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大学選手権セカンドステージ プールB、すでにファイナルステージ出場を決めた東海大学と早稲田大学との対戦。東海大学がこのままの三戦全勝とするのか、早稲田大学が意地を見せて勝利するのか、江戸川陸上競技場は両校の応援で観客は満員となった。

前半12分、東海大学が強力フォワードでモールアタックを繰返し、8番アタアタがトライ (ゴール成功)し先制(7-0)した。15分、早稲田大学15番の藤田が2回目のハイタックルでシンビン(危険なプレーの繰り返し)となる。17分、東海大学が敵陣左側ゴール前5mのラインアウトよりのモールアタックから右へ展開、10番野口のキックパスを14番近藤がキャッチし数的優位を生かしトライ(ゴール成功)し14-0とした。21分、敵陣に攻め込んだ早稲田大学が22mラインを入ったところのほぼゴール正面でペナルティーを獲得、10番横山がペナルティーゴール成功し14-3となる。
26分、東海大学は敵陣22m付近からグランドを右から左へ大きく使って展開し11番石井がトライ(ゴール成功)し21-3となる。早稲田大学は敵陣でアタックを繰り返すも22m ラインをなかなか越えることができず、2度のペナルティーによりキックで自陣ゴール前10m まで戻される。また、東海大学も敵陣22m 内でアタックを繰り返しゴール前5m まで迫るも、ペナル ティーによりキックで22m まで戻される等、両校の攻防が続く中、38分に早稲田大学がラインアウトより展開しハーフラインを越えて敵陣にはいったところでのタックル後のラックからのこぼれ球を東海大学の9番湯本が拾い上げ、そのまま早稲田大学のタックルをかわして走りきって左中間にトライ(ゴール不成功)し26-3で前半終了。

後半開始3分、早稲田大学がフォワード・バックス一体となったアタックで東海大学ゴールに迫り、15番藤田がインゴールに持ち込むもグラウンディングできず、左側スクラムから右へ大きく展開し14番本田が右隅にトライ(ゴール不成功)し26-8となる。6分、東海大学は早稲田大学に攻め込まれるもターンオーバーし、自陣10m ライン付近でボールをもらった14番近藤が右側ライン沿いに駆け上がりゴールポスト裏に回り込んでトライ(ゴール成功)し33-8とした。13分、東海大学は敵陣22mラインを越えたところでのラックのターンオーバーから13番池田が左中間にトライ(ゴール不成功)し38-8とした。17分、東海大学は敵陣右側10mラインでのラインアウトから左へ展開、11番石井が左側タッチライン沿いを駆け上がりディフェンス3人を振り切り左隅にトライ(ゴール不成功)し43-8となる。21分、今度も東海大学は敵陣右側10mライン付近でのラインアウトから左へ展開、一旦ラックになるもまた左へ展開し、ハーフライン付近でパスを受けた15番野口がデェフェンス2人を抜き去り 左中間にトライ(ゴール不成功)し48-8とした。
その後、早稲田大学陣での両校の攻防が続き、残り時間10分ほどとなったところで、早稲田大学ゴール間際で東海大学のピックアンドゴーのアタックが約5分続くも、早稲田大学が 凌ぎきった。ロスタイムに入り、東海大学陣22mラインを挟んで早稲田大学はアタックを、東海大学はディフェンスを、両校意地をかけて繰り広げ、43分に早稲田大学15番藤田が 左中間に飛び込みトライ(ゴール成功)して一本返し48-15とし試合終了となった。

早稲田大学は最後に意地を見せたものの、東海大学に重圧をかけられ自分たちのラグビーをさせてもらえなかった。ディフェンスをはじめとして色々と課題が認識されていると思う。
来シーズンに向けてこの課題を克服し、来年も大学選手権に戻ってくることを願う。勝利した東海大学はファイナルステージで明治大学と対戦する。春と夏の対戦では勝利しているが、油断することなく準備し勝利を目指し、クオリティーの高いゲームを期待する。

(文責:佐藤 卓)