公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(JRFU)は、「Impact Beyond 2019」※1及び「アジアンスクラムプロジェクト」※2の一環として、2月2日(金)、3日(土)の2日間にわたりタイ王国ムックダーハーン県にてタイ及びラオスの選手ならびにコーチを対象としたラグビークリニックやラグビー大会等を開催いたします。
 
 今回は初めて隣国ラオスからも参加者を迎えてタイ東北部(ムックダーハーン県)で開催し、より多くの子ども達にスポーツの価値や楽しさを伝えるとともに、コーチングクリニックによる指導者育成等を通じて日本人コーチとの交流を深めることを目指します。
ラグビー元日本代表向山昌利氏のほか、女子ラグビーワールドカップ2017アイルランド大会に女子日本代表として出場した南早紀選手、三村亜生選手も参加し、経験をいかした選手・指導者養成を行います。
【選手プロフィール】
・向山昌利(むこうやま まさとし) 流通経済大学准教授(日本代表キャップ6、同志社大学⇒ワールド⇒NEC)
・南早紀(みなみ さき) 日本体育大学ラグビー部女子所属(福岡県立筑紫高校出身)
・三村亜生(みむら あおい) YOKOHMA TKM所属(山梨学院大学出身)

 

 この事業は2019年ラグビーワールドカップの開催国として、アジアにおけるラグビー普及及び競技力向上を目的に日本スポーツ振興センター(JSC)※3が取り組む「スポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)※4」プログラムとして実施してまいりました。
 JSCとJRFUはSFTの趣旨のもと「競技団体によるスポーツ国際貢献・交流プログラム」の実施について合意し、一昨年度(タイ・バンコク)及び昨年度(タイ・ナーン県)と2回にわたりキッズラグビーの交流やラグビークリニック等の取り組みを実施しました。
 この2回の取り組みを通じ、JRFUが保有するラグビーの価値に関するコンテンツとJSCが有するスポーツ科学のコンテンツを融合した国際貢献・交流イベントのパッケージ化を完了したことから、今後の展開を見据え、より効率的、効果的に実施するため、このたび再委託事業として実施します。

 

■実施概要 

開 催 日:2018年2月2日(金)、3日(土)

開催場所:タイ王国・ムックダーハーン県

会場名:Mukdahan School

住所:147 Phitak Phanom Road, Tambon Mukdahan, Amphoe Mueang, Mukdahan Province 49000

 
スケジュール ※時間は現地時間

2月2日(金)  9:30~12:00  :コーチングクリニック

       「日本のラグビー精神を伝える講話」

       13:30~16:00  :ラグビークリニック

2月3日(土)  9:30~12:00  :タッチフット大会

       14:00~17:00  :ラグビートレーニング

       17:30    :閉会式

 

■プログラム内容 
・コーチングクリニック

現地の体育教師及びラグビーコーチら約40人を対象に、指導者講習を実施。

「No side」「One for all, all for one」といった日本のラグビー精神を伝え、ラグビーの価値を伝える。

・ラグビークリニック

ムックダーハーン県及びラオスの生徒(12歳~16歳、初心者)約160人とラグビーコーチら40名を対象に、ラグビークリニックを実施。

・タッチフット大会

ムックダーハーン県及びラオスの生徒(12歳~16歳、初心者)約160人が参加するタッチフット大会を実施。

・ラグビートレーニング

ムックダーハーン県の高校ラグビーチームにラグビーのトレーニングを実施。

 

※1 Impact Beyond 2019とは

ワールドラグビー、アジアラグビー、日本ラグビーフットボール協会の三者のパートナーシップによる、アジア初開催となるラグビーワールドカップ2019日本大会のためのレガシープログラム。

以下の4つの主要ポイントに重点を置き、各協会がラグビーへの参加者の拡大を図り、持続可能なビジネスモデルの育成を可能にするもの。

1. GROWING THE GAME IN JAPAN(日本におけるラグビー振興)

2. GROWING THE GAME IN ASIA(アジアにおけるラグビー振興)

3. GROWING BROADCASTING IN ASIA(アジアにおける放送網の拡大)

4. GROWING THE GAME GLOBALLY(世界におけるラグビー振興)


※2 アジアンスクラムプロジェクトとは

ラグビーワールドカップ2019日本大会の開催国としての理念「アジアのためのラグビーワールドカップ」の実現と、アジアラグビー発展のため、日本ラグビーフットボール協会が2011年より取り組む活動。

 

※3 日本スポーツ振興センターとは

我が国におけるスポーツの推進のための中心的な役割を果たす独立行政法人。

 

※4 スポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)とは

    ・東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催国として、2014年から2020年までの7年間で、開発途上国をはじめとする100カ国以上の国において、1,000万人以上を対象に、世界のよりよい未来のために、未来を担う若者をはじめ、あらゆる世代の人々にスポーツの価値とオリンピック・パラリンピック・ムーブメントを広げていく取組。外務省とスポーツ庁が連携し日本国政府が主導するプログラム。

    ・このプログラムを、日本国政府として着実に実施していくことは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた我が国の国際公約の一つ。

    ・行政機関、関係団体、大学等が保有している知見の交換、各機関の連携協力を促進し、国際社会にスポーツの価値とオリンピック・パラリンピック・ムーブメントを広げていくことを目的に、スポーツ・フォー・トゥモロー・コンソーシアム(SFTC)を形成している。

    以上