参加メンバー・スケジュール ●3月16日(日) DAY10 第13回男子セブンズシニアアカデミーは、鹿児島で最後のグラウンドでのトレーニングを行いました。 午前中はスピードあるランニングをするために必要な股関節回り、臀部を動かすウォーミングアップを行い、4対3、7対7でスペースとポジショニングを意識したアタックの動きを再確認しました。 臀部をしっかり使って足を高く 周りのサポートを意識しながらアタック 午後はタックルスキル、ブレイクダウンスキルを行った後、タックルなしのホールドゲームでアタックディフェンスを行いました。ラインアウトやペナルティーキック時のサインプレーなどセットプレーからのアタックも、これまでのトレーニングよりさらに質を上げるために細かく動きをチェックしました。 タックルスキル 身体をしっかり当てます セットプレーからのアタック 今回のアカデミーをロマノ・レメキ(ホンダヒート)は「いい環境で、いいトレーニングができたと思う。試合形式でアタックディフェンスもでき、選手同士のコミュニケーションもよくなった」と話し、「アカデミーで一緒にトレーニングしたことで、足の速い選手、ステップが得意な選手など他の選手の特徴がわかってきた。これからもっといいプレーができると思う。みんなセブンズファミリー」と、ロテ・トゥキリ(北海道バーバリアンズ)もセブンズの経験が浅い選手たちとも鹿児島でのアカデミーを経てコンビネーションがよくなっていると話しました。 レメキを追うトゥキリ セブンズ日本代表瀬川智広ヘッドコーチは「日本代表が目指すハイテンポでボールを動かすラグビーの戦術理解を深めることを目的としたアカデミーだった。トレーニングの中で、目指すプレーを出来たか出来なかったのかということを選手たちが共通認識できるようになり、基本的戦術の理解は達成することができた。あとはプレーの精度、的確なプレーを選択するためのコミュニケーションを高めたい。今回のアカデミーで多くの鹿児島の方から応援をいただいた。今後、国際大会やオリンピックに向けて良い結果を出す事でその応援に応えたい」と今回のアカデミーについて話しました。 鹿児島最後の円陣 ●3月15日(土) DAY9 第13回男子セブンズシニアアカデミーも残すところあと3日になりました。15日のトレーニングは午前中のみで、室内でウェイトトレーニングとユニットに分かれトレーニングが行われました。 フォワードはラインアウトとキックオフキャッチを繰り返し行い、バックスは相手がペナルティーをした時にアタックで仕掛けるオプション、そしてディフェンスをつけ外側のスペースを意識したアタックの動きを確認しました。 ボールの軌道を見極めて 息を合わせてリフト&キャッチ ウェイトトレーニングで小川をサポートする橋野 サインプレーを合わせるバックス 午後はリカバリーを行い、選手たちは身体を休めました。 地元鹿児島出身桑水流の知人の方から差し入れて頂いた屋久島名産「たんかん」を手にして 終盤となったアカデミー、坂井克行(豊田自動織機シャトルズ)は「13日、14日とトレーニングの後、試合形式の内容を振り返りプレーヤーズミーティングを行ったがスペースにボールを運ぶこと、アタックラインを深くとることなど、改善点についての選手たちの意見は同じで、やりたいラグビーの意識を統一できていると感じた。競争心も出ていていい雰囲気だと思う。世界に勝つという目的のために、もう一段でも二段でも成長していきたい」と、ここまでのアカデミーに手応えを感じているようでした。 ●3月14日(金) DAY8 本日の早朝はホテルの駐車場を使ってトレーニングを行いました。下半身の強化を中心に、各選手たちは与えられたメニューをこなしました。 午前は、選手同士のコミュニケーションを意識したトレーニングを実施。選手たちはお互いに声をかけ合ってトレーニングに励みました。 