公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(会長 岡村正、東京都港区)は、2016年10月31日付けで、男子セブンズ日本代表ヘッドコーチ瀬川智広、および女子セブンズ日本代表ヘッドコーチ浅見敬子の退任を決定しましたので、お知らせします。
リオデジャネイロ五輪のレビューと東京五輪でのメダル獲得を見据えた際に、次のステップを踏み出す必要があると判断し、両名と話し合った結果、退任することになりました。
なお、男子セブンズ日本代表ヘッドコーチの後任は2016年11月1日よりダミアン・カラウナ氏が、女子セブンズ日本代表ヘッドコーチについては当面の間、稲田仁氏がヘッドコーチ代行を務めます。

 

■男子セブンズ日本代表 瀬川 智広 ヘッドコーチ

「2012年4月から2016年8月までの4年5ヶ月にわたり男子セブンズ日本代表のヘッドコーチとして、男子セブンズの強化に携われたことを誇りに思います。
その間、一緒に戦ってくれた選手、スタッフ、いつも応援して下さったサポーターの皆様、そしていつもご支援下さった多くの皆様に感謝を申し上げます。
東京五輪でメダルを獲ることが私の次の目標でした。その意欲のなかで退任を告げられたことは正直残念に思いました。協会が2020年にメダルを獲るために次のステップが必要と判断をしたということだと思います。リオ五輪でメダルを獲得できなかったという結果は真摯に受け止めたいと思います。私の本心は現場に拘りたいという気持ちが強くあり、私の夢は五輪でセブンズ日本代表がメダルを獲ることです。
この情熱は誰よりも持っていると自負しております。まだまだ勉強してチャンスがあれば、またセブンズの現場に戻ってきたいと思います」

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■女子セブンズ日本代表 浅見 敬子 ヘッドコーチ

「2012年よりヘッドコーチの大任を拝し、振り返ることなく、金メダルに向かって走り続けて参りました。リオデジャネイロ五輪の結果は一重に私自身の力不足です。しかし、初めての五輪を経験し、多くの女子ラグビー選手がアスリートに進化したことは、2020年の東京五輪へのベースになったと信じております。この貴重な時を、ラグビーファンの皆様、関係者の皆様はじめ多くの方々に応援して頂きました。心より感謝申し上げます」

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■公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 坂本 典幸 専務理事

「瀬川さん、浅見さんが2012年にセブンズ日本代表ヘッドコーチに就任されて以降、セブンズの強化にご尽力いただき、心より感謝申し上げます。また、本当にお疲れ様でした。男子はリオデジャネイロ五輪で優勝候補のニュージーランド代表に勝利するなど、7人制においても世界を驚かせ、日本ラグビーを世界中に知らしめてくれました。そして4位入賞を果たしてくれたことは、日本ラグビー界の誇りでもあります。選手招集など大変多くのご苦労があったと思いますが、瀬川さんの熱心で一貫した指導が実を結んだ結果だと思っております。
一方、女子の日本代表は、浅見さんが就任当時はアジアで5位だったチームを、アジアナンバーワンのチームにまで引き上げ、ワールドラグビー女子セブンズシリーズのコアチームにも昇格し、そして見事にリオデジャネイロ五輪にも出場してくれました。浅見さんの指導の下、サクラセブンズは世界一のフィットネスを作り、常に世界を見据えて戦ってくれたと思います。世界にサクラセブンズというブランドを築いていただき、男子同様に世界に日本ラグビーの素晴らしさを伝えていただきました。
お二人のヘッドコーチ退任は大変残念ではありますが、瀬川さん、浅見さんの築いていただいた強化方針を礎に、2020年にはメダル獲得を期待しています」