6月8日(木)、U23日本選抜「YAMATO」、U23外国人選抜「SOUL」は、ともに12時に東京駅に集合し、福島・Jヴィレッジへと向かいました。
Jヴィレッジに到着後、競技力向上委員会・上野副委員長より、現在策定中の2011年ラグビーワールドカップを見据えユース層の計画的な強化・育成を図る中・長期強化プラン『2011プロジェクト』(仮称)について説明がなされ、本強化試合の意味や位置づけについて改めて参加選手全員で確認しました。選手たちは一様に真剣な表情で聞き入っていました。

ミーティング後は、YAMATO、SOUL分かれての練習となりました。どちらのチームも、タッチフットを中心にしたメニュー。YAMATOは佐々木キャプテンが、SOULはトーエツキャプテンが、大きな声でチームを引っ張っていました。集合直後の練習でしたが、両チームともにウォーターブレイクの時も選手同士での意見交換が活発に行われ、活気のある練習となりました。

夕食後には、YAMATO、SOULに分かれてのミーティング。どちらのチームも、なんとしてでも勝ちたいという気持ちの入ったミーティングになりました。萩本YAMATO監督からは、「我慢強いディフェンスをして、締まったゲームをしよう」という話があり、「1対1」の局面で絶対に負けないことをチーム全員で確認しあっていました。また、トーエツSOULキャプテンは、自分たちの強みであるパワーにこだわったゲームをしようと話をし、SOULでも「1対1」で絶対に負けないことを確認しあいました。

そして翌9日、Jビレッジでの合宿2日目は、あいにくの雨模様。SOULチームとYAMATOチーム、別々に練習が行われました。施設が充実しているJビレッジ、それぞれ体育館でのウォームアップから屋根付の全天候型練習グラウンドに移動し、各チームのコーチ陣の指示のもと、充実感に満ち溢れた時間が過ぎていきます。

SOULチームキャプテンのトーエツ選手、YAMATOチームキャプテンの佐々木選手から「コミュニケーション」という言葉が多く叫ばれます。急造チームのため、最初は遠慮がちだった選手たちも、ディフェンスの練習が始まる頃には、お互いに指示しあい、声を掛け合い、一つのチームになっていきました。午後の練習の最後にはスクラムセッションが行われ、ロックの役割はなにか?フランカーの役割はなにか?など細かいところまで手が加えられました。

余談ですがSOULチームのシナリ・ラトゥ監督は頭脳明晰。練習中、ミーティング中に日本語、英語、トンガ語の3ヶ国語を巧みにあやつります。夜のミーティングもチーム別に行われ、SOULチームは「ハート」、YAMATOチームは「激しさ」をテーマに戦うことを確認しました。チームは10日、東京に移動し最終調整をします。2011年ワールドカップの日本代表の中心メンバーになるであろう「SOUL」「YAMATO」の選手たちの試合をぜひ見に来てください。