11月27日

昨日の天気とは打って変わって、清々しい晴天に恵まれました。
試合に向けた最終調整を、チームホテルの近くにある浦安市運動公園陸上競技場で行いました。
報道陣の数も女子セブンズの練習取材において過去最多になりました。

 

午後は、試合に出場する12名のメンバーを発表する記者会見を行いました。
ヘッドコーチと選手12名が登壇し、それぞれの思いをメディアの皆様に話しました。

 

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夕方には、浅見ヘッドコーチから12名のメンバーに試合で着用するジャージーを手渡す「ジャージープレゼンテーション」を行いました。

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冒頭に、11月23日に開催された「全国女子ラグビーフットボール選手権大会(旧名:女子ラグビー交流大会)」の会場で撮影された、各チームからサクラセブンズへの応援ビデオメッセージを流しました。

 

浅見ヘッドコーチは、今年28回目になる交流大会の歴史を振り返り、「女子ラグビーの歴史をこれまで繋いできてくださった先輩方のためにも、今回ビデオメッセージをくれた他の女子選手たちのためにも、365日、全てをラグビーに捧げてきたサクラセブンズの『世界と戦う覚悟と強さ』を、明日からの2日間で出してほしい」と選手たちに呼びかけました。

 

浅見ヘッドコーチからジャージーを受け取った各選手のコメントは次の通りです。

 

竹内 亜弥 選手
「周りからの応援をプレッシャーに感じたこともあったけど、今はヘッドコーチの言葉を聞いて、不安が消えた。勝ちたいという気持ちは全ての国が同じなので、ミスも含めて、これが自分たちなんだという自分たちらしいラグビーを展開したい」
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横尾 千里 選手
「始めの映像で観た交流大会に自分は小さい頃から参加していて、中学生の頃はメンバーが揃わず中止になったこともあった。それに比べて、今はたくさんの人に応援してもらってる。自分はラグビーに全てを捧げてきたけど、その分、捧げてきたものから力をもらって、すごくいい環境になっていることに感謝している。夢は予選大会ではなくオリンピック出場。夢を叶えるための責任と覚悟を持って、試合に臨みたい」
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小出 深冬 選手
「大学の先生から『オリンピック予選は大事な大会だから、授業や課題は気にせずラグビーに集中しなさい』と言われ、今の環境に感謝しなくてはならないと感じた。試合には先生や友人がくるので、お世話になっている人にいいところを見せられるように頑張りたい」
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兼松 由香 選手
「生活の全てをラグビーに注いできた。でも、犠牲にしてきたとは思わない。我慢してきたのは家族や周りの人。私は途中で泣くことだけはしたくないと心に決めている。大会で優勝してオリンピック出場を決めた時に泣きたい」
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鈴木 彩香 選手
「自分なりに明日からの2日間をシミュレーションした。今まで準備してきたことが試合で出せる、出せないは、それぞれの強い意思だと思う。出し切れるような強い意思もって、1試合1試合臨みたいと思う」
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鈴木 陽子 選手
「たくさん準備をしてきた自信があるから、明日が楽しみでしょうがない。12人のメンバーに入って、ここに立っていられることに感謝したい。試合では、ゲームの流れを大きく変えられるようなプレーをしたい。接戦になっても、絶対に良い方向に持っていく」
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大黒田 裕芽 選手
「『自分がどうしてもしたい』からオリンピックを目指し、『自分がどうしてもしたい』から練習していると思っていたけど、(冒頭で観た)ビデオメッセージなどから色んな人に応援されているのを感じて、みんなのためにもオリンピックで金メダルをとらないといけないと思った。試合では、私がみんなの時間をコントロールするぐらいの気持ちでプレーするので、任せてほしい。何より、自分と同じくらいラグビーが大好きなみんなと一緒に試合できることがとても幸せ」
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桑井 亜乃 選手
「陸上から転向してここまでこれたのは、たくさんの人に支えてもらったから。結果を出して、みなさんに恩返ししたい。どの試合もプレッシャーがかかって緊張すると思うけど、サクラセブンズが今までやってきたことを信じて、自分を信じて、最高のパフォーマンスでオリンピックの通過点を迎えよう」
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加藤 慶子 選手
「たくさんの人たちに支えらえて今の自分がいる。以前と比べると今の環境で結果が出せないのは許されない。結果を出すこと以外に感謝の気持ちは伝えられない。明日はみんなが立ちたいと思っているオリンピック予選に出場できる一人として、仲間を信頼して、今までやってきたことをピッチで出したい」
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山口 真理恵 BKリーダー
「サクラセブンズはこれまで昇格予選大会で優勝したり結果を残して、不可能を可能にしてきた。リオの切符を掴むイメージはできている。とにかく色んな声に決してぶれないで、不可能を可能にできることを信じて、思いっきりプレーして結果に繋げたい」
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冨田 真紀子 FWリーダー
「女子ラグビーをやっていると恥ずかしくて言えなかった時代があった。オリンピック競技になって、今こうしてこの立場にいて、ラグビーをやっていて本当に良かったと自分を誇りに思う。あれだけ恥ずかしかった自分が情けない。それを払拭する気持ちをプレーで出したい」
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中村 知春 キャプテン
「敵には2種類あって、相手と自分がある。自分に負けたら、それを一生背負って生きていかなくてはいけない。試合では、まずは自分に勝つこと。それができる12人がここにいる。ホームのプレッシャーに負けない心の余裕を持って。やれることは全てやってきた。4、5年前には夢だったものが、今は鼻先をかすめている状態。自分は現実主義者だけど、みんなに『夢をくれてありがとう』と言いたい。12人で戦えることを誇りに。しっかり勝って、次の世代に夢をつなげよう」
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この4年間、この日のために全てを捧げてきたサクラセブンズ。その試合が、いよいよ明日に迫りました。

 

これまで女子ラグビーの歴史を繋いできてくださった方々のためにも、未来のサクラセブンズのためにも、支えてくださった全ての方々のためにも、応援してくださる全ての方々のためにも、サクラセブンズはこの大会で、女子ラグビーの新しい歴史を作ります。その瞬間を、どうか見届けてください。応援よろしくお願い致します!

 


11月20日

 

女子7人制ラグビーアジア予選 第2戦 日本大会に向けた女子セブンズ日本代表「サクラセブンズ」の大会直前合宿が11月14日から開催されています。

 

合宿7日目は早朝のウェイトトレーニングからスタート。
午前はグラウンドを使って約2時間のトレーニングを行いました。
トレーニング前に選手が装着していたのはGPS。
これで、トレーニング中の走行距離を測定しています。
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個人トレーニングやウォーミングアップを行った後は、試合形式のトレーニングを行いました。
対戦相手は、身体の大きな外国人選手を想定した男性スタッフたち。
本番さながらの気迫あふれるプレーが繰り広げられました。
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試合形式では、帝京大学所属の川崎桜子レフェリーに笛を吹いて頂きました。
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最後までキックのトレーニングをしていた2人。練習後にはこの笑顔。左から兼松由香選手、清水麻有選手。
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サクラセブンズには2人の女性トレーナーがいて、いつも明るい笑顔でチームを支えてくれています。
左から安永華南絵アシスタントトレーナー、平井晴子トレーナーです。
小腸の吸収が良くなるように、選手のドリンクを適度に冷やしていました。
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夜はホテル内でトレーニング行い、本日のメニューは終了しました。
いよいよ大会まであと8日です。引き続き応援よろしくお願い致します!