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■2013年8月18日(日)

U19アジア選手権に優勝して来年のIRBジュニアワールドラグビートロフィー(JWRT)2014の出場権を獲得したU19日本代表は、18日に選手スタッフ全員、台湾・高雄から無事日本へ帰国しました。これでU19日本代表は解散となります。

遠征の最後に、国内の合宿地としてお世話になった専修大学、そして遠征先の台湾の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

高雄から日本に向けて出発
日本のリエゾンでお世話になった元中華台北代表PR蘇さん


SO松田力也キャプテン

「キャプテンに任命されたからには責任を持ってやろうと思った。キャプテンを務めることで、周囲にも目を配れるようになった。ただし、周りのサポートがなければ、うまくいかなかったと思う。このチームはオンとオフの切り替えがしっかりできるチームだった。個人としては今回代表チームで初めてスタンドオフでプレーし、難しさとともに試合を作るという面白さを感じた。貴重な経験をできたと思う。来年のU20日本代表に選ばれたら、3回目の挑戦となるIRBジュニアワールドラグビートロフィーで優勝を目指す」

■2013年8月17日(土)

U19日本代表はU19韓国代表に51-3で勝利して、U19アジア選手権の優勝と2014年のIRBジュニアワールドラグビートロフィー(JWRT)の出場を決めました。

大会最終日を迎えた日本代表は、午前中にウォーキングでプレーのチェックを行いました。その後試合会場に出発する直前に行われたミーティングで、沢木敬介ヘッドコーチは「今日の試合を楽しみにしている。最初の20分で4トライしよう。ディフェンスはロータックル。相手に圧倒して勝とう」と話しました。

試合前には松田力也キャプテンが「最後のウォーミングアップ。最後の試合。勝って日本に帰ろう」と選手に声をかけて、試合に向けたウォーミングアップを始めました。

試合は韓国のキックオフで始まりました。日本は前半早々に選手2人が負傷で交替。小さなミスが続き、なかなか得点をすることができませんでした。しかし、前半9分にFL末永健雄が今大会通算5トライ目を挙げると、16分には交替で入った浜岸峻輝がタックルで倒されながらも粘ってトライしました。

 
末永の先制トライ

急きょ交替出場もトライを決めた浜岸

その後も、CTB梶村祐介とFB野口竜司の両高校生選手、そしてWTB成田秀平と、バックスが3トライを奪い、25-3とリードして前半を終えました。

カウンターアタック 野口
強さを見せた梶村

後半は、開始1分のPR具智元のトライを皮切りに20分までに4トライを挙げてリードを広げました。韓国はキックを多用してきましたが、WTB、FBのバックスリーが落ち着いて処理。日本は韓国をノートライに抑えて、来年香港で行われるJWRTの出場権を獲得しました。

2試合連続トライ 具
サポートプレーからトライ 近藤

相手ボールを素早く奪いトライ 大越
 
現地の日本人の方も応援に来てくださいました 優勝トロフィー

試合後、沢木ヘッドコーチは「疲れや緊張などもあってミスは多かったが、これまでやってきた低い姿勢を取ることやブレイクダウン、試合中のコミュニケーションはこの遠征で大きくレベルアップした。ただ、この内容に選手は満足していないだろうし、世界と戦うために選手たちには日本に帰ってからもハングリーにもっと上を目指してほしい」と話しました。U19日本代表のキャプテンとしてチームを引っ張ってきたSO松田力也は「今日の試合は、目標通り相手をノートライに抑えて優勝することができてよかった。この遠征を通してチームが一つになり、プレーも毎試合レベルアップした。これから来年のJWRTに向けて、日本に帰ってからの選手一人ひとりのラグビーに取り組む姿勢が大事になってくる。世界と戦うためにフィジカルを鍛え、少しでも強くなってU20日本代表に戻ってきたい」と話しました。

最後になりましたが、U19日本代表をサポートいただいた関係者の皆さま、応援くださった皆さま、ありがとうございました。日本代表は18日に帰国します。

■2013年8月16日(金)

