●11月28日(日)

本日は決勝トーナメント。南アフリカの他に、フィジーもしくはケニア、ニュージーランドもしくはオーストラリアチームが予想対戦相手となり、選手達にとっては世界のレベルを実感するとことのできる非常に貴重な一日となります。

朝は遅めのプールと朝食、スタジアムに到着したのが11時。初戦の"南アフリカバイパーズ"戦に照準を絞ります。
開始1分でキャプテンの渡邉選手が、怪我で退場。チームには大きな痛手となりました。
相手のスピードあるアタックを、渾身のタックルで防ぎますが、ボールキープ力とフィジカルの強さに差があり、フェーズを重ねられた後の相手側の鋭いカットインからディフェンスを破られるシーンが目立ちました。
最終スコア0-47の完敗。次の試合時間が15:00。試合はケニアと決まりました。疲れをいかに回復して南ア戦での反省をどこまで修正できるかがカギです。ストレッチとアイスバスを行い、補食のおにぎりと日本食のお弁当をしっかりととってケニア戦に備えます。

強豪のケニア戦は、ウォームアップから素晴らしいコールと雰囲気で、5試合の中で最高のまとまりとなりました。試合は何度もアタックを仕掛けるケニアに対し、ディフェンスが踏ん張り相手のミスを誘い、アタックでは吉田、釜池の素早い展開でチャンスを作ります。終わってみれば15-7での会心の勝利となりました。

プレートの決勝の相手はニュージーランド。最後まであきらめない気持ちを失わず、アタックとディフェンスを継続しましたが、7-35というスコアで最終戦を終え、プレート準優勝という結果となりました。
練習回数が極端に短い中で、試合ごとにチームが一つになっていくのを実感できました。渡邉キャプテンを中心に、釜池、小峰、森谷選手が大学生の選手達をリードして最終日にはバランスのとれたとてもよいチームとなりましたが、これで解散となってしまうのが残念です。

短い期間でしたが、世界のレベルを経験できたことは選手達にとって非常に大きな収穫となったことと思います。所属チームでの選手達の活躍に期待をしたいと思います。この遠征に際しまして御協力を頂きました、スリランカの日本大使館1等書記官の浜田様及び大使館の関係者様、日本人学校の田中先生及び日本人学校の関係者の皆様、日本食レストラン「にほんばし」の武二様、及びお世話になりました皆様方にこの場を借りて御礼申し上げます。今後ともセブンズ代表チームの応援をよろしくお願いいたします。

最終日、朝のプールで体を起こす   南アフリカ戦前のウォームアップ。気合いが入っています
最終日、朝のプールで体を起こす 南アフリカ戦前のウォームアップ。気合いが入っています

ケニア戦後、在スリランカ日本大使の高橋様他日本人会の皆様と   NZ戦後のロッカーへ戻る選手達
ケニア戦後、在スリランカ日本大使の高橋様他日本人会の皆様と NZ戦後のロッカーへ戻る選手達

帰国前のファンクションでの一こま   監督賞の江見選手、MVPは釜池選手に
帰国前のファンクションでの一こま 監督賞の江見選手、MVPは釜池選手に

●11月27日(土)

大会初日。天気は雨。本日のスケジュールは10時50分にカザフスタン、13時30分にUAE、17時30分にサモア戦と長い一日となりそうです。
朝一番でプールで体を起こし、朝食・テーピング・ミーティングを行って会場へ。15人制とは異なる会場の雰囲気・ウォームアップの仕方に戸惑いを隠せない選手達ですが、これも世界と戦っていく上では良い経験となります。

体の大きなカザフスタンは、コンタクトプレーを好みます。コーチ陣がしっかりと体を当てれば勝てることを試合前に選手達に伝えます。前半はPGの切り返しから羽野のトライで5-0。SH吉田、SO釜池を中心に素早い展開でチャンスを作ります。後半、ジャパンのミスからカザフスタンに点を奪われますが、スピードと展開力で上回るジャパンが羽野のトライで引き離し、10-7で勝利を収めました。

試合後はおにぎりで補食をとり、次のUAE戦に備えます。
UAE戦では前半4トライという圧勝ムードでしたが、後半はジャパンが敵陣に攻め込むもミスと反則により相手ボールとなりトライを立て続けに奪われます。終了間際にもトライを奪われ逆転負けという状況でしたが、それを打開したのは、若い選手達の最後まであきらめない気持ちと外にスペースが余っているというジャパンの選手達の咄嗟の判断でした。

3試合目のサモア戦は疲労度がピークでしたが、渡邉キャプテン、TLの釜池・小峰・森谷選手を中心にチームが一つにまとまってきており、期待がもてる試合でした。サモアの力強いアタックをタックルで凌ぎ、アタックでは素早い展開でサモアディフェンスのギャップを突いて点数を重ね、前半は15-7。後半はパスやスクラムなどの細かいミスから点を奪われ0-24。終わってみれば15-31の敗戦でした。一つ一つの基本プレーの出来が勝敗を分ける厳しさを、選手達は経験したことでしょう。
1日目をおわり、2勝1敗で予選プール2位通過。明日は南ア代表選手を何名か擁する"南アフリカバイーパーズ"と初戦。臆することなく、練習と今日の試合で積み上げてきたものを出していきたいと思います。

