競技規則につきまして、ワールドラグビーよりこのほど、下記の通りルーリングに関する通達が出されました。日本協会でもこれを受け、ここに通知いたします。
関係者各位へ周知徹底いただけますようよろしく願い申し上げます。


イングランドラグビー協会は、世界的試験実施ルールにおけるタッチの定義(第19条)への変更がデッドボールラインにもあてはまるのかどうかについて、競技規則の明確化を要請する。あてはまらない場合は、以下のような状況において著しい相違が生じると思われる:

  1. 試合再開の方法は、足がタッチインゴールラインを越えているプレーヤーがボールを拾い上げたかどうか、あるいは、プレーヤーの足がデッドボールラインを越えていたかどうかによる場合がある。
  1. プレーヤーによってボールが競技区域に戻された後にボールがデッドになったかどうかは、ボールがタッチインゴールライン、あるいは、デッドボールラインを越えていたかどうかによる場合がある。異なる結果が、トライが与えられるケースとそうでないケースを生み出すおそれがある。

南半球においては世界的試験実施ルールが2017年1月1日から施行されるため、本件は緊急性を伴う。

ラグビー委員会の指定メンバーによるルーリング:

世界的試験実施ルールにおけるタッチの定義 (第19条)への変更はデッドボールラインにもあてはまるものであり、また、ゴールラインにもあてはまる。さらに、ここで留意すべきは、ボールが動いていたか静止していたかはもはや関係がないことである。以下の3つの映像が参考になると思われる:

  • https://youtu.be/TSCC9iHV7cM = トライ
  • https://youtu.be/Qh2ABCXf1Z8 = 新たな決定 – 蹴った側のチームがボールをインゴールに持ち込んだため、ボールが最初に蹴られた地点に戻って行うスクラムではなく22メートルライン地点でのドロップアウト。
  • http://laws.worldrugby.org/?law=22 = 左記リンクから競技規則9(c)の映像を参照。新たな決定 – 22メートル地点でのドロップアウトではなく、5メートルスクラムで、攻撃側がボールを投入する。

このルーリングは、世界的実施試験ルールに合わせ、南半球では2017年1月1日より、北半球では2017年7月1日より施行される。