11月19日(土)にウェールズ・カーディフで行われた「ラグビー日本代表 リポビタンDツアー2016」第2戦 対ウェールズ代表戦の試合後ヘッドコーチ、ゲームキャプテンらのコメントを以下の通りお知らせいたします。

(ギャラリーはこちら

 

■ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ

「ウェールズ代表にプレッシャーをかけることができていたと思う。我々は他のチームと比べ、特殊なゲームプランを持っている。自陣を含めどこからでも仕掛けること。そうすると相手のディフェンスに混乱が生まれ、混乱の中でプレッシャーが生まれる。自分たちにもプレッシャーがかかる、負担の大きい展開だが、そこで必要なのはリーダーがチームを引っ張ること。そこは立川がしっかりやってくれたと思う。

先週のジョージア代表戦では、スクラムはプレッシャーを受けて劣勢になっていた。今回も同様にプレッシャーがかかってしまったが、それは取り組みや意気込みが足りない訳ではなく経験値が足りないだけ。テストマッチでしっかりと戦っていくためにはセットプレーが安定していないといけない。選手たちはセットプレーが劣勢になるという中でも、自分たちのゲームプランを信じて遂行しきったと思う。

昨年のラグビーワールドカップ2015に出場した選手のうち多くの選手が今回出場しておらず、残念なところはあるが、それを払拭できるような新しいチームが作れたと思う。アルゼンチン代表戦では大敗してしまったが、そこから一週間で立て直してジョージア代表戦で勝利し、今日カーディフでこのようなパフォーマンスを見せることができたのは非常に嬉しく思う」

 

■立川理道キャプテン(ゲームキャプテン)

「試合を通して、相手にプレッシャーをかけることができた。それは、スコアを大きく離されることがなかったところにも表れていると思う。自分たちの攻撃したいエリアでアタックができていなかったので、最後に勝ちきれなかった。そういった点においては、ディシプリン(規律)も含めて反省点も残ったが、全体的には自分たちのやろうとしていることができたと思う。

すばらしい環境の中ですばらしいチームと対戦できたという、この経験はこの先生きていくと思う。若いチームなので、この経験を今後につなげていかないと意味のない試合になってしまう。7万人を超える観衆の中でこのようなパフォーマンスができたということは自信にしてもいいと思う。舞い上がらずに自分たちを見つめ直して、次の試合につなげていきたい」

 

 

■堀江翔太キャプテン

「あと少し、というところで勝てなかったところが、自分たちに伸びしろがある部分であり、もっと経験を積まなくてはならない部分であると思う。そこはポジティブにとらえて、次の試合に向けて修正し、次もいい試合ができればと思う。選手一人一人の意識も高く、試合を重ねるごとにそれぞれが何をしなければいけないのか、自分の役割が何なのかが明確になってきている。それを遂行すれば結果が出る、ということを選手も感じてきていると思うので、そこの部分をさらに詰めていきたい」

 

■田村優選手

「このような結果となり、また自身としてはキックも外してしまい、悔しい。ただ、力はついている。(チームは)一週間ごとによくなっているので、このままいければと思う。チームの状態はいい。選手は皆頑張っているし、細かいことをもっと詰めていけば、もっとよくなる」

 

■福岡堅樹選手

「ここまで接戦に持ち込めたのに、最後に勝ちきれなかったのは悔しい。1トライ取ることはできたが、個人的にまだまだ改善すべき点はあるので、一つ一つ成長していきたい。チームはいい方向に向かっているので、これを継続して、次の試合でまた成長を見せたいと思う。(2試合連続のトライは)どちらも内側からいい形でつないでくれたのを最後に持って行っただけなので、味方に感謝している。次の試合も、もし出場できたら必ずトライを狙っていきたい」

 

■山田章仁選手

「大きなスタジアムで、スタジアムを埋める満員の観客の前で試合ができて幸せだった。(トライは)チームがディフェンスで相手にいいプレッシャーをかけてくれて、最後は落ちたボールを拾って走っただけなので、皆に感謝している。試合には勝てなかったが、最初の遠征ということでいい部分と悪い部分が見えてきており、非常に充実している。残り一試合、勝って日本に帰りたい」

 

■アマナキ・ロトアヘア選手

「マフィ(アマナキ・レレイ・マフィ)からのオフロードパスと、いいサポートのおかげでトライができた。自分にとって、日本代表として初めてのトライで、また応援してくれた日本のファンのためにも、トライを取れて嬉しい。負けたくないという気持ちが、同点のトライにつながったのだと思う。あと一試合、ミスを直しいい準備をしてフィジー代表に勝利したい」