翌日にU19アジア選手権の最終戦となるU19韓国代表戦を控えたU19日本代表は、試合登録メンバーが決定。台湾で最後の練習を終え、大会に備えました。

午前中は自体重を使ったトレーニングで筋肉に刺激を与えました。

   

最終戦のテーマは「First Smash」──試合開始から相手を圧倒することです。チームミーティングでコーチ陣から試合の重要ポイントが示され、試合登録メンバーが発表された後に、沢木敬介ヘッドコーチが「いよいよU19アジア選手権最後の試合。日本代表として、フィジカルもメンタルもしっかり準備をして試合に臨もう」と話しました。

大会前最後の練習は、翌日の試合時間に合わせて夕方からグラウンドで行われました。
円陣で松田力也キャプテンが「これが最後の練習。一人ひとりが最高の準備をしよう」と話して練習はスタート。キックに対するディフェンスなど韓国戦をイメージした練習を行いました。

松田キャプテン  
   

夜は選手だけのミーティングを行い、U19日本代表は最終戦の準備を終えました。

プレイヤーズミーティング

LO牧野内翔馬

「U20日本代表では試合に出ることができず悔しい思いをした。今は慣れないFWリーダーながら、楽しく厳しく練習や試合が出来ている。セットプレーではラインアウトでしっかり務めを果たし、ボールをもらったら必ずゲインラインを越えていきたい」

FL桶谷宗汰

「U20日本代表に続いて呼ばれて、嬉しく思う。代表に参加すると、必ず自分のスキルや知識を上げることができる。ボールキャリアとしてアタックを得意としていたが、今はロータックルで相手を倒すなどディフェンスプレーを頑張りたい」

SO浜岸峻輝

「大学以外で同世代のトッププレーヤーたちと一緒にプレーすると、いい刺激になるし貴重な経験ができている。日本代表として身体を張ってプレーしたい。アタックではキックプレー、ディフェンスではタックルでアピールしたい」

■2013年8月15日(木)

前日のU19香港代表に勝利したU19日本代表は、試合翌日というコンディションを考慮してプールリカバリーなど軽めの練習内容で調整を行いました。

プールリカバリー後のチームミーティングでは、香港戦のレビュー行いました。コーチ陣からは、ラインアウトの成功率の低さなど試合ででた課題点が指摘されました。
午後はチームルームで次に対戦するU19韓国代表の試合映像を見て、選手それぞれが分析を行いました。その後のユニットミーティングで選手ひとりひとりが映像を見て考えたことを話し合い、内容をまとめました。

   

午後は雨が降り続いていたため、グラウンドから高雄国家体育場の室内練習場に場所を変更して練習を行いました。
アタックの動き、ボールを持った時の姿勢、ラックにかける人数などプレーごとの細かい確認を行いました。

夜はU19香港代表戦の前と同じように、FWとバックスがそれぞれユニットミーティングでまとめた分析内容を発表し合いました。

BKの発表者は石田選手 FWは堀越選手

本日は大会公式行事としてU19アジア選手権に出場している全7チーム(ディビジョン1の日本、韓国、香港、中華台北とディビジョン2のシンガポール、スリランカ、タイ)が参加するファンクションが行われました。
大会開催都市の高雄市の李副市長や台湾のラグビー関係者も参加し、李中華民国ラグビー協会理事長は「アジア7チームが揃ったこのU19アジア選手権を成功させて、シニアレベルでも、アジアの大きな大会、そして、世界大会を台湾で開催したい」と話しました。


李理事長

仲の良いBK陣

ファンクションでは参加チームが余興を行う場面もあり、香港と韓国はダンスを披露しました。日本は松田力也キャプテンが中国語で「皆さんこんにちは。我々はラグビー日本代表です。李副市長歓迎ありがとうございます」と挨拶した後にFL桶谷宗汰のリードで「上を向いて歩こう」を選手全員で合唱。会場からは手拍子が起きていました。


韓国は韓流?ダンスを披露

U19アジア選手権の最終戦となるU19韓国代表との試合は、現地時間17日16時30分キックオフです。


LO田中真一

「ほかのU19日本代表選手はレベルが高く、ブレイクダウンの激しさなど学ぶところが多い。その中で、自分の持ち味であるスピードを生かしたラインブレイクや低いタックルでチームの勝利に貢献していきたい」

