平林 泰三
日本協会公認A級レフリー
大会名称: スリランカ カールトンスーパー7s国際大会
大会会場: スリランカ ゴール
開催日: 2013年7月27-28日
宿泊: キングスバリーホテル

【スケジュール】

7月25日 AM 成田空港からスリランカに出発
PM コロンボ空港に到着、車でホテル移動、チェックイン
7月26日 AM トレーニング
PM コロンボからゴールへバス移動
マネージャーミーティング
レフリーミーティング
7月27日 大会第1日目
レビューミーティング
7月28日 大会最終日
ゴールからコロンボへ移動、成田空港へ出発
7月29日 帰国

【マッチオフィシャルズ】

レフリー:

Andrew Rawson (イングランド)

James Sullivan (イングランド)

Fergus Kirby (イングランド)

Arnaud Blondel (フランス)

Maurad Zitouni (フランス)

Patrick Pechambert (フランス)

平林泰三(日本協会)

レビューアー:
シャムラス・フェルナンド(スリランカ)

【担当試合】

第1日目
ウォーリアーズ 33─5  シャークス

ジャフナ    26─12 グラディエータース
シャークス   24─19 タイフーンズ

第2日目
カップ準々決勝:

ブラックス   14─12 ウォーリアーズ

プレート準決勝:

ウォーリアーズ 28─26 スタリオンズ

プレート決勝:

ウォーリアーズ 26─19 ヴァイパーズ

【大会順位(ポイント制)】

1. ジャフナ チャレンジャーズ
2. ノース ウエスタン ブラックス
3. ノース セントラル タイフーンズ
4. ノーザン グラディエータース
5. ウェスタン ウォーリアーズ
6. ウーヴァ ヴァイパーズ
7. サバラガムワ スタリオンズ
8. サザン シャーク
9. セントラル キングズ
10. イースタン イーグルス

【まとめ】

今年で第2回目となるカールトンスーパーセブンズ大会へレフリー参加した。この大会は、世界のセブンズ大会の中でも非常にユニークで、プロフェッショナルな大会である。現在のスリランカ代表選手を、この大会だけの為に結成した10のクラブチームに均等に配置し、そこへ、IRBセブンズ大会でも上位チームであるニュージーランド、フィジー、サモア、アメリカ、ケニア代表をトレードして混合チームとしてプレーする方式を取っている。大会の運営も非常にプロフェッショナルに運営されており、街中への宣伝広告やテレビでの生中継、そして、賞金大会として多額に金額がかけられた大会であった。
この大会は、2週にわたり開催され、1週目は世界遺産の街でもあるゴールにて、2週目はコロンボにて開催され、その合計獲得ポイントにて優勝を争う方法が取られている。スリランカのラグビー協会は、現在のスリランカ国大統領が同協会会長を勤めている為、非常に大きい政府からのサポートを得て向上しており、現在のスリランカ代表はスリランカ人のみの代表取得権を有するが、今後の代表強化の為に、外国人選手を積極的に国内クラブへプレー参加して行き、選手セレクションの法律も変更していく方針で強化策を打ち始めている。

今大会では、光栄にも開幕戦をレフリー担当させて頂き、参加したレフリーや現地のレビュアーやチームコーチ陣とディスカッションしながら、パフォーマンスを徐々に上げて行く事が出来た。

また、ウォーリアーズというチームには、大統領の長男もプレーしており、大統領夫妻がスタジアムで観戦する中での非常に盛り上がる試合をレフリー担当出来たのは非常に素晴らしい経験となった。

海外からの参加レフリーについては、昨年に引き続き、イングランド協会とフランス協会から多く参加していた。フランスから派遣されたパトリック氏は昨年度のフランスチャンピオンシップ(Top14)の決勝をレフリー担当されたフランスでもトップのレフリーで、経験の高いレフリーと大会を通じて交流出来た事は良い財産となった。

今回の滞在期間はとても短期間で、現地の灼熱の気候や時差に対応しコンディショニングに非常に気を使いながらのパフォーマンスとなった。大会が終了すると同時に空港への身支度を済ませ分刻みのスケジュールでコロンボ空港を目指した。こういうタフな環境とスケジュールの中で、良いパフォーマンスを評価して頂き、良い結果が出せた事は今後の自信につながる事だろうと思う。

現地での送迎等、暖かく迎え入れてくださったスリランカ協会と大会関係者の皆様に感謝いたします。