渡邉キャプテンを中心に皆でプールでストレッチ   小峰選手と森谷選手
渡邉キャプテンを中心に皆でプールでストレッチ 小峰選手と森谷選手

左から釜池選手、江見選手、羽野選手   ホテルに掲げてあるスリランカセブンズの広告
左から釜池選手、江見選手、羽野選手 ホテルに掲げてあるスリランカセブンズの広告

試合前のミーティング   ウォームアップからしっかりと試合に入る準備を
試合前のミーティング ウォームアップからしっかりと試合に入る準備を

しっかりと上げていく   カザフスタン戦
しっかりと上げていく カザフスタン戦

スクラムでもプレッシャーをかける   UAE戦前のウォームアップ
スクラムでもプレッシャーをかける UAE戦前のウォームアップ

UAE戦、勝利後の円陣   ホテルからの行き帰りは警察のバイクが誘導。渋滞はありません
UAE戦、勝利後の円陣 ホテルからの行き帰りは警察のバイクが誘導。渋滞はありません

サモア戦前の準備に入る選手達  
サモア戦前の準備に入る選手達

●11月26日(金)

本日は朝から雨。週末の天気予報も傘マークでグラウンドコンディションが心配です。全16チームと同じ場所での朝食といういつもと勝手が違うことに驚きを隠せない選手達ですが、7人制の海外遠征が初めての彼らにとってはどれもが良い経験です。

午前中は近くの広場で練習。セブンズ代表のアタックとディフェンスのベーシックを確認。
昼食前に昨年度と同様、スリランカの日本人学校を訪問し、先生方と生徒の皆さんから歓迎を受けました。交流会では、自己紹介からはじまり、ラグビー体験コーナーで生徒の皆さんには恒例のラインアウトのジャンパー体験していただき大好評でした。短い時間でしたが、選手達も代表の一員としての普及活動の重要性を実感してくれたことと思います。

昼食を終えて、しばらくの休憩をはさみ、夕方はフィジーチームとのホールドでの練習マッチ。生憎の雨となり、スイッチの入り方が悪い選手達を、岩渕コーチが「7人制の試合はあっという間におわってしまう。ゲーム前のウォームアップからスイッチを入れて臨むように」と一喝。
試合は4トライと2トライでフィジーチームの勝利。選手達にとってはゲーム前の入り方、そして、フィジーチームのスイッチの入り方、フィジカルの強さ、個人スキルの高さを経験できるよい機会となりました。
反省すべきことは多々ありますが、明日からの大会に向けてターゲットを絞って、改善できるとことは改善して大会に臨みたいと思います。

午前中はホテルから近場の広場で   意見を出し合う選手達
午前中はホテルから近場の広場で 意見を出し合う選手達

練習後のクールダウン   コロンボ日本人学校での交流会
練習後のクールダウン コロンボ日本人学校での交流会

森谷選手、小峰選手、吉田選手   江見選手、キャプテン渡邉選手、高井選手
森谷選手、小峰選手、吉田選手 江見選手、キャプテン渡邉選手、高井選手

大好評のリフティング   生徒さんからの質問コーナー。人気者は誰でしょう?
大好評のリフティング 生徒さんからの質問コーナー。人気者は誰でしょう?

村田監督から日本人学校へジャージのプレゼント  
村田監督から日本人学校へジャージのプレゼント

全員での集合写真
全員での集合写真

夜のミーティングで明日からの大会の心構えについて話す村田監督  
夜のミーティングで明日からの大会の心構えについて話す村田監督

●11月25日(木)

アジア大会の熱気の冷めやらぬ中、セブンズU24男子7人制日本選抜が成田に集合しました。13時20分スリランカ行きに乗り込んだセブンズ選抜チームはインド洋のマーレを経由し、13時間のフライトでスリランカに着いたのは23時(日本時間の深夜3時)。選手達は疲れた様子も見せず、空港で別室に案内されフルーツと軽い夕食をいただきました。同じ時間にフィジー代表チームも到着。フィジーチームと相乗りでホテルに向かいました。明日は午前中練習、お昼に日本人学校訪問、そして午後にはフィジーチームとの練習マッチを予定しております。
U24日本選抜チームのスリランカでの活躍をご期待下さい。日本からのご声援どうぞよろしくお願いいたします。

フレッシュな顔ぶれ。U24日本選抜選手たち   アジア大会終了から休む間もなく次の試合へ。村田監督
フレッシュな顔ぶれ。U24日本選抜選手たち アジア大会終了から休む間もなく次の試合へ。村田監督