(財)日本ラグビーフットボール協会
リソースコーチ 古川 泰士

<概要>

■日時: 2010年8月13日(金)14:30~16:00
■場所: 菅平高原グリーンフィールド
■参加者: 長野県中学生ラグビー選手(3年生約15名、2年生約30名、1年生約20名)計約65名

<内容>

第1回全国中学生ラグビーフットボール大会の開催県である、長野県に、何らかの形で「ラグビーレガシー」を残す目的で、「ラグビークリニック」を開催した。長野県内より約65名の中学生ラグビープレーヤーが集結し、約1時間半のクリニックを受講。クリニックの内容は基本スキルであるハンドリング、タックル、コンタクトを分かりやすく説明することから始まり、デモンストレーション、実践と、段階を経て行われた。同伴されたコーチの方々にもサポートお願いし、同時に各テクニックのコーチングポイント等について学んでもらった。選手、コーチ双方にとって非常に有意義な時間になった。

グループ分けとクリニック内容

グループ分け
Gr.1 :3年生Gr(15名)
Gr.2 :2年生Gr(30名)
Gr.3 :1年生Gr(20名)
身体の大きさ、体重差、経験値の差を考慮し、学年別でグループを作る。人数にばらつきが出てしまうが、安全面を最優先する。
大きく3カ所(学年別)で分かれ、その中で更にグループ分けを行い、回転率を考慮した人数で練習を行う。
ハンドリング
1. 4メンパス(1グループにつき12名)
(1) 3年生 1グループ
(2) 3年生 1グループ
(3) 2年生 2グループ
(4) 1年生 1グループ
タックル
1. 1v1タッチ(1グループにつき5名)
(1) 3年生 3グループ(15名)
(2) 2年生 6グループ(30名)
(3) 1年生 4グループ(20名)
2. 1v1タックル(1グループにつき5名)
(1) 3年生 3グループ(15名)
(2) 2年生 6グループ(30名)
(3) 1年生 4グループ(20名)
コンタクト
1. 1v1 コンタクト(1グループにつき5名)
(1) 3年生 3グループ(15名)
(2) 2年生 6グループ(30名)
(3) 1年生 4グループ(20名)
2. 1v1+1 コンタクト(1グループにつき5名)
(1) 3年生 3グループ(15名)
(2) 2年生 6グループ(30名)
(3) 1年生 4グループ(20名)
クールダウン
1. ぶつからない程度のスペースを見つけ、首、肩周りのストレッチをメインに行う

■コーチングポイント

学年、経験、身体能力、身体のサイズなどがすべてミックスであり、グループ分けが非常に難しく、また練習を進行する上で安全面に非常に気を使った。

  • → グループ分けは学年(年齢)別で行う。かつ体重、体格を考慮する。

選手のレベルはバラツキがあるものの聞いていた以上に上手であった。また練習終了時にはしっかりとしたレベルの向上が見られ、選手自身も上達を実感できていた。

  • → 出来るだけ個別アドバイスをする。レベルに差があるので、レベルの高い選手には、レベルの高いアドバイスを、低い選手には優しいアドバイスを使い分ける。当然全体への一般的なアドバイスも有効である。

時間の制約とグランドコンディションの関係から練習内容に制限が有り、練習を構成する上で多少の難しさはあった。

  • → 練習内容は極力シンプルに、分かりやすく、また選手自身がレベルアップ出来る内容を設定。