競技規則につきまして、ワールドラグビーよりこのほど、下記の通りルーリングに関する通達が出されました。
日本協会でもこれを受け、ここに通知いたします。
関係者各位へ周知徹底いただけますようよろしく願い申し上げます。


オーストラリアラグビー協会は、競技規則第15条-ラックに関するルール改正 (2018年1月~の試験実施)について、解釈の明確化を要請する:

本書は、ワールドラグビー競技規則第16条の試験実施ルール(ラックのルール改正、2018年1月1日現在では競技規則第15条)にまつわるオーストラリア協会による解釈の明確化の要請に関する、ワールドラグビーとオーストラリアラグビー協会のゼネラルカウンシルであるパトリック・アイヤーズ氏との間の最近のやりとりについて照会するものである:
ラックは、少なくとも一人のプレーヤー(タックルされたプレーヤー、タックラー)が、両足で地面にあるボールをまたがって立つことで開始される。この時点で、オフサイドラインが形成される。両足で立ったプレーヤーは、すぐに行う限り、ボールを拾うことが許される。敵のプレーヤーが到着した瞬間、手の使用はできなくなる

オーストラリアラグビー協会は、ここで特に、一人目のアライビングプレーヤーがボールの上に立ったときにオフサイドラインが形成される競技規則条文は、「タックル時にオフサイドラインがない」問題を解決することだけを意図しており、ブレイクダウンにおいてボールが争奪される方法を変更することは意図されていなかったという解釈について、明確化を求める。すなわち:

  • ・防御側のチームの一人目のアライビングプレーヤーは、もしボールを直接手で取りに行くことができるなら、そのようにしてよい。
  • ・(b) そのプレーヤーがボールに近づくにはまず攻撃側のプレーヤーを追い払わなければならない場合、手を使うことはできない。

オーストラリアラグビー協会では、本試験的実施ルールの幅広い理解と各競技における適用の支援するためにも、上記に関するワールドラグビーの正式な解釈の明確化を求める。

ラグビー委員会の指定メンバーによるルーリング:

3つの質問とも、貴協会の推測は正しい、すなわち:

  • 1)一人目のアライビングプレーヤーがボールの上に立ったときにオフサイドラインが形成される競技規則条文は、「タックル時にオフサイドラインがない」問題を解決することだけを意図しており、ブレイクダウンにおいてボールが争奪される方法を変更することは意図されていなかった。
  • 2)防御側のチームの一人目のアライビングプレーヤーは、もしボールを直接手で取りに行くことができるなら、そのようにしてよい。
  • 3)そのプレーヤーがボールに近づくにはまず攻撃側のプレーヤーを追い払わなければならない場合、手を使うことはできない。

追加

15人制ラグビーの競技規則レビューグループ(LRG)が4月16日(月)に招集され、ラックに関する試験実施ルールを正式な競技規則に含めることで同意した。また、以下に記す条文の文言のシンプル化とさらなる論理的化についても同意した:
オフサイドラインは、少なくとも一人のプレーヤーが両足で地面にあるボールをまたがって立ったときに形成される。ラックは、各チームから少なくとも1名ずつのプレーヤーが接触しており、立ったままの状態で、地面にあるボールに被さっていることで形成される。

上記の修正された文言が今回の質問を解決する手助けになることが期待される。