セブンズシニアアカデミーに参加する選手たちを激励しに、鹿児島出身の桑水流裕策(コカ・コーラウエストレッドスパークス)のお母様や高校時代のラグビー部の原監督がグラウンドまで応援に来てくださいました。 午後のトレーニングが始まる前、坂井克行(豊田自動織機シャトルズ)は円陣で、「セブンズのモットーは『明るく楽しく元気よく』。疲れてくると、頭では分かっていてもグラウンドでそれを体現するのは難しい。疲れていても、明るく楽しんでやりましょう。」と仲間たちを鼓舞しました。 午後のトレーニングは冷たい雨の中、まずはウォーミングアップで身体を温めました。 その後7分間の試合形式を2回。本番と同じように14分間の勝負です。選手たちは本番さながらに集中して試合に取り組みました。 最後にFW陣はスクラムセッションをして本日のトレーニングは終了しました。 ●3月13日(木) DAY7 セブンズシニアアカデミー7日目は鹿児島に入ってから初めての雨天となりました。早朝のウェイトトレーニングからスタート。ラバーバンドやバーベルを使って下半身を集中的に鍛えるトレーニングを行いました。 午前のセッションは雨の中グラウンドで行いました。坂井克行(豊田自動織機シャトルズ)は「雨に関係なく質の高いトレーニングをしよう」とメンバーに声をかけました。 まずはウォーミングアップからスタート。 1対1のプッシュマンでは、レスリングの動きを取り入れています。 次は2グループに分かれてブレイクダウンのトレーニングです。 最後は7対7のアタック・ディフェンスで攻守の動きを確認しました。 午後は雨が止み、時折日が差すまでに天気が回復しました。 スクウェアパスの他、午前と同様にプッシュマンやブレイクダウンのトレーニングを行いました。 後半は試合形式のトレーニングを行いました。 試合終了後は、選手同士握手をしてお互いを讃え合いました。 夜はプレーヤーズミーティングを行い、選手だけでトレーニングを振り返り、翌日以降に向けて意見を出し合いました。 本日からアカデミーに参加した小川高廣(東芝ブレイブルーパス)は「セブンズは初心者なので、残り少ない期間ですが、勉強して帰りたいと思います」とアカデミーへの意気込みを語りました。 ●3月11日(火) DAY5 5日目の男子セブンズシニアアカデミーは、室内でのウェイトトレーニング、ユニットトレーニングが行われました。 ユニットではフォワードはアタック6、ディフェンス4の状況で、スピードを落としてアタック時のボールの動かし方、ポジショニングなどを確認し、ラインアウト。バックスは3対3、そしてキックを使ったオプションを確認しました。 トレーニング後にはもちろんストレッチ 午後は各自マッサージを受けるなどリカバリーに当てられました。 おいしい食事でリラックス 東日本大震災から3年となる3月11日、トレーナールームでマッサージを受けていた坂井克行(豊田自動織機シャトルズ)は、14時46分に静かに黙祷をささげていました。 夕方には、男子セブンズ日本代表瀬川ヘッドコーチが、鹿児島市役所を表敬訪問しました。松木園鹿児島副市長を訪問した瀬川ヘッドコーチは「コンパクトにまとまった練習会場やおいしい食事など、大変いい環境でトレーニングできています。また鹿児島市の多くの方に応援いただいて感謝しています」と謝意を述べ、セブンズの選手やプレーの特徴について熱心に質問されていた松木園副市長からは「これからセブンズにも注目していきたいと思います。合宿の成功を祈念しています」と応援のお言葉を頂きました。 松木園副市長と瀬川ヘッドコーチ 夕食時には、3月11日に24歳の誕生日を迎えたジェイミー・ヘンリー(PSIコストカッツ)、そして先日第1子が誕生したロトアヘアポヒヴァ大和(リコーブラックラムズ)、また、少し前になりますが第10回セブンズシニアアカデミー中の1月20日に誕生日を迎えていたロマノ・レメキのお祝いが行われました。 