FL末永健雄

「U17日本代表や高校日本代表に続いてU19日本代表に選ばれ、高いレベルの中でプレーできることは、自分にとても刺激になる。ボールを持った時には前に出て、必ずゲインラインを越えていきたい」

FL鈴木達哉

「日本の代表としてプレーできるのは光栄に思う。代表の名前に恥じないプレーをしたい。自分は器用でも身体が大きいわけでもないので、ブレイクダウンで身体を張って相手ボールを奪っていきたい」

■2013年8月14日(水)

U19アジア選手権第2戦でU19日本代表はU19香港代表に74-8で勝ち、2連勝としました。最終戦のU19韓国代表との試合で勝点を1以上獲得すれば、日本が優勝となります。

日本代表は午前中、アタックの動きをウォーキングで確認。FWは体格の大きい香港代表相手のモールのプレーチェックも行いました。

   

午後からは予報通り雨になりました。チームが試合会場に到着してから、さらに雨脚が強まる中での試合となりました。

この試合は日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチが視察。試合前のロッカールームで「今日一番大事なのは、タックルの後、ボールキャリーの後、早く立って次の仕事をすること。日本代表のファイティングスピリットを見せて、いい試合をして」と話して選手を送り出しました。

試合は香港のキックオフで始まりました。日本はボールをキープして相手陣に入り、前半2分、ラックサイドをHO堀越康介が低い姿勢で突破して先制トライ。その後もFWが力強く前進し、バックスも確実にゲインラインを越えるプレーを見せました。FWだけで5トライを挙げ、ディフェンスでも香港にトライチャンスを与えず、34-3で前半を折り返しました。

後半も先に得点したのは日本。後半5分にペナルティーキックからの速攻でNO.8桶谷宗汰がトライし、後半11分にはFL末永健雄がこの日3つ目のトライを挙げて、53-3とリードを大きく広げます。
しかしこの後、ボールを前に落としたり、ラインアウトでまっすぐボールを投げ入れられなかったりするミスが目立ち、後半27分にはこの大会を通じて初となる失トライを許しました。試合は74-8で勝ちましたが、課題も多く見つかった試合となりました。

   

試合後に沢木敬介ヘッドコーチは「ボールキャリアの低い姿勢でのプレーや、この試合のテーマである『攻守の切り替え』の部分でいいところもあったが、ブレイクダウンでのサポートプレーなど改善するところは多くある。もう一つレベルアップして韓国に勝ちたい」と話し、松田力也キャプテンは「前半の入りはとても良く、自分たちのペースで試合を出来た。しかし、その後ミスが続き、流れに乗りきることが出来なかった。後半は甘さが出てしまい、1トライ取られてしまった。集中力が課題だと思う。明日からまた成長して、次の韓国を圧倒して勝ちたい」と話しました。

SH大越元気

「U20日本代表の時もそうだったが、代表に来ると自分の課題が明確になる。次につながる合宿、遠征になっている。少しでも自分を成長させていきたい。前を向いて、自分で仕掛けながらもFWを動かすプレーをしていきたい。」

SH小山大輝

「U19日本代表での活動は自分にとても刺激になる。そして自分がレベルアップしていることを感じている。コンタクトプレーが得意なので、タックルなどディフェンス面で貢献したい。今後も経験を積んで上のカテゴリーの代表も目指していきたい」

FB野口竜司

「U19日本代表では限られた時間で集中して練習をするので、自分の足りない部分が明確になる。プレー中のコミュニケーションが全くできていないので、もっと声を出していこうと思う。自分が得意なプレーはディフェンス。もっと強みを出して上を目指していきたい」

■2013年8月13日(火)

U19日本代表は本日、14日に行われるU19香港代表とのU19アジア選手権第2戦に向けたメンバーを決定し、試合前日練習を行いました。

午前中は室内でピラーなど自体重を使って体幹を鍛えるトレーニングを行いました。

   
   

