BKコーチ 和田健一

関東ブロックU17トレーニングキャンプ  

関東のブロックトレセンは、6月18日(金)~20日(日)までの3日間、神奈川県伊勢崎市にある、専修大学ラグビー部のグランドとセミナーハウスをお借りして、各都県から71名の精鋭たちが集い実施されました。

本年度の担当の県であった神奈川県のラグビー専門部の先生をはじめ専修大学の関係の先生方には大変お世話になりました。

また、全国高体連から石渡先生、関東高体連からは神尾専門部長、石井専門副部長の両先生にお忙しい中ご足労いただき激励の言葉をいただきました。

日本ラグビー協会からは、中竹コーチングディレクター、古川リソースコーチ、宮崎S&Cコーチの3名が参加され、9年後のワールドカップへ向けてのビジョンをコーチングの観点、プレーヤーの観点、S&Cの観点から分かりやすく説明をしていただきました。

また、ユーススタッフの松井先生と森先生にも参加をいただき、先のU20の試合に関する結果報告と、取り組んだことに対する成果や今後改善していかなければならない課題について実際の映像を交えながら、分かりやすくお話しいただきました。

今回のブロックトレセンに参加された、各都県の強化コーチの先生方、71名の候補選手にとっては非常に実のある合宿になったことと思います。

6月18日(金)

合宿に先立ち、強化コーチの先生方は11時に集合し、日本協会の中竹氏、古川氏から約2時間に渡りレクチャーを受けました。

13時30分に候補選手も専修大学のラグビー場に集合し、関東ブロックトレセンがスタートしました。

初日はS&Cコーチの宮崎氏を中心に様々な測定が行われました。測定開始と同時に雨が降り出し、このまま続けられるのかと思った矢先に、関東U17監督である横田先生より候補選手に対しどんな状況でも頑張れるものが代表として残っていくのだという熱い言葉があり、降りしきる雨ももろともせず、熱気に満ちた測定になりました。

内容は、ビープテスト→60m走→立ち幅跳び→コア→7minテスト→ファンクショナルテストというものでした。ファンクショナルテストでは柔軟性の個人差がはっきりし、パフォーマンスにどう影響するのか興味深いものでした。

宿泊先である専修大学セミナーハウスで夕食を済ませ、19時30分よりミーティングを行いました。中竹コーチングディレクターから9年後のワールドカップを意識した話が候補選手に対してなされ、自分たちが中心になる年代であることが理解できたようでした。日本のスタイルについても触れられ「はやく、低く、激しく、走り勝つ」という4Hが提示されました。このスタイルについては今後みんなで試行錯誤して新しいものを作り上げていかなければならないということも強調されました。

その後、コーチングスタッフのみのミーティングが行われ、まず中竹コーチングディレクターより関東ブロックトレセンの測定に対する取り組みについて振り返っていただき(大絶賛でした!!)、その日に行われた測定の正しいやり方と今後どのようにその記録を生かしていくのかを宮崎S&Cコーチから細かく説明していただきました。

宮崎コーチの話の後は、翌日の練習メニューの作成にあたりました。午前と午後の6つのセッションに2人ずつコーチを割り振り、メニューを作成しました。出来上がったときには23時近くになっていました。皆様ご苦労様でした。

関東ブロックU17トレーニングキャンプ   関東ブロックU17トレーニングキャンプ

6月19日(土)

6時30分に起床し体操を行いました。天候はあいにくの雨で予定されていた散歩は中止となりました。

7時に朝食をいただき、9時練習開始のための準備に当たりました。宿舎からグランドまでは歩いて15分くらいの距離があり、選手は行きも帰りも歩いたり走ったりして移動しました。フロントローの選手は少しきつそうな顔をしながらも頑張っていました。

9時から、前日に準備されたセッションが行われました。各コーチの熱のこもったコーチングに選手たちも応え、あっという間に時間がすぎていきました。メインのセッションはDFでいかに前に出て相手にプレッシャーをかけることができるかというものでした。

セッションが進んでいく中で、選手同士のチームトークを入れたり、コーチングスタッフが集まってよりよいセッションにするためのショートミーティングを行うなど、今までにない取り組みが随所に見られました。

横田監督や、森先生、松井先生が大満足するところまで落とし込むことはできませんでしたが、良いセッションだったのでないかと思いました。

お昼休みを経て、午後の練習の前に、前日に行われた測定の結果が宮崎S&Cコーチより候補選手にフィードバックされ、各ポジションごとに求められる数値などを細かく指導していただきました。今回の測定結果が今後どこまで伸びていくのか楽しみです。

午後のセッションは、午前のセッションの復習という位置づけで、コーチングスタッフは昼もミーティングを行い午前のセッションを振り返って意見交換をしたり、午後のセッションのメニューに変更をかけたりと休む暇もなく過ごしました。

午後の練習は14時30分から開始され、DFを中心に90分くらい行い、残りの時間はユニットに分かれてポジショナルスキルのチェックなどが行われました。さすがに選ばれてきた選手達、それぞれが個性を持っていて今後が楽しみになりました。

夕食後のミーティングでは、森先生よりU17日本代表についてお話があり、続いて関東U17監督の横田先生、小林FWコーチ、和田BKコーチより翌日のセレクションマッチについて話がありました。

その後、コーチングスタッフだけのミーティングが行われ、翌日のセレクションマッチ前のW-upのメニューについて話し合いが行われました。ただのW-upではなくこの2日間やってきたことを意識させることができるアップを考えました。終わったときには日付が変わろうとしていました。強化コーチにとっては本当に良く頭を使ったブロックトレセンだったのではないでしょうか。

関東ブロックU17トレーニングキャンプ

6月20日(日)

心配された雨も降らず、予定通りに散歩→体操を6時30分より行いました。

朝食を取り10時キックオフに向けて、コーチも選手も緊張感を持って準備に当たりました。

日本協会より相田レフリーがセレクションマッチのために駆けつけてくれました。最高のレベルのレフリーのもとでプレーすることは選手のパフォーマンスの向上につながる大きな要素であり、30分×3本を暑い中一人で吹いていただき本当にありがとうございました。

セレクションマッチの方も大きな怪我もなく無事に終了することができました。それぞれが持ち味を出して頑張っておりました。

試合後は、閉講式が行われ、レフリーをしていただいた、相田さんより「夢を持て!」とメッセージをいただき、石渡先生からは心に残る激励の言葉をいただきました。

またこのブロックトレセンに帯同していただいた古川リソースコーチからも熱いメッセージをいただきました。

最後にU17関東代表監督の横田先生に総括をいただき幕を閉じました。選手にとっても強化コーチの先生方にとても非常に充実した3日間になったと思います。

最後に色々と細かい準備をしていただいた総務の黒岩先生、塚越先生本当にお疲れ様でした!!。

  関東ブロックU17トレーニングキャンプ