ステップをきる長田智希。テストマッチ初先発の試合への期待は高まる
7月29日、“西の聖地”東大阪市花園ラグビー場で行われるトンガ代表戦。日本の先発メンバー、その12番に長田智希の名がある。NTT ジャパンラグビー リーグワン2022-23の新人賞。先週のサモア代表戦で日本代表初キャップとなった、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチも高い期待を寄せる注目のルーキーだ。
「彼は(7月8日、7月15日の)All Blacks XV戦でもポテンシャルを発揮し、テストマッチ(国際試合)のプレッシャーにも耐えられる可能性を見せてくれました。今回の試合では彼はテストマッチの先発として出場するにふさわしいと思っています。このままパフォーマンスをしっかりと継続してほしいです」(ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ)
チームはここまで3連敗。苦戦の中で、未来につながる鋭い輝きを放った長田はどんなパフォーマンスを先発した試合でも見せるだろうか。
さらに4番には、テストマッチデビューとなったサモア代表戦で先制トライを決めたアマト・ファカタヴァが名を連ねる。日本代表ではロックという自身にとって新しいポジションに挑戦しながらも存在感をしっかりと発揮。花園決戦ではトンガ出身の期待の新鋭が、母国の代表チームに真っ向勝負を挑む。
「彼は新しいポジションで、素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれています。今週のトンガ代表戦は、彼にとっても特別な試合となり、彼自身も対戦をとても楽しみにしています。試合出場が続いていますが、その疲れも見せていません。私としては自信を持って彼を起用しています」(ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ)
対するトンガ代表は元ニュージーランド代表のサレシ(チャールズ)・ピウタウ(来季から静岡ブルーレヴズ)やジョージ・モアラといった元ニュージーランド代表など、ワールドクラスの選手たちを有する強豪。「この試合で勝つことは大きなチャレンジ」とジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチも警戒感を強める。
「今週、私たちは精度の高い練習ができています。トンガ代表のような相手との戦いは、長田たちにとっての大きな経験になると思います」
けがで戦線から離れていたベン・ガンター、テビタ・タタフもこの試合より復活。ベンチに入った。反撃の狼煙が、いま立ち上がる。さあ見せてくれ、勝利という名の希望の光を!
(藤本かずまさ)
トンガ出身のアマト・ファカタヴァにとって、特別な試合になる