ニュージーランド代表“オールブラックス”と、オーストラリア代表“ワラビーズ。その伝統の定期戦は1931年から「ブレディスローカップ」と呼ばれ、2009年に日本初開催。そのときワラビーズの先発10番を背負っていたのが、代表103キャップを誇るマット・ギタウ。サントリーで2年目を迎えた才能溢れる稀代のプレーメーカーが、「地球最強ラグビー」の見どころを語ってくれた。

――9年ぶりの日本開催となったブレディスローカップの魅力を教えてください。

なによりもブレディスローカップには長い歴史があります。また今回は日本で開催されます。
日本は素晴らしい国です。人びとはフレンドリーで、選手にとって貴重な経験になるでしょう。彼らにオススメしたい日本の食事は焼き肉ですね(笑)。

――ご自身が出場したブレディスローカップで印象的だったシーンは?

初めてハカ(NZマオリ族の伝統舞踊)を目の当たりにしたときです。タナ・ウマンガ(元オールブラックスキャプテン)がハカのリードを務めていて、自分だけを睨んでいるような気がしました。これから激しい試合が始まるのだという感覚に襲われたことを覚えています。

――歴代のブレディスローカップの名試合を挙げるとすると?

2つあります。ひとつ目は、2000年にセカンドローワー(ロック)のジョン・イールズが、決勝ペナルティーゴールを決めて勝った試合です。

ふたつ目は1994年。出身高校(豪・セントエドモンズ高)が私と同じであるジョージ・グレーガンが、トライ目前だった相手のジェフ・ウィルソンにタックルをして、ノックオンを誘って勝った試合です。そのタックルが、私が人生で観た最も印象的なシーンです。

――ワラビーズにとって、オールブラックスはどんな存在なのでしょう?

ベンチマークですね。世界ナンバーワンであるオールブラックスと戦うことによって、いま自分たちがどの位置にいるのかを再確認することができます。

――ワラビーズの脅威になるオールブラックスの選手は?

ひとり挙げるなら、スクラムハーフのアーロン・スミスです。彼がフォワードに指示を出すのですが、彼が良いときはチームのパフォーマンスも素晴らしいです。

――ラグビーを初観戦する方に注目してほしいワラビーズの選手は?

観ていて楽しいのは、カートリー・ビールです。彼が自信をもってプレーしているときは、本当に素晴らしいプレーをします。私も楽しんで観ています。

――あらためて、今回のブレディスローの見どころを教えてください。

自由でオープンなラグビースタイルを観ることができると思います。サポーターも大勢やってくるでしょう。素晴らしい試合になると思います。


10/27(土)横浜・日産スタジアムにて開催されるキヤノンブレディスローカップ。
ラグビーワールドカップ2015イングランド大会の決勝の再現でもある、注目の一戦だ。両代表のプライド、歴史、を懸けたこの戦いを、ラグビーワールドカップ2019日本大会の決勝の舞台ともなる横浜の地で、地球最強ラグビーを見届けよう。

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