ケーキでお祝い ヘンリーはアカデミーに参加している大学生たちからプレゼントも贈られ、「こんなお祝いをしてもらったのは初めてでとても嬉しい。また次のトレーニングから100%の力を出して頑張りたい」とコメントしました。 大学生を代表して合谷からヘンリーにプレゼント 明日12日はトレーニングが行われず、終日リカバリーに当てられます。 ●3月10日(月) DAY4 男子セブンズシニアアカデミーの4日目の朝はまずストレッチ、その後グラウンドへの移動前にミーティングが行われ、9日のトレーニングで見られたディフェンス時のポジショニング、状況に応じた判断などの課題がセブンズ日本代表瀬川ヘッドコーチから示されました。 午前中はディフェンス、午後はアタックにフォーカスしたトレーニングが行われました。 鹿児島銀行グラウンドをお借りして行われた10日のトレーニング アタックもディフェンスもいかにスペースを意識し活かせるか キックオフの練習 橋野 キックオフキャッチ この日最後のメニューはレスリングセッション。いわゆる競技のレスリングとは異なりますが、格闘的要素の入ったトレーニングで主に持久力を高めるために行われます。 セブンズの試合と同じように7分、1分の休憩、7分と15分間で行われた、見た目以上に息の上がるこのトレーニングですが、選手同士声を掛け合いながら明るい雰囲気で終了。 握手の状態から 相手の足を取りにいきます 上から体重をかけ下からは足を取りにPG 「セブンズのスキル、理解がほかのメンバーは高いと思う。自分もランニングフィットネスなどレベルアップしたい。楽しくトレーニングできている」と笑顔で話す、セブンズ王国フィジー出身のジョセファ・リリダム(流通経済大学)。ニックネームは「ジョジョ」です。 リリダムと流経大チームメイト合谷(中央)、OB小澤 アカデミー5日目となる11日は、ウェイトトレーニング、ユニットトレーニングを予定しています。 ●3月9日(日) DAY3 男子セブンズシニアアカデミーは3日目を迎えました。 桜島には雪が積もるなど、鹿児島もまだ春の暖かさではありません。 うっすら雪化粧の桜島 9日のアカデミーは早朝のストレッチから始まり、午前午後とグラウンドトレーニングを行いました。オフロードパスなどのパススキル、7対7で午前中はアタックを中心に、午後はタックル、ブレイクダウンスキルなどディフェンスを中心としたラグビートレーニングを行いました。 トレーニング直前にミーティング ボールを使う前にスピードアップのためのセッション セブンズでもブレイクダウンは重要 気温は低くてもアイスバスでクールダウン 午後のトレーニングは2部制で、1部終了後にはセブンズの大会時と同じようにトレーニング会場に残って休息を取り、次に備えました。 ロッカールームで補食などしながら次のトレーニングに備え 追加招集でアカデミーに参加となった山本浩輝(筑波大学)は、トレーニングを終えて「トップスピードで動く時間が長く、運動量が多い。想像以上にきつかった。15人制にはないことを勉強し吸収していくことができると思う。セブンズ日本代表のメンバーになれるよう、頑張りたい」と、意欲をみせていました。 2013年はジュニア・ジャパンでも活躍の山本 全体トレーニング終了後に、タックルやラインアウトなど個人個人で足りないところを補う姿も見られ、選手たちの意識も高まっています。 トレーニング後 小澤にアドバイスをする坂井 レメキとヘンリーも居残りタックルトレーニング 今日から合流の合谷(右) 藤田のステップについていく福岡 8日9日とトレーニングをサポートしてくれた鹿児島大ラグビー部(1列目)の皆さんと ●3月8日(土) DAY2 第13回男子セブンズシニアアカデミー2日目。朝食前のストレッチからスタートです。 朝一番から身体をほぐします 午前中のグラウンドでのトレーニング前には、鹿児島市観光交流部長の山口順一様から今回のアカデミーへの激励と歓迎のお言葉を頂戴しました。 