昼食前のチームミーティングで沢木敬介ヘッドコーチが掲げた香港戦のテーマは「攻守の切り替え」。さらに、前夜に選手同士が話し合った分析結果も踏まえたポイントも示されました。その後、香港戦の試合登録メンバーが発表されました。

午後のグラウンドでの練習は、雨の中行われました。翌日の試合日の天気予報も雨のため、雨中の試合でどのようなプレーを選択しなければならないのかを意識して、練習を行いました。

   
   
   
   

沢木ヘッドコーチは「相手がどのチームであっても、日本がやるべきことを高い精度でやることが大切。徐々によくなってきたコミュニケーションをさらにレベルアップさせて香港に勝利したい」と話し、松田力也キャプテンは「1試合を終えてチームの雰囲気をつかむことができた。コミュニケーションをしっかりとって素早い攻守の切り替えを意識し、第2戦は試合の始めから相手を圧倒して勝ちたい」と話しました。

U19アジア選手権の香港戦は、現地時間の14日15時キックオフ予定です。

PR古屋篤史

「初の代表で緊張もしたが、身になる練習で自分の成長を実感できている。2部リーグに所属する大学から選ばれているのは自分だけなので、その代表として頑張りたい。試合では大学で走り込んできた成果を発揮して勝利に貢献したい」

PR堀切厚輝

「来年のU20代表につながる大事な大会なので、コミュニケーションをとってチームにフィットし貢献していきたい。プレーではセットプレーのスクラムやラインアウトでいいボールを出して、勝利につなげたい」


HO江口晃平

「レベルが高い同世代の選手とプレーできるのは、自分が成長できるチャンス。姿勢の低さなどU19日本代表で求められているプレーをしっかりやり切った上で、自分の持ち味であるアタックで勝負したい」

■2013年8月12日(月)

前日にU19中華台北代表と試合を行ったU19日本代表は、午前中はプールリカバリーを行いました。

ホテルに戻ってからは、試合のスタッツや映像を使って中華台北戦のレビューを行いました。

昼食後は身体のトリートメント。

午後のユニットミーティングでは、U19香港代表対U19韓国代表の試合映像を見て次戦の香港戦に備えました。

グラウンドでの練習は疲労を考慮して気温が低くなる夕方の5時から行われ、ディフェンスやラインアウトからのアタックのムーブを確認しました。

   
   
練習後の栄養補給も大切

夕食後には本日3度目となるミーティングが行われました。このミーティングでは、フォワードとバックスに分かれて選手自身が香港の強みと弱みを分析し、次戦に向けてどのような準備で日本が臨めばよいか発表しました。

フォワードはPRの堀切厚輝が代表して話し合った内容を発表しました。フォワードが分析した相手の特徴を挙げ、「バックスとコミュニケーションを取り、密集の近場のポジショニングを早くして、フィジカルの強い相手を低い姿勢のダブルタックルで止める」とまとめました。

バックスは高校3年生のFB野口竜司が発表を担当。「相手は個々の力が強く、キックを多用してくる。ただプレーの姿勢が高く、キックチェイスがバラバラなので、付け入ることができる」と分析結果を話しました。

それぞれの発表に対して、沢木敬介ヘッドコーチは「いいポイントを挙げている。自分たちが話し合って考えたプレーをしっかりとやり切ることが大事。明日の練習にいかそう」と話しました。

13日は試合前日練習が行われ、U19香港代表戦に出場する試合登録メンバーが決定します。

LO桑野詠真

「大学に入ってから自分がどれだけ成長したか確認できるいい機会。ワークレートを高くして地道なプレーで仕事をしたい。プレー以外でもチームを支えることができる存在になりたい」


LO/FL近藤雅喜

「来年のU20の大会(IRBジュニアワールドラグビートロフィー)につながる大事な予選なので、相手を圧倒して優勝したい。縦に走りこむスピードと低い姿勢でチームに貢献したい」


FL宮川智海

「代表というレベルが高いところでプレーできるのは嬉しい。高さと運動量が持ち味なので空中戦で相手に勝ち、ランプレーで少しでも多くゲインラインを突破することで勝利に貢献したい」