンバーからは外れていた。

「15人制との兼ね合いもあって、メンバーが揃うのは昇格大会まで、あるいはアジア大会まで、そしてオリンピック予選までというのを何年も繰り返している」(瀬川HC)というのが男子セブンズ日本代表の現実だったりするが、今回もトップリーグ真っ只中ということもあり、8ヵ月後に控えるリオデジャネイロ五輪を見据えたメンバー構成とはならなかった。
ただし、その一方で瀬川HCも認めるように、来年3月に予定されているワールドシリーズの昇格大会に向けては楽しみなメンバーが揃ったのは事実だ。

「去年の昇格大会でもメンバーだったが、トップリーグのチーム(NTTドコモ)で規律の部分を身につけたし、ラグビーの理解度が上がった。日本でプレーする選手の中でもトップクラスのウィングスキル。いい攻撃オプションになる」と瀬川HCが評価するジョセファ・リリダムをはじめ、実績十分のジェイミー・ヘンリー、高いポテンシャルを感じさせるアマナキ・ロトアヘアといった海外出身の選手たちが、どんなプレーを見せるかは昇格大会を睨んで見た場合、大きな意味を持つことは間違いないところだ。

攻守に圧倒的な仕事人ぶりを見せるトゥキリの存在は大きい

攻守に圧倒的な仕事人ぶりを見せるトゥキリの存在は大きい
photo by Kenji Demura

「ディフェンス、タックルの部分で
どれだけ通用するか」(坂井主将)

1年ぶりに戻ってきたドバイセブンズのプール戦で日本が対戦するのは、アルゼンチン(4日09:22=日本時間14:22)、フィジー(同12:00=日本時間17:00)、カナダ(同18:06=日本時間5日23:06、以上対戦順)。

「アルゼンチンは随分メンバーが変わっていて、判断しにくい部分もあるが、1人1人がコミットしてくる。チームではなく個でくるイメージ。相性のいい相手でもあるので、初戦で勢いに乗りたい。
フィジーに対してはセットプレーがうまくいかないと、ディフェンスが難しくなる。まずは、セットを安定させて、我慢強く止め続ける。
カナダはフィジカルなチームなので一発で止められるか」
瀬川HCはプール戦での戦い方をそう語る。

「特にディフェンス、タックルの部分で世界に対してどれだけ通用するか。自分たちの世界での立ち位置を確認する」(坂井ツアーキャプテン)
3月の昇格大会をにらみながら、再び世界での戦いをスタートさせることになる。

text by Kenji Demura

桑水流主将不在の中、セットプレー安定など、後藤にかかる期待は大きい

桑水流主将不在の中、セットプレー安定など、後藤にかかる期待は大きい
photo by Kenji Demura

3月の昇格大会をにらんだポテンシャルを感じさせるメンバーも揃った

3月の昇格大会をにらんだポテンシャルを感じさせるメンバーも揃った
photo by Kenji Demura