山口観光交流部長(左から2人目)より歓迎のお言葉と差し入れも頂戴しました 午前中は4対4や7対7でディフェンスの動きを確認。そしてブレイクダウンとタックル後の周辺プレーヤーの状況判断に主眼を置いたトレーニングを行いました。「初めての取り組みでも、選手のコミュニケーション能力が高くトレーニングの上ではそれほど問題はなかった。ただこの動きやコミュニケーションを試合の時に精度高くできるかが大切」と坂井克行(豊田自動織機シャトルズ)は話しました。 プレーの激しさと冷静な判断も大切 午前中の最後はフィットネスのセッションで選手たちの息を上げます。 セブンズの基本は「走る」こと ヘンリーとレメキ(右) 午後は7日と同じようにフォワードとバックスに分かれ、ウェイトトレーニングとユニットトレーニングを行いました。 ウォーミングアップの中でもコミュニケーション セブンズではラインアウトスローワーも 藤田 BKユニット タックルスキルトレーニング 夜はミーティングで、主に午前中のトレーニングのレビューを行い、いくつかのプレーの判断、状況によってのディフェンスの考え方について、男子セブンズ日本代表瀬川智広ヘッドコーチから選手への確認と説明がありました。 男子セブンズ学生日本代表として2012年に第5回7人制学生世界選手権に出場し、今季ジャパンラグビー トップリーグでルーキーイヤーながらもリーグ戦10トライ(リーグ3位)を挙げた塚本健太(サントリーサンゴリアス)は「セブンズは久しぶりで戸惑う事もある。15人制であれば、ただ前に出る事だけを考えればいい場面でも、セブンズでは時には後ろに下がることが有効な場合がある。アカデミーはいい雰囲気で周りの選手もいろいろ教えてくれる。セブンズ日本代表を目指して頑張りたい」と、アカデミー2日を終えての感想を話しました。 セブンズ日本代表を目指す 塚本健太 今日から合流の大学生2人 リリダムと山本(右) ●3月7日(金) DAY1 第13回男子セブンズシニアアカデミーが3月7日からスタートしました。 今回アカデミーが行われるのは、鹿児島県鹿児島市です。 今回の合宿地は鹿児島(写真は桜島) 宿泊ホテルスタッフの皆さんに歓迎して頂きました 各地から集合した選手たちは、早速午後からウェイトトレーニング、フォワードとバックスに分かれたユニットトレーニングを行いました。 ウェイトトレーニング ユニットでは、フォワードはラインアウトやキックオフなどセットプレーを。バックスはスピードを落として、アタックの基本的なオプションプレーを一つ一つ確認し、汗を流しました。 フォワード ラインアウト トレーニング後はストレッチ 左から福岡、藤田、塚本 初参加選手にストレッチの洗礼 鹿児島市が出身地の桑水流裕策(コカ・コーラウエストレッドスパークス/鹿児島工業高校出身)は、「地元鹿児島でアカデミーをするのは初めて。地元でセブンズのアカデミーをできるのはとても嬉しい。前回の千葉で行われたセブンズシニアアカデミーは(怪我の影響もあって)他の選手と別メニューだったので、今回は頑張りたい。また、自身のセブンズの経験を他の選手に伝えていい影響を与えることができればと思う」と生まれ故郷で行われるアカデミーに意気込みを新たにしていました。 セブンズの国際大会で経験豊富な桑水流 夜はミーティングが行われ、男子セブンズ日本代表瀬川智広ヘッドコーチは「セブンズではプレーの引き出しをいかに多く持てるか、そしてその場その場の判断で、その引き出しを開けていくことができるかがポイント。一日一日を大切にしていいアカデミーにしてほしい」と話し、アカデミーのフォーカスポイントについて、タックルプレー時の具体的な状況判断、戦術などの説明が行われました。 ワールドセブンズシリーズの映像でプレーチェック 全体ミーティング後に経験豊富な3人(坂井、桑水流、鈴木)がミーティング 第13回男子セブンズシニアアカデミーは17日まで行われます。