男子セブンズ日本代表「HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ 2015-2016 第4戦オーストラリア大会」プレビュー｜日本ラグビーフットボール協会

プール戦はイングランド、アメリカ、ウェールズと
再びディフェンスにフォーカスして上位進出を狙う

２月６、７日、オーストラリアのシドニーでHSBCワールドラグビーセブンズシリーズ 2015-2016 第４戦が行われる。

昨季のセブンズシリーズの総合成績で15コアチーム中15位となり、2015−2016シーズンに関してはコアチームとして参戦する権利を失った男子セブンズ日本代表だが、昨年11月に香港で行われたアジア予選でリオデジャネイロオリンピック出場を獲得したこともあって、今季の同シリーズでは第１戦のドバイ、第３戦のニュージーランド（ウェリントン）に続いて豪州大会が早くも３大会目の出場。

昨年までのゴールドコーストから場所を移行したシドニーのANZスタジアムでイングランド、アメリカ、ウェールズとプール戦（プールD）を戦う。

1月30、31日に行われたニュージーランド大会に続いて２週連続での出場となるオーストラリア大会だが、トップリーグ順位決定トーナメント（LIXIL CUP2016）最終節（１月23、24日）、同入替戦（１月30日）、日本選手権（１月31日）など、国内シーズンのクライマックスと重なったこともあって「トップリーグの中で終了したチームから選んでいかざるをえない」（男子セブンズ代表・瀬川智広ヘッドコーチ）という状況となり、前週とは大きく異なるメンバー構成で臨むことになる。

すでに、今年８月に控えるリオデジャネイロオリンピックに向けたスコッドが発表されているが、計19名（ジェイミー・ヘンリー、アマナキ・ロトアヘアの外国籍選手も含めると計21名）の選手たちを、今遠征に関して「２大会参加」、「ニュージーランド大会に参加」、「オーストラリア大会参加」、「参加なし」に分類すると、以下のようになる。

＜２大会参加＞

副島亀里ララボウラティアナラ、小澤大、大島佐利、坂井克行、橋野皓介、トゥキリロテ、レメキロマノラヴァ

＜ニュージーランド大会参加＞

後藤駿弥、彦坂匡克、ジェイミー・ヘンリー、アマナキ・ロトアヘア、合谷和弘

＜オーストラリア大会参加＞

山田章仁、豊島翔平、後藤輝也、松井千士、鶴ヶ﨑好昭（※スコッド外からの追加招集）

＜参加なし＞

羽野一志、福岡堅樹、藤田慶和、安井龍太、桑水流裕策

前述のとおり、国内シーズンのクライマックスとスケジュールが重なったこともあり、「準備が難しい」（瀬川HC）と言わざるを得ない状況だったニュージーランド大会は以下のような試合結果で終わった。

●7—45　対フィジー
●14−31　対アルゼンチン
●28—33　対ウェールズ
○19−14　対フランス
●26—31　対スコットランド

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世界の強豪を２トライ以内に抑える戦いに臨む（写真は坂井克行）
photo by Kenji Demura

RWC2015メンバーから山田も合流
相手を２トライ以内に抑える戦いを

リオデジャネイロオリンピックへ向けた計７ヶ月の強化期間の第１歩ということもり、「ディフェンスにフォーカス」（瀬川HC）して臨んだニュージーランド大会だったが、１試合平均失点が30という厳しい試合が続いた。

「世界で勝つには２トライ以内に失点を抑えなくてはいけないと言われていたのに、これでは勝てない」（坂井克行ツアーキャプテン）

当然ながら、オーストラリア大会でも「引き続きディフェンスにフォーカスして、チームを強化する」（瀬川HC）方向性での世界との戦いとなる。

豪州で合流する選手に関して、瀬川HCは以下のように期待感を語る。
「山田に関してはHOで使っていきたい。チームを奮い立たせるような勝負強さでトライを取ってもらうことを期待。松井はスピードを繰り返す力がチームで一番ある」

初戦で対戦するイングランドは今季の総合ランキングで現在４位。ドバイ大会ではカップ準優勝を果たしている。
２戦目の対戦相手のアメリカも同６位ながら、やはりドバイ大会ではニュージーランドを倒して３位入り。
プール戦最後に当たるウェールズは現在13位と下位に沈み、ニュージーランド大会のプール戦で日本は悔しい逆転負け（28—33）を喫した相手。
イングランド、アメリカと比べると一発で取り切るアスリート能力では劣るのは事実で、日本は確実にリベンジを果たしたいところだ。

text by Kenji Demura

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