国際ラグビーボード(IRB)は、2015-2016年シーズン以降のIRBセブンズワールドシリーズとラグビーワールドカップ・セブンズ2018の開催地に立候補した協会に関するリリースを発行いたしましたので、内容を日本語でお知らせします。リリースの原本に関しましては、IRB公式サイトをご参照下さい。

セブンズ大会への空前の関心度の高さがオリンピックに向けた準備を加速

- 24協会がIRBセブンズワールドシリーズの開催地に立候補
- ラグビーワールドカップ・セブンズには12協会が名乗り
- 記録となる立候補協会数はリオデジャネイロオリンピックに向けてセブンズへの高い評価を証明
- 立候補は全大陸から

国際ラグビーボード(IRB)は、最も新しいオリンピックスポーツであるセブンズ(7人制ラグビー)の全世界的な注目度の高さの現れとして、セブンズ大会の開催に向けてかつてない高い関心が寄せられたことを明らかにした。2月28日の締め切りまでに、24協会が2015-2016年シーズン以降のIRBセブンズワールドシリーズの大会開催地、12協会がラグビーワールドカップ・セブンズ2018の開催地にそれぞれ立候補(開催意志の表明)した。

国政府及び地方自治体レベルでの関心の高まりがセブンズの大会の開催をより身近なものとし、開催意志表明の中には都市と協会の共同立候補も含まれている。

IRBのベルナール・ラパセ会長は、以下のように話している。

「かつて例のない今回の反応は、2016年にリオデジャネイロでオリンピックデビューするのを前に、セブンズの国際舞台における紛う方無き評価と魅力を示したものです」

「世界の6大陸すべてから手が上がり、既存と成長中の両方のマーケットが含まれていることは、セブンズが世界中の新しいファンに訴え、引き込み、刺激する、若々しくてエキサイティングで伸び盛りのスポーツであることを明確に示しています」

「セブンズの国際大会は、満員で盛り上がるスタジアムで素晴らしいスキルとスピードが披露され、増え続ける地球規模のテレビ視聴者にアピールするものです。それこそが、セブンズはオリンピックスポーツに相応しく、オリンピックもまたラグビーの舞台に相応しいと考える理由です」

「私たちは開催地決定プロセスの次のステップに進むにあたり、開催意志を表明した各団体それぞれと協力することを楽しみにしています」

開催計画書の提出締め切りはラグビーワールドカップ・セブンズ2018が今年12月5日、IRBセブンズワールドシリーズは今年6月27日。ラグビーワールドカップ・セブンズ2018の開催地は来年5月のIRB理事会で、2015-2016年シーズンのIRBセブンズワールドシリーズの開催地は今年10月のIRB執行理事会で、それぞれ決定される。

並行して行われる開催地決定プロセスはラグビーワールドカップ・セブンズとセブンズワールドシリーズの開催モデルの戦略的検証に基づいており、IRBの加盟全119協会への大会開催や出場の機会提供や、大会フォーマット、セブンズに関連した国際的ビジネスモデル、そして、セブンズワールドシリーズに関しては1シーズンの大会数などが総合的に検討される。

【編注】

2015-2016年シーズン以降のIRBセブンズワールドシリーズの開催地となる意志を表明した協会:
アメリカ、イングランド、南アフリカ、フランス、スコットランド、ドイツ、日本、チリ、カナダ、アラブ首長国連邦、中国、オーストラリア、ロシア、ウェールズ、ポルトガル、シンガポール、ニュージーランド、スペイン、ケニア、オランダ、アルゼンチン、フィジー、香港、スイス

ラグビーワールドカップ・セブンズ2018の開催地となる意志を表明した協会:
アメリカ、イングランド、南アフリカ、スコットランド、ウェールズ、ポルトガル、シンガポール、ニュージーランド、スペイン、オランダ、フィジー、香港

F1のグランプリと同様の方式で行われているIRBセブンズワールドシリーズは1999年に創設され、ニュージーランドや南アフリカ、イングランドなどのラグビー伝統国とケニア、フィジー、サモア、カナダ、そしてポルトガルといった国々が共に素晴らしいドラマを演じるエンターテインメントの舞台となってきた。2012-2013年シーズンのHSBCセブンズワールドシリーズは全世界の149の国と地域で、総計4500時間以上テレビ放映された。わずか8年前の総計300時間からテレビ視聴の記録を更新している。

ラグビーワールドカップ・セブンズはセブンズの世界的な普及の原動力であり、2009年の大会から男子24チーム、女子16チームが参加する方式となった。IRBは昨年、次回のワールドカップ・セブンズに参加する男女計40チームにとって、同大会が2020年の東京オリンピックに向けた最適の競技環境となるように、開催時期を夏季オリンピックの中間年である2018年に移すことを発表している。