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マッチオフィシャル’sトピックス~第12回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会~

“Raise Your Bar!!”

第12回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会のレフリールームに、今年も熱い掛け声が響いた。今年のスローガンは「Raise Your Bar!!」


2025年7月23日から25日までの3日間、聖地・菅平にて第12回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会が開催された。

レフリーは、日本協会および各ブロックから推薦されたメンバーに加え、昨年に引き続き海外からの参加もあった。スリランカ、タイ、カタール、香港、中華台北から計6名が来日し、国内外のレフリーが共にピッチを駆け抜けた。英語と日本語が飛び交うロッカールームは、まさに“ラグビーがつなぐ世界”を体現していた。

大会期間中、レフリーたちは複数の試合を担当し、夜には各グラウンドでのGood & ModifyやCMOとのディスカッションで振り返りを重ねた。グラウンドだけでなく、宿でも学びと成長の連続だった。

“Raise Your Bar!!”というスローガンは、それぞれが自分の課題に向き合い、一段上の自分を目指すための合言葉になっていたように感じます」と、大会を振り返る者もいた。

また、今年もJRFUレフリーS&C奥野コーチによるパフォーマンス向上に関するセッションが行われ、恒例のダボス登山などチームビルディングの機会も豊富だった。


Day3の朝、菅平らしい濃霧が一面を包んだ。視界が数メートル先も見えない中、不安もよぎったが、第一試合が始まる頃には一気に晴れ間が広がり、青空の下、ファイナルに向けて各グラウンドで熱戦が繰り広げられた。
全132試合のラストを飾る決勝の笛を吹いたのは、昨年に続き延原レフリーだった。昨年は現役高校生としての抜擢、今年は大学1年生として、再びその大役を任された。
「いい経験をさせてもらいました。ありがとうございました。」
試合後、多くは語らなかったが、その表情には確かな成長の跡がうかがえた。

大会終了後、帰国した海外レフリーからも、次々と温かなメッセージが寄せられた。

“Thank you again to all the organisers, managers and coaches. It’s been an incredible experience! Japan Rugby is building something great — I look forward to seeing it grow from strength to strength! Hope to see you all again, keep well!”
「主催者の皆様、マネージャー、コーチの皆様、改めて感謝申し上げます。素晴らしい経験となりました!日本ラグビーは素晴らしいものを築き上げています。今後ますます発展していくのを楽しみにしています。また皆様にお会いできるのを楽しみにしています。お元気で!」

“Thank you very much for having me in this tournament. I was impressed by everything, and it was my pleasure to be part of it. Huge thanks to all the Japanese refs, coaches, and management for taking care of us despite language barriers. It was a truly enjoyable tournament. Take care and hope to see you all soon!”
「この大会に参加させていただき、本当にありがとうございました。全てに感動し、参加できて光栄でした。言葉の壁にも関わらず、私たちを温かくサポートしてくださった日本のレフリー、コーチ、そして運営の皆様に心から感謝いたします。本当に楽しい大会でした。お体にお気をつけて、また近いうちにお会いできるのを楽しみにしています!」

言葉や文化の壁を超えて、同じピッチで時間をともにした仲間たち。「Sugadaira」での記憶は、国境を越えてそれぞれの心に深く刻まれた。

標高1000mを超える高原で行われたこの大会では、レフリー、CMO、スタッフがそれぞれの立場で限界に挑み、選手たちと共に全国大会の価値を高めようとしていた。
“Raise Your Bar!!”その言葉の通り、自分自身のバーを上げる意識が、3日間のあらゆる瞬間にあふれていた。

第12回全国高等学校7人制マッチオフィシャルチームは真剣だった。だから、楽しかった。
みんな、またどこかのグラウンドで会おう。
次に出会うそのときは、きっと今より一段高い自分になっているはずだ。


▼参加レフリー

平川哲也 北海道
手束伊吹 岩手県
神村英理 兵庫県
延原梨輝翔 京都府
東村侑真 京都府
清水鳴哲 東京都
村田優作 福岡県
近藤雅喜 三重県
Thomas Ngan 香港チャイナ
Joanna Bezuidenhout カタール
Dechdanai Wongyuen (TOP) タイ
Raveen Alexandar スリランカ
Lin Wei Ming 中華台北
Dilum Deeshana スリランカ(高崎在住)
今飛翔 北海道
櫻田泰憲 秋田県
古橋賢乃亮 茨城県
宮崎裕也 石川県
田島嶺 岐阜県
西峰謙二郎 和歌山県
糸井拓哉 滋賀県
山形壮平 青森県
幸森大樹 宮崎県
岡田翔平 宮崎県
山田築 東京都
不京大也 東京都
山谷亮介 兵庫県
田中康資 兵庫県
細川正義 愛知県
廣瀬大河 宮崎県
阿部智大 福岡県
横川政二 長野県
安田隼 長野県
山野邉卓翔 長野県